
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
聴力検査を受けた患者さんから、こんな質問をされたんだ。
「補聴器と集音機ってどこが違うの?」
その患者さんは、補聴器か集音機を使って耳を聴こえやすくしたいみたいなんだ。
でも2つの違いがわからなくて、どっちがいいか迷ってたみたい。
確かに補聴器と集音機って、どっちも耳の聴こえを良くするためのものだね。
どっちがどっちかなんて、はじめはよく分からないよね。
だから今日は、そんな補聴器と集音機の違いについて話していくね。
補聴器や集音器のどっちを買おうか迷っている人は、今日の話しをぜひ参考にしてみてね。
補聴器って何?
まずは、補聴器の説明からしていくね。
補聴器ってイメージでいうと、小っちゃなコンピューターって感じかな。
なんでコンピューターなのかというと、その性能がとにかくすごいからなんだ。
例えば
使っている人が一番聞き取りやすいように音の大きさや高さを自動で調整してくれる
しかも周りの雑音なんかもできる限り抑えたりもできる。
それだけじゃなくて特定の方向からの音を優先して拾ってくれたりもしてくれるんだよ。

本当にコンピュータみたいだね。
こうやって補聴器にはそれを使う人が、どうすれば音をちゃんと聴けるのかを判断して自動でそれに対応してくれる機能がついてるんだ。
しかもね、最近の補聴器ってとても小さいんだ。
耳の中に入れたら外からじゃ全然わからないくらい!
補聴器は小さいのにコンピューター並みに高性能!
うーん、す、すごいね…。
集音器って何?
集音機っていうのは、周りの音を大きくしてくれる機械って思ってもらえればOKだよ。
それ以外の機能は…。
特にはないかも。
もしあるとしたら、音を大きくする以外にも小さくすることができるってことくらいかな。
集音機って、補聴器に比べたら、だんぜんその値段が安いんだ!
価格としては、だいたい1万円くらい!
電気屋さんとかネットとかでも、簡単に手に入れることができるんだよ。
補聴器の場合だと、買うにはだいたい10万円くらい必要になるし、行くお店も補聴器専用のお店になってくるんだ。
そう考えると集音器って、機能の面では少し物足りないようにみえるけど、
お手軽感でいえば、補聴器よりもずっといい感じがするね。
医療機器である補聴器、そうでない集音機
ここまで話してきて補聴器と集音器の違いは分かったね。
だけどこの2つの一番の大きな違いは、医療機器であるかどうかっていうところだよ。
「医療機器」っていうのは、厚生労働省が定めた基準をクリアした製品のことだよ。
「これは安全で効果もあります」っていう保証がついたものになるんだ。
補聴器っていうのは、この「医療機器」にあたる製品なんだ。
集音器よりも安全で効果があることが認められているよ。

だから、たくさんの機能がついてて高性能ってことなんだね。

そうそう。
ただ医療機器は安全と効果が保証されてないといけないものだよね。
だから補聴器の場合は、その売り方とか値段も、お手軽からはすこし離れちゃうものになっちゃうんだよね。
これに対して集音器は「医療機器」として、作られてるものじゃないんだ。
だから、お店などで集音器は手軽に手に入るよ。
メリット・デメリット
ここまでの話をメリットとデメリットでまとめていくね。
こんな感じだね。
結局どっちがいいの?
結論から言うと、「自分の耳の状態」によって選び方が変わるよ。
もし日常生活で「少し聞こえづらいかな?」程度なら、まずは集音器を試すのもいいかもしれない。
ただし、聞こえにくさが続くようなら耳鼻科で検査を受けて、医師に相談した上で補聴器を検討してほしいんだ。
補聴器は「聴力データ(オージオグラム)」に基づいて調整されるから、自分にぴったりの音量・音質に設定できるのが強みなんだよ。
逆に、集音器は「とりあえず音を大きくして聞き取りたい」という人には手軽で便利。
でも、使う環境(静かな部屋・外出先など)によって聞き取りやすさが大きく変わる点も覚えておこう。

まずは検査をしてみた方が良いってことだね。
病院で検査をしてから選択する
補聴器と集音機で迷ったら、まずは耳の検査を受けるのが一番いいよ。
聴こえにくい原因が「加齢」や「耳垢」「中耳炎」などによって違うから、それを知らずに集音器を使うと、逆に悪化させちゃうこともあるんだ。
耳鼻科で検査を受けた上で、
- 音を少し大きくするだけで十分なら集音器
- 調整が必要なら補聴器
という選び方をしてね。
まとめ
今日は、補聴器と集音機の違いについてまとめたよ。
・補聴器は医療機器で、聴力に合わせた調整が可能(高性能・高価格)
・集音器は生活補助用品で、手軽に使えるが機能は単純(安価・簡易)
・聞こえ方に不安があるときは、まず耳鼻科で聴力検査を受けよう
・自分の耳の状態を知ることが、最適な選択への第一歩
どちちにもメリット・デメリットの部分があったね。
補聴器と集音器のどちらを買おうか迷うようなことがあったら、今日の話しを思い出してみてね。
◆関連記事




コメント