
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は心臓の検査の中で最もよく行われる検査
心電図
についての話をするね。
実は一言で心電図といっても、その中にもいくつか種類があるんだ。
- 安静時に行う心電図
- 運動をして負荷をかけて行う心電図
- 24時間ずっと検査する心電図
細かく分けると、もっとあるんだけど、、
今日はこの中の安静時に行う心電図について解説するね。
ちょっと詳しく言うと、標準12誘導心電図というものの話になるよ。
心電図ってどんな検査

最初は心電図がどんなことを検査しているのかを話していくね。
心電図っていうのは簡単に言うと、心臓が正常に動いているかを見ている検査になるよ。

心臓ちゅうのは体の中にあるから直接見れないじゃろう。
心臓って体の中にあるよね。
だからそれを体の外側から見るために、この心電図を活用するんだ。
その方法が心電図って言葉の通り
- 心臓
- 電気
この2つが重要な役割になってくるよ。
心電図は心臓からの電気信号
心臓っていうのは心筋っていう筋肉で出来ているんだけど、、
心電図は心臓の動きというよりも、この心筋の動きを見ているものになるよ。
筋肉っていうのは動くときに小さな電気を発生しているんだ。

電気なんか関係ないじゃろう?
あまり筋肉と電気って関係がなさそうだよね。
だけど筋肉に直接電気を与えて動かす検査なんかもあるくらい、この筋肉と電気って関係があるんだ。
心筋が「ぐっ」って縮まる(収縮)時に、とても小さな電気が発生するんだ。
その電気を波形としたのが心電図なんだ。
ちなみにこの電気は上でも書いているようにすごく小さいから何倍にも増幅して波形にしているよ。
心電図検査で「力を抜いてください」の理由

心電図を検査したことがある人だとわかると思うんだけど、検査をするときに

力を抜いてください。
って言われたと思うんだ。
これを伝える理由は、、
心臓の筋肉だけじゃなくて、腕や足の筋肉に力を入れても電気は発生するんだ。
これを筋電図と言うんだけど、、
心電図を撮るときに邪魔になってしまうものになるんだ。
その筋電図が邪魔をしないように「力を抜いてください」って言われるわけだね。
でもさっきも話したように心臓から出る電気は、ものすごく小さい。
それを増幅して波形にしている。
これってこの腕とか足の筋肉にも当てはまってしまうんだ。
だからちょっとした筋肉の動きでも心電図上に筋電図として波形が出てしまうんだ。
綺麗な心電図を撮る。
これがお医者さんが診断をする上で本当に重要な部分になるんだ。
だから心電図の検査をする時に「力を抜く」というのは重要になっているよ。
心電図でどんなことがわかるの?

心電図ってやってみるとわかるんだけど簡単な検査だよね。
でも簡単な検査だけど心臓についてたくさんのことを調べることができるんだよ。
- 心臓がしっかり収縮や拡張(膨らむこと)が行なわれているか
- 心臓に必要なものを送ってくれている冠状動脈っていう血管に異常がないかどうか
こういったことも診ることができるんだ。
心電図は役割としては、
- 心臓の病気の発見や診断
- 病気が悪くなっていないか
- ちゃんと治療うまくいっているか
こんなことを確認をしているわけだね。
もちろん心電図の波形を見ることで脈の異常(不整脈)や狭心症などの病気も分かるよ。
ただ1つ注意なんだけど、、
心臓に異常があるからといって必ず心電図に変化が出るわけではないんだ。
例えば狭心症や不整脈の一部では、今回紹介した心電図の検査では分からないことがあるんだ。
これって理由としては発作が起こったときじゃないと心電図の変化が出ないことがあるからなんだ。
だからそうやって隠れてしまっている異常を見つけるための検査もあるんだよ。
それが最初に紹介した
- 運動中の心電図(運動負荷心電図)
- 日常生活での心電図(ホルター心電図)
こんな検査も行っているというわけだね。
まとめ
今日は心電図の話をしたよ。
今回の内容をまとめておくね。
・心電図には多くの種類がある
・心筋からの電気信号を波形にしたものが心電図
・力を抜く理由は筋電図が邪魔をするから
・いろいろなことが分かるが安静時だけでは隠れている病気もある
・そのために運動や日常生活で撮る心電図がある
こういった内容だったね。
心電図って思っているよりもたくさんの情報が詰まっているんだ。
でもわからない人が見ると、ただの波を打っている線にしか見えないよね。
その中から異常がないかを見つけ出すんだ。
心電図の中には本当に緊急なものもあるから、僕たちは常に見落としがないように気をつけているよ。
波形から読み取ることもすごく大切。
でもそれだけじゃなくて症状も一つの手がかりになるんだ。
だからもし心電図を撮るときに「ドキドキする」とかの症状があるなら絶対に検査をしてくれている人に言ってね。
といった感じで今日は心電図について解説をしたよ。
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