
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
血液検査の結果に「GA」や「グリコアルブミン」という項目を見たことがあるかな?
これって血糖の状態をみる検査なんだ。
でも血糖の検査でHbA1cもあったりするよね。

確かに…。そんないくつも見てどうするの?

こんな疑問が出てきそうだね。
これは、どちらも血糖の状態を振り返る検査だけど、見ているものと反映する期間が違うんだよ。
今回はそんな
- GAの仕組み
- HbA1cとの違い
- GAが参考になりやすい場面
- 結果を見るときの注意点
これを順番に解説していくね。
ちなみにここからはグリコアルブミンをGAとして解説していくよ。
GAは最近の血糖状態を映す検査

GAは「glycated albumin」の略で、日本語ではグリコアルブミンと呼ばれるよ。
まずは何を測っていて、どのくらい前の血糖状態が反映されるのかを見ていこう。
血液中のアルブミンにブドウ糖が結びつく
アルブミンは、血液中に多く含まれているたんぱく質なんだ。
血液中のブドウ糖は、このアルブミンに少しずつ結びつく性質があるんだよ。

ということは、この結びついたのがGAってことか!

そうそう。ブドウ糖が結びついたアルブミンがGA(グリコアルブミン)だね。
血糖が高い状態が続くほど、ブドウ糖が結びついたアルブミンの割合も高くなりやすいんだ。
過去およそ2週間の血糖状態を反映する
アルブミンは、血液の中で入れ替わっていく期間が赤血球より短いんだ。
だからGAは、採血した時点から過去およそ2週間の平均的な血糖状態を反映すると考えられているよ。

じゃあ、明日健康診断でも焼肉いっぱい食べても大丈夫だね!

健康診断前は節制するのは、よく聞くけど、その発想はなかった!
この場合は、随時血糖なんかもあるからやめようね。
採血した瞬間の血糖値と、最近の流れを振り返るGAは役割が違うと考えってことだよ。
GAとHbA1cは何が違う?

それでGAとHbA1cは、どちらも血糖の状態を振り返るための検査なんだ。

HbA1cは、よく聞く項目だよね。

そうだね。糖尿病の検査でよく知られているね。
この2つの大きな違いは、ブドウ糖が結びつく相手と、結果に反映される期間なんだ。
調べているたんぱく質が違う
- GA:血液中のアルブミンにブドウ糖が結びついた割合
- HbA1c:赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結びついた割合
GAはアルブミン、HbA1cは赤血球の中にあるヘモグロビンを見ているんだね。
振り返る期間が違う
それで重要なのは、どの期間の血糖の状態を見ているかってことなんだ。
HbA1cは長い期間の傾向を見やすく、GAはそれより最近の変化を捉えやすいという違いがあるよ。

その時も調べて、2週間前も1か月前も調べられる…。私の大食いが…。

食べちゃいけないわけじゃないけど、しっかり健康を意識することが大切だね。
GAが参考になりやすいのはどんなとき?

じゃあこのGAをどんな時に使うかってことだね。
特徴は、HbA1cより短い期間の血糖状態を反映することだったね。
その特徴が役立つ場面と、HbA1cだけでは判断しにくい場面を見ていこう。
血糖が短期間で変化しているとき
治療を始めたり内容を変えたりした直後は、血糖が短期間で動くことがあるよ。
こうした場面では、長い期間を反映するHbA1cよりもGAの方が最近の変化を早く捉えやすいんだ。
だから
- 治療を始めた後の変化を確認したいとき
- 血糖が急に改善または悪化している可能性があるとき
- 最近の血糖状態を重点的に振り返りたいとき
こういった時には、GAを確認したりするよ。
HbA1cを読みづらくする条件があるとき
このほかにも、HbA1cの結果が間違っている恐れがあるときだね。
というのも、HbA1cは赤血球の寿命やヘモグロビンの状態に影響を受けることがあるんだ。
たとえば、出血や輸血、溶血、鉄欠乏性貧血、エリスロポエチン治療などでは、HbA1cと実際の血糖状態が合わないことがあるよ。
GAは赤血球ではなくアルブミンを調べるため、こうした条件で補助的な情報になることがあるんだ。

なるほどね。同じ血糖でも別のものを見ているのが重要だね。

そうそう。ただGAにも別の影響要因があるから、HbA1cが読みづらいからといって、GAなら必ず正確というわけではないから注意してね。
GAの値を見るときの注意点

GAは最近の血糖状態を知る手がかりになるけど、結果をそのまま血糖値や病名に置き換えることはできないよ。
高い値が何を示しているのか、血糖以外にどんな要因で動くのかを整理していくよ。
高い値は最近の血糖高値を表す
GAが高い場合は、最近の数週間に血糖が高い状態だった可能性を考えるよ。
ただし、どの数値から高いと判断するかは検査法や医療機関の基準、本人の治療目標によっても変わるんだ。
検査結果に書かれた基準範囲と、これまでの値の変化を医師と一緒に確認することが大切だよ。
アルブミンの代謝が変わる病気や状態でも動く
GAはアルブミンを使う検査だから、アルブミンが作られたり失われたりする速さが変わると、血糖とは別の理由で値が動くことがあるんだ。
ここに挙げた病気があれば必ず値がずれるという意味ではないよ。
アルブミンの量だけでなく、体内での入れ替わり方も含めて医師がしっかり判断していくよ。
GAと糖尿病

そういえば、これって糖尿病の診断になるの?

GAは血糖コントロールを評価する指標のひとつだけど、GAだけで糖尿病かどうかを診断する検査ではないよ。
ちなみに糖尿病の診断基準は、こんな感じだよ。
体の糖を見る検査ではあるけど、
「GAが高い=その場で糖尿病と確定」ではない
ここは注意してね。
まとめ

今回はGAとはどんな検査なのか、HbA1cとの違いや注意点をまとめてきたよ。
・GAはブドウ糖が結びついたアルブミンの割合を調べる検査
・過去およそ2週間の平均的な血糖状態を反映する
・HbA1cはヘモグロビンを調べ、GAより長い期間を振り返る
・GAは短期間の血糖変化や、HbA1cが読みづらい場面で参考になることがある
・アルブミンの代謝が変わる病気や状態では、GAも影響を受ける
・GAだけで糖尿病とは診断できない
GAとHbA1cは、同じ体の糖の状態を見る検査だけど、同じものではなかったね。
それぞれが異なる期間と体の成分を映しているんだ。
だから検査結果を見るときは、どちらが高いかだけでなく、最近の治療や体調、貧血、肝臓・腎臓・甲状腺の状態なども一緒に考えることが大切だね。
数値が気になるときは、ほかの検査結果と合わせて医師に確認してみてね。
参考文献
この記事は以下の医学論文・公的資料を参考に、一般向けに分かりやすく解説しています。
- 日本糖尿病学会. 糖尿病治療ガイド2018-2019 B 糖尿病に関する指標.
- Koga M, Kasayama S. Clinical impact of glycated albumin as another glycemic control marker. Endocr J. 2010;57:751-762.
- National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases. The A1C Test & Diabetes.
- 日本糖尿病学会. 糖尿病診療ガイドライン2024 第1章 糖尿病診断の指針.
- Ueda Y, Matsumoto H. Recent Topics in Chemical and Clinical Research on Glycated Albumin. J Diabetes Sci Technol. 2015;9:177-182.


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