
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
血液検査の項目の中に『Plt』という値があるの知ってる?
日本語で書いてある時は『血小板』というものだね!
血小板と言われればなんとなくわかる人も多いと思うんだ。
今日はそんなPltについて
- Plt(血小板)とはどんなもの
- 高くなってしまう原因
- 低くなってしまう原因
- 考えられる病気
こういった内容を解説していくね。
Plt(血小板)とはどんなもの?
じゃあ最初は
「血小板ってそもそも何?」
っていう部分を解説していくね。
ちなみにPltとは血小板を英語で『platelet』ということからPltと呼ばれるんよ。
今回は血小板で統一して話していくね。
血小板は血液の血球成分の1つなんだ。
- 赤血球
- 白血球
- 血小板
この3つが血液の中には存在していて、出血を防ぐ働きをしているのが血小板だよ。

怪我した時とかに血が固まるのは、これのおかげってこと?

そうそう。
血小板は寿命が3日〜10日で、作られた後は時間の経つにつれて次第に小さくなるんだ。
どんどん小さくなっていくってちょっと不思議だよね。
血小板の基準値
基本的な血液検査の項目の中に、血小板の項目は入っているね。
ちなみにこれより高くても低くても問題になるよ。

血を止める役割なら高くても問題ないんじゃないの?
こんな疑問が出てくるかもね。
なんで問題なのかっていうのを説明していくね。
血小板は高くなってはいけない?
なんで血小板の値が高くなってはいけないのかを解説していくよ。
さっき血小板の働きは、血を止めるということを話したよね。
こうやっていい働きをしてくれるんだからあればあるだけ良さそうだよね。
でも高いのも問題になってしまうんだ。
血小板の値が高いと、血は止まりやすい。
でも血管を詰まらせてしまう危険性があるんだ。
通常血液は血管の中で固まったりしないよね。
でも高くなると、この血管の中で血が固まってしまったりするんだ。
ちなみにこれを『血栓』っていうよ。
この血栓が飛んで他の臓器詰まってしまう。
そうするとその臓器に血液が流れなくなる。
血液は酸素や栄養素を運ぶ大切なものだから、流れなくなると危険だよね。
だから高くても問題になってしまうんだ。

どのくらい高いとダメなの?

一般的には50~60万/μlまでの範囲なら治療の必要はないと言われているね。
もちろん安全というわけじゃないから、もし血小板が高い場合には詳しく検査をしてね。
血小板が低くなるのはどうして?
そうしたら次は減少している場合の話をしていくね。

こっちは悪いのイメージできるね。

血が止まらないと大変だもんね。
血小板の数が10万/μl以下の場合に、血小板減少症ということが言われるよ。
数が減っていくことで現れる症状としては
●10万以下
血が止まりにくくなる。
●5万以下
自然に鼻血が出たり皮下出血が始まって、紫色の斑点が出たりする。
●3万以下
腸内出血や血尿が出てくる。
●2万以下
出血が止まらず生命も危険がある。
こういった症状が出ると言われているよ。
血小板が低くなる理由
じゃあどうして血小板が少なくなると思う?
血小板が低くなるの原因は
- 血管内で血小板が破壊されている
→自己免疫で血小板を異物として破壊してしまったり、薬剤の副作用で壊されてしまう - 血小板が多く使われる
→大きな出血や播種性血管内凝固症候群と言う体のあちこちで血が固まってしまう病気では血小板が多く使われる - 血小板の作る量が少ない
→血液の元となる細胞は骨髄で作られるため、骨髄の障害があると血小板が作られない
こんな感じの理由が考えられるよ。
また血小板が低くなるのは
- 血小板性減少紫班病
- 再生不良性貧血
- 悪性貧血
- 急性白血病
- 肝硬変
- 偽性血小板性減少症
- 全身性エリテマトーデス
こういう病気が考えられるんだ。
まとめ
今回は血小板についてまとめてきたよ。
・血小板は血液の血球細胞の1つ
・血液を固める役割がある
・高くなると血栓を作ってしまう
・低くなると血が止まらなくなる
・低くなる原因は血小板が破壊される、多く使われる、作られない
こういった内容だったね。
血小板に限らずだけど、体の中にあるものというのは1つ1つが大切な働きをしているね。
血小板ってあまり気にして検査項目を見ていなかった人もいると思うんだ。
でもこうやって血小板って本当に重要な働きをしているんだ。
一度自分の健康診断の結果を見直してみてね。
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