【尿検査】尿蛋白がプラスになる原因は?タンパクって危険なの?

検査

こんにちは( ^˂̵˃̶^)

ぴぃすけ
臨床検査技師の
ぴぃすけだよ!

尿検査って健康診断とかでよく行われてる検査だよね。

その尿検査の中の項目の1つにタンパクっていうものがあるのはみんな知ってる?

「尿蛋白(+)と返ってきたけどこれって大丈夫なの?」

「尿蛋白(±)プラスマイナスってなに?」

今日はこのタンパクがプラスになってしまった時に考えることを話をしていくよ。

尿蛋白とは?

尿には基本的には蛋白ってものは、かなり少量しか出てこないはずなんだ。

というのも、腎臓という臓器で尿の元となるものがしっかり濾過して必要なものを再吸収しているからだよ。

尿として排出されるのは本当に必要ないものだけなんだ。

ちなみにこの尿の元となるものを原尿というんだけど、原尿は1日どのくらい作られると思う?

これ多分びっくりするよ!

1日だいたい150Lくらいは作られるんだ!

僕の大好きな自販販売機で買うコーラ300本分だ!

一般的に体から排出される尿の量は1.5Lくらいといわれているから腎臓でどれだけしっかり再吸収されているかがわかるね。

えっと…

150Lから1.5Lだから…

なんと90%は腎臓によって体に再吸収されているってことだね!

人間の体の仕組みって本当にすごいよね。

だけどそんな中から尿中にタンパクが出てしまう。

こう考えると
『尿蛋白がプラス=病気みたいに』
思っちゃうよね。

だけど理由としては病気のこともあるけど、そうじゃないこともあるから、その部分もしっかり覚えてね。

尿蛋白の結果の見方

次は尿蛋白の結果の見方を話していくね!

プラスっていうけど、検査でどこまでが基準値かというと…

[tip]尿検査の基準値:(-)まで[/tip]

ただ一度検査をして(1+)という検査結果が出たとしても、再検査をすると陰性になることが多いんだ。

だからだいたいがこの(1+)というところをボーダーラインとして考えているよ。

この理由としては生理的蛋白尿というものになるんだけど、これはまた後で詳しく話していくね。

プラスになった場合にはそれだけで判断するのではなくて、再検査や精密検査を行う必要があるんだ。

健康診断で尿蛋白はあくまでも目安ってことだね。

病気の場合とは?

尿に蛋白が出てしまう理由について、先に病気と関係がある方から話していくね。

尿蛋白が陽性になる病気として考えられるものはなんだと思う?

最初に話したと思うけど、尿というのは基本的に腎臓で濾過、再吸収されるということがあるよね。

だからこの濾過・再吸収がうまくいかない時に尿蛋白が出ることが多いんだ。

お姉さん!これでわかった?

うーん…腎臓の病気ってこと?

そういうことだね。

尿に蛋白が出るということは、腎臓の病気で濾過や再吸収がうまくいっていないということだよね。

尿タンパク検査が異常の時に考えれれる病気はこんな感じだよ。

 

[note]●主な病名

・急性糸球体腎炎
・慢性腎炎
・腎硬化症
・ネフローゼ症候群
・尿路感染症
・多発性骨髄腫
・膠原病
・痛風
・結石[/note]

 

などだね。

あげてみてもやっぱり腎臓関係のものが多い感じだよね。

これだけじゃないけど、こうやって尿蛋白がプラスの場合は腎臓関係かなとを考えて他の精密検査に移っていくことが多いよ。

病気じゃない場合って?

蛋白がプラスでも病気ではない場合もあるんだ。

それを今から説明していくね。

話してきたようにタンパクが出る時っていうのは腎臓の濾過・再吸収がうまくいかない時だったよね。

だけどそうではなくて、何も病気がないのに蛋白がプラスになってしまうこともあるんだ。

この尿のことを『生理的蛋白尿』というよ。

腎臓の機能が悪いわけではなくて、その機能を超えてしまう蛋白が体から出ると尿中にも排出されるんだ。

この原因としてはこんなものがあるよ。

 

[note]●生理的蛋白尿の原因

生理前
ストレス
精神的な興奮
精神的ショック
発熱(高熱)
寒さ
激しい運動
たんぱく質過剰摂取
入浴後
脱水
体位によって出る尿蛋白[/note]

 

こういうものがあるよ。

まとめ

蛋白と一言で言っても、いろいろなことがわかるんだね。

今日の話をまとめておくね!

・1日に尿は150Lほど作られるが、その90%は腎臓で再吸収される

・尿蛋白がプラスの場合に考えられる病気は主に腎臓関係

・健康な人でも蛋白がプラスになる場合があり、それを生理的蛋白尿という

・生理的蛋白尿と病気の蛋白尿を判別するために他の検査や再検査を行う

臓器事態に異常があって、それが原因でタンパクが出ることもあるし、そうではなくて生理的に蛋白が多く出てしまうこともある。

尿検査で蛋白がプラスになったら、なぜタンパクがプラスになったかを考えていかないといけないね。

お姉さん
尿検査って結構いろいろなことが調べられるんだね。
ぴぃすけ
そうだね。
それだけでは病気を特定はできないことが多いけどわかることも多いんだ。
お姉さん
他にはどういうことがわかるの?

尿検査で一般的にやられているのは試験紙法っていうんだ。

その試験紙法についてまとめたよ。

【まとめ】尿検査の試験紙でできる項目種類は?尿量や検査法は?
こんにちは。今日は一般的に尿検査で行われている試験紙法というものについて話をしていくね。尿検査には実はこの試験紙法の他にもたくさんの種類があるんだ。その中の今日は試験紙法のやり方や検査結果の見方も話していくね。

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