こんにちは。
尿検査の項目の中で
『ビリルビン』という項目が
あると思うんだ。
この項目って血液検査にもあるよね。
おそらく肝臓の何かを診るものってのは
なんとなく知っていると思うんだ。
だけどどうしてそれが
尿中にも出るんだろうね。
今日はそんな尿中に出る
ビリルビンの話をしていくよ。
ビリルビンとは?
最初にビリルビンについて説明しておくね。
ビリルビンっていうのは
赤血球が壊されてできるものになるよ。
ちなみにビリルビンは尿中には
ウロビリノーゲンって形でも
でているんだ。
こんな感じなっているよ。
ビリルビンが尿中に出ることが
ないのがわかるよね。
だからビリルビンの基準値は(-)になるよ。
ちなみに図を見てもらうとわかるんだけど、
ビリルビンには
・直接ビリルビン
・間接ビリルビン
2種類があるよね。
これの違いは
直接ビリルビンは肝臓で
処理された後のビリルビンのことで
間接ビリルビンは肝臓で処理される
前のビリルビンになるんだよ。
血液検査では
この2つを合わせて総ビリルビンと
言っているね。
陽性になるのはなぜ?
じゃあこのビリルビンはどうして尿中に
でてしまうと思う?
基本的には尿中にでないということは
さっき話をしたよね。
だけど出てしまうのには
こんな理由があるよ。
・胆道の閉塞などでビリルビンが肝臓から流れていかない
・肝臓の障害でビリルビンが肝臓に多くなってしまう
こういう理由が考えられるね。
じゃあここで問題なんだけど、
尿中に排出されるのは
間接ビリルビン?
それとも直接ビリルビン?
どっちだと思う?
『正解は直接ビリルビンだよ』
というのも肝臓から流れていかない時も
肝臓の障害の時も多くなっているのは
直接ビリルビンだからだね。
見た目でもわかる
実はビリルビンが尿中に多くなっていくと
尿の見た目でもわかるようになるんだ。
というのもビリルビンを多く含むと、
尿がかなり黄色になってくるんだよ。
ただこれだともしかしたら
別のものかもしれないけどあとは、
泡立ちやすくなるという特徴もあるんだ。
ちなみにここまでくると
検査ができないけど、
ビリルビンを多く含む尿を放置すると
緑色のビリベルジン
というものになるんだよ。
これってビリルビンが
酸化してしまうからだよ。
だからビリルビンを検査するときは
採尿してすぐに検査する必要があるね。
黄疸の原因
ビリルビンが高くなってくると、
黄疸っていうものになるんだ。
その黄疸の原因を鑑別するのに
血液、尿、便のビリルビンと
ウロビリノーゲンを比較したりするよ。
まとめるとこんな感じなるよ。
閉塞性黄疸 | 肝細胞性黄疸 | 溶血性黄疸 | ||
---|---|---|---|---|
血 液 |
ビリルビン | ++(直接型) | ++(直接型)
++(間接型) |
++(間接型) |
ウロビリノーゲン | – | ++ | ++ | |
尿 | ビリルビン | ++ | ++ | – |
ウロビリノーゲン | – | ++ | ++ | |
便 | ビリルビン | – | – | – |
ウロビリノーゲン | – | + | ++ |
まとめ
今日は尿中のビリルビンに
ついて話をしたよ。
ビリルビンというと
血液のイメージが強いけど、
尿中にも便中にも出るんだね。
それを比較することで
黄疸の理由がわかるということも
話をしたね。
こんな感じで検査って
それだけではなくて色々な検査を診て
病気が何かを確認していくんだね。
今は大丈夫なの?
りんちゃんのお父さんが健康志向になるまでの
2人の物語はここで読めるよ。
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