
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日はホルター心電図について解説をしていくよ。
これは1日ずっと心電図をやり続けるという検査だよ。
場所によっては24時間心電図とか言ったりもするかな。
このホルター心電図なんだけど、検査でどんなものを見ているか知ってる?

ちなみにお姉さんは知ってる?

症状があった時とかに心電図がどう変わるかを見るんじゃないの?
確かにそれもあるよね。
だけど実はそれだけじゃないんだ。
お姉さんが答えてくれたように、症状があったときの心電図も重要。
でもそれだけじゃなくて日常のいろいろな行動で心電図にどんな変化があるのかも見ているんだ。
- トイレとかのちょっとした移動
- 軽い運動
- 食事などなど
こういったもので心電図がどう変化するかを見ているよ。
今日はそんなホルター心電図(24時間心電図)についてまとめていくね!
ホルター心電図と普通の心電図の違い

多分最初に思う疑問としてはここだと思うんだ。
ホルター心電図と普通の心電図って何が違うの?
普通にとる心電図っていうのは、安静時の心電図のことだね。
あれとの違いは、まず心電図をとる時間の違いだね。
ちなみに安静心電図のことを12誘導心電図とかいうんだけど、、
ここではわかりやすいように単純に「心電図」と言っていくね。
心電図での記録はその時だけ
心電図はやったことある人はわかると思うけど、検査している間の心電図しか記録できないよね。
例えばたまに胸がドキドキするというような人の場合
これってその時だけ心電図の波形が変化しているということがあるんだ。
この人って症状がなければ波形の変化した心電図をとることができないよね。
だからこういう人にはホルター心電図の検査をするんだよ。

じゃあみんなホルター心電図やればいいじゃん。
確かに症状を見つけるという意味ではホルター心電図っていいんだよね。
でもホルター心電図にはホルター心電図の良いところがあるし、心電図には心電図の良いところがあるんだ。
逆にデメリットもある…。
この部分はちょっと長くなりそうだから、メリットデメリットとしてまとめていくね!
ホルター心電図のメリット・デメリット

まずはホルター心電図のメリットから話をしていくね。
やっぱり大きなメリットとしては、24時間という長い時間とることができることだね。
症状がある人は、その症状がある時に心電図がとれる。
この貸出のものと比べてホルター心電図の場合には24時間と時間を区切って検査をする。
だけど日常生活においての心電図の変化を全て見ることができるわけだね。
なんかこういうと、監視されているみたいだよね。
実は僕もやったことがあるんだけど、トイレの回数とかまで把握されちゃうからちょっと恥ずかしいよね。
この部分は隠したいって思っちゃうよね(笑
だけど実はこういうトイレとかも重要な確認事項になるからしっかりつけないとダメなんだよ。
というのもトイレとか食事って神経作用の部分が関わってくるんだ。
だから心臓もそれによって動きがあったりするんだ。
ただここは難しい話になるから、今度詳しく話していくね。
今日はトイレなども重要な部分になるということだけ覚えておいてね。
ホルター心電図のデメリット
ここまで聞くとホルター心電図ってすごく良い検査に思うよね。
でもやっぱりデメリットもあるんだよね。
おそらくこれは1回ホルター心電図をやったことが、ある人ならわかると思うんだ。

えっ、なんで?いい検査じゃん。

24時間心電図を取り続けるから体に電極を張り続ける必要があるんだよね。
これが結構辛いんだよ…。

あぁ、それはしんどいね。
これは機械にもよるけど、基本的にお風呂に入ることが出来ないんだよね。
夏のホルター心電図って受ける方もだけど、僕たちもかなり気を使うんだ。
ホルター心電図は日常の生活を送ってもらって、その時の心電図を見ることができるというのがメリットだったよね。
だけど夏とかに普通の生活をすると、汗をかくよね。

テープとかって濡れたらどうなる?

剥がれちゃうね…。
もし汗で電極が外れちゃったら記録が出来ないんだ。
だからそうならないようにしっかり固定する必要があるんだ。
夏の暑い日時にお風呂に入れないし、電極もしっかりつけられちゃう。
必要な検査だとしてもちょっと嫌になっちゃうよね。
これが大きなデメリットかな。
あとこれは心電図と比較してなんだけど、
波形の形で判断することにはあまり向かない
例えば不整脈の検査にホルター心電図は向いているよ。
脈が早くなったり遅くなったりするのを見るから波形の形はあまり関係ないんだ。
だけど心電図の波形自体が変わるものの場合は、多くの波形から読み取る方がわかりやすいんだ。
簡単にいうと情報量が心電図と比べて少ないってことだね。
心電図は12誘導心電図というくらいだから、基本は12個の波形を見て判断するんだ。
でもホルター心電図の場合には基本的に2つの波形から見ているんだ。
もし波形を多くとろうと思ったら、それだけ電極の数も増えちゃうんだ。
だから24時間も電極をつけなければいけないから最低限の数しか貼らないんだ。
まとめるとこんな感じだね。
ホルター心電図では何を見ている?

じゃあ次は具体的にホルター心電図で、どんなものを見ているかを話していくね。
基本的にホルター心電図ではメリットでもあった、
- 日常の生活においての心電図の変化
- 症状があった時に時の心電図の変化
こういったものを確認しているよ。
例えばどんなことかっていうと…。
胸がドキドキするという症状があった場合に心電図を確認して心臓と関係があるかということだね。
もしホルター心電図をつけている時に、胸がドキドキするという症状があればそれを記録してもらう。
その記録してもらったものを見ながら心電図を解析するんだ。
そうすることで症状と心臓の動きに関係があるかどうかを調べるんということだね。
心電図上でも変化があれば、ドキドキするのは心臓が原因。
だけど心電図上に何も変化がなければ、他のことを疑っていくわけだね。
日常の生活っていう方で言えば…
例えば軽い運動をした時に、心電図が変化するということもあるよ。
運動をすれば心拍数って一般的には少し上がると思うんだ。
階段をたくさん登ったりすると、ちょっとドキドキするよね。
その時に単純に脈拍が少し早くなっているだけなら問題ないよね。
だけど、それだけじゃなくて波形の形が変わっていたりしたら問題だよね。

あれ?波形の形って見れないんじゃないの?
本当に細かい部分まで見る時には通常の心電図で記録する必要があるよ。
だけど大まかに波形を確認して分かることも多いんだ。
心電図の波形の形を見て、
- しっかり収縮しているのか?
- 心臓の血管は問題ないかな?」
こういったことを確認することができるよ。
だから心電図だけでは発見できないけど症状がある。
こういった人にはホルター心電図をやって、その症状の原因を究明していったりするんだ。
まとめ
今日はホルター心電図の概要を解説したよ。
今日の話についてまとめていくね!
・ホルター心電図とは24時間ずっと心電図をとる検査
・通常の心電図との違いは記録できる時間と波形の数
・ホルター心電図は日常の動作や症状のある時の心電図の波形を検査することができる
こんな感じだったね。
ホルター心電図って一度受けたことがある人は
「ちょっとやりたくないなー」
って少し嫌になっちゃ検査かもしれないんだ。
だけどホルター心電図にはホルター心電図だからこそ判断できるものがたくさんあるんだ。
心臓に限らずだけど、人間の体の臓器って本当に大切な役割をしているよ。
しっかり検査を受けて、健康にずっと過ごしてね!
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