【まとめ】尿検査の試験紙でできる項目種類は?尿量や検査法は?

検査の基礎
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

今日は一般的に尿検査で行われている試験紙法というものについて話をしていくね。

検査の方法やどういった項目が検査されているのか。

1つ1つの検査項目についても解説していくね。

尿検査の試験紙法

最初はやり方だね。

試験紙法ってどうやって検査しているのかというと、すごく簡単なんだよ。

試験紙って言って反応する紙があるんだ。

それを尿につけて決められた時間で色の変化具合を判断していく。

これが試験紙法っていうやり方だよ。

尿量ってどのくらい必要?

お姉さん
お姉さん

尿検査をするときに、あまり出なかったんだけど検査できたのかな?

これって疑問に思う人もいると思うんだ。

試験紙法の場合、尿をどのくらい採れば検査ができるか知ってる?

よく検査をするのに、こんなコップをを渡されるよね。

だいたい渡される時に半分くらい(25〜50ml位)採ってくるように、言われることが多いと思うんだ。

これはどんな検査をやるかによっても、違ってきてしまうんだけど…

今日話している試験紙法では、それよりもかなり少ない量でも検査をすることが可能だよ。

例えば「えっ?今日尿検査あったの!?」とかになってしまった場合には…

検査前に水分をしっかり摂って、ちょっとでも尿が出れば検査できることもあるんだ。

だから検査の人に相談してみてね。

試験紙法ではどんな検査項目がある?

次は検査の内容について話をしていくね。

だいたい見ている項目としては

  • pH
  • タンパク
  • ウロビリノーゲン
  • ビリルビン
  • ケトン体
  • 尿潜血
  • 亜硝酸塩
  • 白血球

このくらいが主な項目かな。

じゃあ1つずつ見ていこう。

ph

尿のphというのは、その尿が酸性なのかアルカリ性なのかを調べる検査だよ。

これだけで病気の診断は出来ないけど、病気の早期発見や治療のための指標に使っているよ。

このphで酸性の時やアルカリ性の時に考えられる病気についてまとめたよ。

尿検査のphの基準値はいくつ?高い・低いでわかることのまとめ!
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タンパク

次はタンパクだよ。

正常な尿には基本的にタンパクが混入することはないんだ。

だけど腎臓の働きが悪くなってしまうと、タンパクが尿に混ざって出てきてしまうんだよ。

これは腎臓の再吸収って働きが、うまくいかないことが理由なんだ。

尿タンパクについては…

【尿検査】尿蛋白がプラスになる原因は?タンパクって危険なの?
尿検査の1つのタンパクについてまとめたよ。尿蛋白がプラスになる原因や危険性はあるのか?病気の可能性もあるけど、実は尿蛋白って臓器に異常がなくても出てしまうこともあるよ。ここでは尿蛋白について詳しく解説しているよ。

これは知っている人も多いね。

糖(ブドウ糖)も身体に必要な成分だから、正常な尿では出ることはないんだ。

でも腎臓の機能が低下している時や、血液中の糖が腎臓で処理仕切れない場合に、尿中に糖が出てくることがあるよ。

それでこの糖って、おそらく糖尿病というイメージが強いと思うんだ。

でも実は尿糖がプラスだからと言って、糖尿病とは限らないんだよ。

そんな尿糖についてはこちら。

尿検査で糖がプラスになる理由は?尿糖が(+)で考えられる病気など!
尿検査で糖がプラスになる原因をまとめているよ。尿糖が+だと糖尿病?って思うかもしれないけど、実は別の原因かもしれないんだ。ここでは尿糖について基準値から検査の結果の見方まで解説しているよ。

ウロビリノーゲン

ウロビリノーゲンっていうのは

古くなった赤血球が肝臓などで分解

ビリルビンという胆汁色素となって腸内で分解、生成

ウロビリノーゲン

となってできてくるんだ。

その一部が肝臓から血液に入り、腎臓を通って尿に排出されていくよ。

尿って色が黄色だと思うんだ。

それはこのウロビリノーゲンによるものだよ。

ちなみに正常な尿ではわずかに、ウロビリノーゲンが検出されるよ。

このウロビリノーゲンが多くなる原因としては、肝臓の働きが悪くなることが理由になるよ。

ちなみに逆にウロビリノーゲンは、検出されない場合も異常なんだ。

その理由なんかも含めて、ウロビリノーゲンについて詳しく解説しているよ。

【図解付き】尿検査でウロビリノーゲンはなぜプラス?マイナスや2+になる原因は?
尿検査でウロビリノーゲンってプラスが基準値になるんだけど理由って知ってる?実はマイナスのの場合でも異常が考えられるんだ。ただ出てればいいってことじゃなくて2+とか3+も問題があるんだ。そういった内容を図解付きで詳しくまとめたよ。

ビリルビン

ビリルビンは赤血球が壊れた時にできて、それが肝臓に行って処理される。

これはさっきウロビリノーゲンのところで話をしたね。

処理されるものだから、本来は尿中には出てこない。

そんなビリルビンがどうして出てしまうのか?

これぞ図解付きで解説しているよ。

尿検査でビリルビンが陽性でわかる病気!プラスになる原因を解説!
尿検査の項目の1つであるビリルビンが陽性(+)になる理由をまとめたよ。なぜビリルビンが出てきたしまうのか?本来出てこない理由も含めてここでは詳しく解説しているよ。

ケトン体

ケトン体は脂肪をエネルギーとして使った時の代謝産物になるよ。

基本的に体の中でエネルギーになるのは糖だよね。

じゃあどうして脂肪を使うと思う?

ケトン体が陽性になる時の理由なんかを詳しく解説しているよ。

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尿潜血

尿潜血っていうのは、尿に血液が混じっている状態だよ。

腎臓や尿路から、出血している場合に検出されるんだ。

ちなみに尿路っていうのは尿管や膀胱、尿道口などを合わせて言うよ。

そんな尿潜血について詳しく解説しているよ。

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亜硝酸塩

もともと尿には『硝酸塩』というものが含まれているんだ。

それが細菌などに感染すると、尿中の硝酸塩が化学反応を起こして亜硝酸塩というものになるんだよ。

だからこの亜硝酸塩が出るというときは、細菌感染を疑うものになるよ。

白血球

白血球というのは感染などをした場合に、その感染源を退治してくれるものだよ。

だからこの白血球が増加する原因としては、尿路感染症がほとんどになるよ。

感染すると白血球がそれを倒すために働いてくれるよね。

そうするとそれが尿に出てくるんだ。

この白血球が試験紙法でプラスになったら、沈査などで詳しく確認するという感じだよ。

尿沈渣を含めて白血球について詳しくは、ここで話しているよ。

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検査項目と見方

検査項目とその結果の見方について、まとめておいたよ。

検査項目基準値どんなことを見ている?
pH6.0程度他の検査と相関して考える
タンパクプラス以上で陽性腎臓の働き
プラス以上で陽性糖尿病などのスクリーニング
ウロビリノーゲンプラスが正常肝臓の働きなど
ビリルビンプラス以上で陽性肝臓または胆道の閉塞など
ケトン体プラス以上で陽性糖尿病など
潜血プラス以上で陽性腎臓や尿路などからの出血や炎症の有無
亜硝酸塩プラス以上で陽性細菌感染
白血球プラス以上で陽性プラス以上で陽性 感染症や尿路や腎臓の病気

基本的にプラス以上が陽性として、何かの異常を疑う。

でもウロビリノーゲンだけはプラスが正常というのを覚えておいてね。

まとめ

今日は尿検査の中の、試験紙法っていう検査について話をしたよ。

試験紙を尿につけるだけという、かなり簡易的な方法。

だけどいろいろな項目が見れるのがわかったね。

もちろんこの検査だけじゃなくて、何かしら異常が見つかったら、再検査を行ったり、より詳しく検査をしたりするよ。

こうやって最初にやる検査っていうのは、ちょっとでも怪しい人は異常がでるようになっていたりするんだ。

スクリーニングと言われたりするね。

だから検査が陽性でも、体には何も異常がなかったりもするよ。

この検査だけではなくて、他の検査の結果を見てしっかり自分の体をチェックしてね。


ぴぃすけ
ぴぃすけ

記事内のリンクを最後にまとめておくから興味のあるものを読んでみてね。

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