こんにちは( ^˂̵˃̶^)
ぴぃすけだよ!
先日お姉さんにこんな質問をされたんだ。
確かに他の検査ってプラスになると異常があるっていうものが多いよね。
だけどこのウロビリノーゲンだけはプラスマイナスで少しでているのが正常なんだ。
これってどうしてだと思う?
実はマイナスの場合はむしろ出ない原因があるということなんだ!
今日はそんなウロビリノーゲンについて話をしていくね!
ウロビリノーゲンとは?
最初にウロビリノーゲンってどんなものなのかについて話していくよ。
ウロビリノーゲンっていうのは…
簡単に言うと赤血球が壊れることによって、できた物質になるんだ。
それがいろいろな部分を通って尿中にでてくるんだよ。
ウロビリノーゲンはちょっと難しいから図にしてまとめておいたよ。
赤血球が壊れると肝臓でビリルビンになって、それが腸内細菌によってウロビリノーゲンになる。
このウロビリノーゲンの一部は、静脈を通って肝臓に戻る。
それ以外にも腎臓を通って尿中にも排出されるものもある。
こういう経路を通って尿中にウロビリノーゲンが排出されているってことだね!
ちなみに間接とか直接というのはこういう理由だよ!
直接ビリルビン:抱合型ビリルビンとも言って、肝臓で処理された『後』のビリルビン
マイナスでもダメ
ウロビリノーゲンの基準値は…・
ウロビリノーゲン:(±)
マイナスじゃないから気をつけてね。
これがどうしてなのかというと…
上の図でも書いているようにウロビリノーゲンはもともと赤血球が壊れてできたビリルビンによるものだからだよ。
赤血球っていうのは寿命があるから必ず壊れているものなんだ。
ちなみにだいたい寿命は120日前後と言われていて、毎日作られているんだよ!
だからウロビリノーゲンが尿中にでていないということは何かしらの『出ない原因がある』ということなんだよ。
なんとなくイメージがわくかな。
この図を見てほしんだけど…
さっきの図だね。
もしこの経路の中で胆嚢にいくための経路が詰まっちゃったらどうなると思う?
ウロビリノーゲンが作られないから、尿中に排出されてこないよね。
そういうことだね。
胆嚢へ行く胆管が閉塞などの場合は胆汁の流れが悪くなってウロビリノーゲンが陰性になるんだよ。
だから尿中のウロビリノーゲンが陰性になってしまうということ。
ウロビリノーゲンが出ないということは、こうやってどこかに原因があるんだ。
とは言っても、それが全部病気というわけではないから注意だよ。
これも陰性になる
陰性になったからといって、絶対に何か病気があるというものではないんだ。
例えば病院で採尿をしていなくて、家で採ってきた尿を検査したりするとウロビリノーゲンはマイナスになることがあるんだよ。
というのも…
ウロビリノーゲンは体の外に出ると酸化してウロビリンというものになるんだ。
この物質になるとウロビリノーゲンの検査法ではプラスになることはないんだよ。
だからウロビリノーゲンを検査する時には病院で採って早く検査をするよ。
基本的に家で採尿する場合には、それを考えてくれているから安心してね。
腸内細菌の原因も
あとは腸内環境の問題もあったりするよ。
腸内細菌が死んでしまっていたり、極端に活動が低下していたりするとウロビリノーゲンがうまく作られないよね。
この場合もウロビリノーゲンはマイナスとなってしまうんだ。
これってその時の体調や食生活でも変わってくるんだ。
だから一度の検査で判別するというよりは再検査や他の検査の結果をみてしっかり判断していくよ。
陽性の場合に考えること
次はウロビリノーゲンが2+とか3+になった場合に考える病気について話していくよ。
・肝臓の障害でビリルビンが多くなりウロビリノーゲンも多くなる
・溶血性貧血などの状態で赤血球が多く壊れるとビリルビンが増えてウロビリノーゲンも多くなる
という理由があるんだ。
ちなみ血液中のビリルビンや便中のウロビリノーゲンなどと一緒に考えていくと原因がわかっていくよ。
見分け方
見分けるためにはこの6つの項目を考える必要があるんだ。
・血液中のビリルビンとウロビリノーゲン
・尿中のビリルビンとウロビリノーゲン
・便中のビリルビンとウロビリノーゲン
ちょっと難しいから、表にまとめておいたよ。
閉塞が原因 | 肝臓に障害 | 溶血の原因 | ||
---|---|---|---|---|
血 液 |
ビリルビン | ++(直接型) | ++(直接型)
++(間接型) |
++(間接型) |
ウロビリノーゲン | – | ++ | ++ | |
尿 | ビリルビン | ++ | ++ | – |
ウロビリノーゲン | – | ++ | ++ | |
便 | ビリルビン | – | – | – |
ウロビリノーゲン | – | + | ++ |
まとめ
今日はウロビリノーゲンについて話をしてきたよ。
・ウロビリノーゲンの基準値は(±)
・陰性になることも異常
・病気以外の原因でも陰性になることがある
・陽性の時には肝臓の障害かもしくは赤血球が多く壊れている
・どこに何がでているかでおおよその鑑別ができる
なんてことがわかったね。
ウロビリノーゲンは一度の検査では病気を判別することができないことも話をしたと思うんだ。
だから再検査をしたり他の検査の結果をしっかり確認して病気なのかどうかを判断していくことが大切になるからね。
今は大丈夫なの?
りんちゃんのお父さんが健康志向になるまでの
2人の物語はここで読めるよ。
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