【心電図の読み方】SSS3型:徐脈頻脈症候群の波形!原因や治療は?

心電図
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

今回はSSS3型である徐脈頻脈症候群について解説していくね。

内容としては

  • そもそも静脈頻脈症候群とは?
  • 徐脈頻脈症候群の原因
  • 波形の見極め方
  • 治療の方法

こういった感じで、しっかりこの記事で理解できるように解説していくね。

SSS3型:徐脈頻脈症候群とは?

まずこの『SSS』というのは、なんのことかというと

SSS:sick sinus syndrome(洞不全症候群)

  • 1型:洞徐脈
  • 2型:洞房ブロックと洞停止
  • 3型:徐脈頻脈症候群

こういったものだよ。

もうちょっと詳しく言うと心臓には、拍動のリズムを作る「洞結節」という場所があるんだ。

その洞結節の働きが悪くなることで、脈が極端に遅くなったり、リズムが乱れたりすることがあるんだ。

この状態をまとめて洞不全症候群と呼ぶよ。

その中でSSSの3型の静脈頻脈症候群は、名前の通り、徐脈と頻脈の両方が出てくるのが特徴になるんだ。

徐脈頻脈症候群では、普段は洞結節の働きが弱くて脈が遅くなりやすいんだ。

でも途中で心房細動や心房粗動、発作性上室頻拍などの頻脈性不整脈が出ることがある。

それで、この頻脈が止まったあとに、洞結節がすぐに正常なリズムを再開できず、長い停止が起こることがあるんだ。

この「頻脈が止まったあとに長く脈が止まる」という部分が、徐脈頻脈症候群ではとても大事なポイントなんだよ。

ぴぃすけ
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波形はあとでしっかり見ていくから、まずはどういったものか覚えてね。

  • 洞結節や洞房伝導などの障害で徐脈
  • 頻脈性の心房細動などによる頻脈

この2つが合わさっている状態

なぜ頻脈の後に止まる?

この理由を少し補足で解説していくね。

たとえば、心房細動で脈が速くバラバラになったあと、それが急に止まると、本来なら洞結節がすぐに次の刺激を出して心臓を動かすはずだよね。

でもSSS3型では洞結節の働きが弱いため、次の刺激を出すまでに時間がかかってしまうんだ。

その結果、心電図では頻脈のあとに長い心停止のような間隔が見られることがあるんだ。

しかもこの長い停止の間は、心臓から全身へ送られる血液が一時的に少なくなるから

  • めまい
  • ふらつき
  • 失神
  • 息切れ
  • 強い倦怠感

こういった症状につながることがあるんだよ。

徐脈頻脈症候群の原因

そうしたら次は徐脈頻脈症候群の原因について話していくね。

原因として大きいのは、洞結節の働きが弱くなることなんだよ。

●洞結節

刺激伝導系の一番最初に刺激を出す場所。

心臓のリズムを作る司令塔のような存在。

だから洞結節機能が落ちると、心臓にうまく電気信号を出せなくなる。

その結果、脈が遅くなったり、途中で電気信号が出なくなって心拍が一時的に止まったように見えたりすることがあるんだね。

ちなみに、この洞結節の機能低下は、加齢によって起こることが多いんだ。

それ以外にも心筋梗塞や心筋症、心筋炎など、心臓の筋肉にダメージを与える病気が関係することもあるし、薬が原因になることもあるから覚えておいてね。

波形を確認

ここからは、徐脈頻脈症候群の心電図波形を確認していくね。

これは上でも話したけど、徐脈頻脈症候群の波形を見るときに大切なのは、

これがとても重要だよ。

それをふまえた上で、この心電図を確認してみて。

ぴぃすけ
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重要な点を確認してみよう!

頻脈性の心房細動で心拍数は200から300回付近

その後に約3.2秒の心拍の停止が確認できる

停止後の収縮はP波が確認できないため補充収縮

このため、洞結節から上手く刺激が出ていない可能性が高いため、徐脈頻脈症候群と判断できるね。

ちなみに頻脈で多いのは上のような心房細動だけど、上室性頻拍や心房粗動の場合もあるから覚えておいてね。

何度も言う部分だけど、この

という流れは、徐脈頻脈症候群を考えるときに重要なポイントだよ。

この長い停止があると、その間は心臓から全身へ血液を送り出す拍動が少なくなるよね。

一般に6~8秒間、心拍が停止すると失神すると言われているんだ。

だから徐脈頻脈症候群では、頻脈後に失神することも多いと言われているよ。

徐脈頻脈症候群の治療法

最後に、徐脈頻脈症候群の治療法について解説していくね。

さっきも言ったように、徐脈頻脈症候群は失神することも多いという話をしたね。

心電図で徐脈や停止が見つかって、さらに上で話した症状がある場合には、治療を考えていくんだ。

頻脈を止める?

他の心電図所見で治療を考える時の多くは、頻脈を止めることが多いよね。

だけど徐脈頻脈症候群では、脈が遅くなる徐脈の問題と、脈が速くなる頻脈の問題の両方があるんだ。

だから難しいのは、頻脈を抑える薬を使うと、徐脈がさらに悪くなることがあるという点なんだよ。

だから、徐脈頻脈症候群と診断がついた場合には、ペースメーカー治療が検討されることが多いんだ。

ペースメーカーは、心臓のリズムが遅くなりすぎたときに、電気刺激を送って拍動を助けてくれる機械だね。

波形としては、こういった感じだね。

これはP波の前にペースメーカーによるペーシングが見られるから、心房でペースメーカーによるペーシングが行われて、心室はそのペースメーカーからの刺激が伝導されて拍動しているものだね。

ペースメーカーのモードによって心房ペーシングや心室ペーシングといったりするから、覚えておいてね。

まとめ

今回はSSS3型である、徐脈頻脈症候群についてまとめてきたよ。

・SSSは洞不全症候群

・3型は徐脈頻脈症候群で徐脈と頻脈の両方が出てくるのが特徴

・頻脈が止まったあとに長く脈が止まる部分がポイント

・原因としては洞結節の働きが弱くなるため

・一般に6~8秒程度、心拍が停止すると失神すると言われている

・徐脈頻脈症候群では失神も多いためペースメーカー植込みの対象となることが多い

心電図の波形を読めることは、もちろんその症状もしっかり確認していくことが治療のためにも大切になってくるよ。

波形の読み方から原因、治療法までしっかり覚えておいてね。


SSSの1型と2型は、別でまとめているから、しっかりこっちも覚えてね。

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