採血をするとふらついたり、
様々な体調不良を感じたり、
失神して倒れる人はいない?
これって貧血の症状に良く似てるよね。
でも実はこれって貧血ではないんだ。
ここでは採血と貧血の関係や
採血で倒れる理由、対処法を紹介するね。
採血で貧血?
まず最初に
「採血で採る血液の量って
どれくらいなんだろう?」
という話をしていくね。
血液が入っている試験管を見ると
結構たくさん採られている気がするよね。
でも実際は1本に入るのは2~3ml程度なんだ。
これってティースプーンでいうと
2~3杯くらいなんだよ。
意外でしょ^^
人間の血液の量は
体重の13分の1と言われているよ。
約8%だね。
つまり体重60kgの人だと約4Lというわけ。
そこから血液の量の3分の1が失われると、
生命に危険が及ぶといわれているよ。
こう考えると採血で採られる血液の量が
とても少ないことが分かるよね。
採血すると貧血をおこすとは
ちょっと考えられないね。
貧血の原因は?
貧血ってそもそもどんな状態なんだろう?
貧血とは血液中の
赤血球やヘモグロビンが
減少していることなんだ。
これらは体中に酸素を運ぶ働きがあるから、
体全体が酸欠の状態にあると言えるね。
最も多いのは鉄欠乏性貧血といって、
血液中のヘモグロビンを作る鉄分が
不足しているものなんだよ。
女性は毎月月経があるから
男性より貧血になりやすい傾向にあるんだ。
具体的な症状として動悸、息切れ、めまい、
ふらつきなどがあげられるよ。
倒れる理由と関係ある?
結論から言うと、
採血の時に貧血が理由で
倒れることはないんだ。
でも倒れるのはどうしてかというと
実は迷走神経反射というものが
おこっているからなんだ。
迷走神経反射って聞きなれない言葉だよね。
これは強い痛みや精神的ショック、
ストレスなどによっておこる
反射の事なんだよ。
血圧が急に下がったり、
脈拍が遅くなったりするんだ。
ひどいと脳に血液が回りにくくなるから
失神することもあるんだよ。
ドラマでも、血を見たりして
倒れる場面があるよね。
これが迷走神経反射というわけ。
血を見ただけで貧血はないもんね。
どうしてこれが採血をすると
起こるかというと
針を刺される恐怖や痛み、
血液を見るのが苦手な人に
起こるといわれているよ。
採血で体調不良になるのは、
これらによるショックや
ストレスからなんだね。
迷走神経反射については
他のところで詳しく紹介しているので、
よかったらそっちも見てね。
お姉さんに詳しく話を聞いてみたよ。
私も実は同じような体験をしているよ。
10代のころ採血をしてもらったんだけど、
明らかに新人の看護師さんだったの。
私は血管が見えにくかったから、
その人は針を刺してからグリグリ
動かしながら血管を探ったんだよ。
私は痛みと恐怖で
血の気が引くのを感じたね。
これが迷走神経反射だったんだ。
しばらくの間は採血するのが怖かったよ。
今でも時々採血に時間が
かかることもあるけど、
血の気が引くことはなくなったよ。
慣れたのかな?
というわけで、
採血と貧血は全く関係ないってことが
わかったと思うんだ。
もともと貧血がある人が、
採血の時に迷走神経反射をおこして
倒れることはあるけどね。
貧血が直接の原因にはならないよ。
採血でのめまい等の対処法
それじゃあ採血の時にどうしたら
倒れることを予防できるのかな?
原因は採血による恐怖や痛みだよね。
だから、リラックスして受ければいいんだ。
今までに倒れたことがある人は
最初にスタッフに伝えて、
ベッドで横になって受けるといいよ。
ベッドで横になっていれば、
脳に血液が回りやすいし、
倒れるのを防ぐことができるよね。
それと視線が天井を向きやすいので、
針を刺されるところを見なくて済むよ。
そういえば意識を採血から
遠ざけるという事で僕とずっと話を
していた人もいたね。
「スタッフに伝えるなんて恥ずかしい」
こう思う人もいるかもしれないよね。
でも採血で倒れる方がよほど恥ずかしいし、
周りの患者さんや
スタッフの人も慌てるよね。
何より危険だから、
絶対最初に言ってね!
横になって採血してもらえば
防ぐことができるから、
心配な人は恥ずかしがらずに伝えてね。
じゃあ今日は採血と貧血の
関係についての話でした。
私はどうかな?
貧血の検査結果って何をみればいいか知ってる?
それについてまとめておいたよ。
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