尿の泡が消えない!おしっこが泡立つ理由とは?原因となる病気など

こんにちは( ^˂̵˃̶^)

ぴぃすけ
臨床検査技師の
ぴぃすけだよ!

健康診断なんかでよくある尿検査。

実は尿ってみんなが考えているよりも、体の状況を反映しているんだ。

それで検査だから何か特別なものを使って検査しなければ結果が出ないと思うよね。

実はそれだけじゃなくて色や見た目なんかでもわかることがあるんだ。

今日はその中の『泡』という部分について話をしていくね。


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そもそも尿って何?

まず最初に「そもそも尿って一体なんなの?」という部分から話をしていくね。

みんなは尿ってどんなものか知ってる?

おそらく『体の中で必要がなくなった水分』という感じで思っている人が多いよね。

これって確かに間違いではないんだけど、もう少し詳しく話していくね。

尿は見た目上は液体なんだけど、実はその中にはたくさんの成分が含まれているんだ。

タンパク質だったり、糖質だったり、他にも塩分やアミノ酸なんかもそうだね。

これは体で使ったものの残りになるよね。

だから基本的にいらないもののはず。

だけど実はそういうものを集めると、その量は1日180Lにもなるんだ。

でも尿って1日そんなに出ないよね。

じゃあどうしているのかというと、体から集められた成分は一度腎臓に集められるんだ。

ちなみにこれが尿の元となるから原尿というものになるよ。

その原尿がだいたい180Lくらいになると言われているんだ。

そこから成分を再利用するためにろ過して、本当に必要のないものだけが尿として排出されているというわけなんだ。

何がすごいって、原尿と1日に排出される尿を比較してみるとそのすごさがわかると思うんだ。

だいたい人間っていうのは一度使ったものでも、99%以上再利用することができるんだ。

本当に人間の体の仕組みってすごいよね。

こうやって腎臓の仕組みで尿ってものは作られているんだ。

だから基本的にしっかりろ過すれば、本当にいらないものだけが排出されるから尿ってあまり成分が変わらないのがわかるよね。

尿が泡立つ!

そんな尿がいつもと違う。

その中でも『なんかいつもよりも泡が立つ』という、なぜ泡が立つかについての話になるよ。

でもここで1つ疑問が出てくる人がいると思うんだ。

「いつも泡立っているけど、これって病気?」

実は尿の中にはウロビリノーゲンと言って、泡が立ってしまう成分が含まれているんだ。

だから基本的に泡が立つというのは正常なこと。

なんでウロビリノーゲンで泡がたつ?

このウロビリノーゲンについても少し話をしていくね。

ウロビリノーゲンというのは血液中の赤血球というものが壊れてできるものなんだ。

こんな感じだね。

だから尿中に一定量出るようになっているんだ。

それでこのウロビリのゲーンには界面活性作用というものがあるんだ。

お姉さん
界面活性作用って何?

お姉さんと同じようにこんな疑問が浮かんでそうだね。

界面活性作用というのは簡単にいうと石鹸って考えてくれればいいよ。

手を洗う時って石鹸を使うよね。

石鹸をつけると泡が立つよね。

これと同じ作用をウロビリノーゲンはもっているから、基本的に尿が泡が立つのは問題ないものになるんだ。


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尿が泡立つのは病気じゃない?

じゃあ泡が立っていても安心!

というわけじゃないから気をつけてね。

確かに尿の中には泡が立つ成分がはいっているから、泡が立つというのは正しい反応。

だけどこの泡立ちは短時間で消えるという特徴があるんだ。

だから問題になるのは泡が立ってすぐ消えずに長い時間残っている場合。

こういう場合には、尿中のある成分が増えている可能性があるんだ。

泡立ちは何が高いと起こる

ぴぃすけ
じゃあ何の成分が多いと泡立つが消えにくいと思う?
お姉さん
うーん…。さっきの話からいうとウロビリノーゲン?

こう思ってしまう人も多いかもしれないね。

ちょっと難しい部分だね。

確かに泡ができるのはウロビリノーゲンの作用によるもの。

だけど泡が消えないというのはウロビリのゲーンによるものじゃないんだ。

たくさん石鹸を使っても、泡の量は増えても泡が消えにくいということはないよね。

じゃあ一体何が消えないの理由になるのかというと『タンパク質』が原因になるんだ。

尿が泡が消えない時に考える病気

尿が泡が立つ理由、そしてその泡が消えない理由についてわかったね。

ぴぃすけ
じゃあ今回は泡が消えないということは、何が増えているのを考えればいいの?
お姉さん
尿中のタンパク質!

そうだよね。

基本的に尿中にタンパク質は出ることはないんだ。

というのも最初の方に話した、再利用の働きによるものだね。

(ちなみにこのことを再吸収とかっていうから覚えておいてね)

だから泡が消えないということを考えるには、尿中にタンパク質が出てしまう病気について考えればいいってことになるよ。

●尿中にタンパク質が出る病気

慢性糸球体腎炎
ネフローゼ症候群
多発性骨髄腫

など

こんな病気があるよ。

慢性糸球体腎炎

慢性糸球体腎炎は、その名の通り急に起こるものではなく糸球体によって常に起こっている腎炎のことだね。

子宮体というのは再吸収に関わる部分になるから、そこがうまくいかないことでタンパク質が出てしまうということだね。

ちなみに糸球体腎炎については、「これ!」というものはなくて、原因がわからない部分も多いんだ。

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群はタンパクが出る病気というよりも、尿にタンパクが出てしまうことで起こる病気になるよ。

症状としてはむくみというものがあるかな。

やっぱりこっちも腎臓に病気があって再吸収がうまくいかないことで、タンパクが出る。

その結果としてネフローゼ症候群になるという感じだね。

多発性骨髄腫

「なんで骨髄?」

この疑問を持った人も多いんじゃないかな。

今日の話をしっかり理解している人は、不思議に思うよね。

泡が立つということはタンパク質が多い。

そのタンパク質が多い理由というのは再吸収がうまくいかないために起こる。

だから原因としては『腎臓の病気』という感じなるはずだよね。

だけど骨髄。

どうしてかというと、骨髄腫になると形質細胞というのが異常に増殖をしてしまうんだ。

この形質細胞というのは免疫グロブリンを作るものになるんだよ。

それでこの免疫グロブリンというのは、タンパク質になるんだ。

だから骨髄腫になるとタンパク質が増加してしまい、再吸収の限界を超えて尿中にまで出てしまうというわけ。

まとめ

こんな感じで今日は尿が泡立つ理由から、泡が消えない原因について話をしてきたよ。

・尿は腎臓によって作られる

・腎臓では原尿の99%が再吸収される

・正常の尿にも泡が立つ成分が入っている

・泡が立つのが危険なのではなく消えないのが危険

・消えない理由はタンパク質

・病気として考えられるのは慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、多発性骨髄腫など

という内容だったね。

単純に尿といっても、いろいろなことがわかるよね。

確かに病院に行って検査をすることがしっかり病気について調べるのにはいいかもしれない。

だけどそれだけじゃなくて日常の体の変化をみていくことも重要だから、日常の生活に少し気をつけてみてね!


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