
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
貧血には「鉄のサプリメントを飲むのがいい!」って話を聞いたことがある人も多いと思うんだ。
そんな鉄のサプリメントのパッケージに、よく「ヘム鉄」っていうのを書いてるのよね。
このヘム鉄っていったいどういうものだと思う?
いろいろなものに書いてあるから、きっと重要っぽいのはわかるよね。
今日はヘム鉄と非ヘム鉄って一体何が違うのかをまとめたよ!
「だからヘム鉄を摂ることが重要なんだ!」
って知ってもらえれば嬉しいな。
ヘム鉄と非ヘム鉄の違い
「結局ヘム鉄とヘム鉄じゃないものって何が違うの?」
こんな疑問が出てくるよね。
ちなみにヘム鉄じゃない方の鉄をここからは『非ヘム鉄』って言っていくよ。
これはちょっと難しい話になるんだけど、簡単に言ってしまうと…
『ヘム鉄は吸収されやすい鉄』
というものになるんだ。
「鉄は鉄だから一緒なんじゃないの?」って、また不思議に思うよね。
これはなぜ鉄ってものが体に必要かを考えていくと、よくわかるんだよ^^
なぜ鉄が必要?
どうして人間の体って鉄が必要なのか知ってる?

お姉さんは知ってる?

確か赤血球に必要とか前に言ってた気がする。

おぉ!正解!
赤血球って体の中にものすごくたくさんある。
なんで少なくなってしまうのか不思議だよね。
実は赤血球っていうのは寿命があって、だいたい120日経つと壊れてしまうんだよ。
だから毎日壊れては新しいものが作られている。
鉄が減ってしまうと壊れていく量よりも作られる量が少なくなってしまうから、貧血になってしまうということだね。
鉄がなぜ必要なのかはわかったけど、結局『ヘム鉄』がまだ謎のままだね。
いよいよ本題の『結局ヘム鉄ってなんなのか』という話に入っていくよ!
ヘム鉄の構造
さっき鉄が作っているのはヘモグロビンというものになるという話をしたよね。
そのヘモグロビンというのは
- ヘムという鉄
- グロビンっていう蛋白
この2つからできているんだ。
こういう感じだね!

このヘムってものが一体なんなのかということだよね。
これがヘムというものになるんだ。
というので…またまた1つ疑問が出てくるね。
「ポルフィリンってなにもの?」という感じだよね(笑
本当にいろいろな単語がでてきて嫌になっちゃうね。
このポルフィリンっていうのは詳しく話をしてしまうとちょっと難しいから
『周りを覆ってくれているもの』
という感じで覚えてくれれば大丈夫だよ。
イメージとしてはカプセルに入っている薬がわかりやすいかな。
カプセル自体がポルフィリンで、中に入っている薬が鉄になるイメージだよ。

なんとなく分かってくれた?

うん。イメージできた!
でもどうしてヘム鉄になると体に吸収されやすいの?
そこが重要になるよね。
これはさっきも少し話したんだけど、鉄が体にとってなぜ重要なのかを考えていくといいと思うよ。
ちょっと不思議なヘム鉄の話
鉄が必要な理由というのはヘモグロビンを作るためということだったよね。
じゃあこのヘモグロビンは何からできていた?

確かヘモグロビンはヘムと…。
あっ!!!
お姉さんは、気づいてくれたね。
ちなみに…
ヘム鉄っていうのは用語としても、実はちょっとおかしいことも一緒に気づくね(笑
ヘムっていうものは、ポルフィリンとくっついた鉄。
だからヘム鉄って「ヘムヘム」とか「鉄鉄」とかになっちゃうよね(笑
これは、わかりやすいから「ヘム鉄」って言っているのかもしれないね^^
体の中で使われるのはヘモグロビンを作るときの『ヘム鉄』という形。
ヘム鉄は体の中で使われる形だから、それを摂取するのが吸収されやすいってわけだね。

なるほどね。
じゃあ非ヘム鉄って何なの?
というので、少し非ヘム鉄についても話をしていくね。
非ヘム鉄の構造
非ヘム鉄っていうのは、そのままなんだけどヘム鉄じゃないもののことを言うんだ。

そのままだね(笑
これは申す濃いちゃんと言うと、鉄イオンってことだよ。
イオンって学生の時に聞いたことある人も多いと思うんだ。
Fe2+とかFe3+ってやつだね。
ちなみにこれを二価鉄とか三価鉄とかいうよ。
それでこの非ヘム鉄っていうのを食べ物から摂ると、だいたいが三価鉄っていうものになるんだ。
だけど体にとって必要なのはヘム鉄だから、このイオンっていう形では体に吸収されないんだ。
だから非ヘム鉄はポルフィリンとくっついてヘム鉄にならないと吸収されないってことだね。
なんとなくヘム鉄の方が体に吸収されやすいことがわかるね。
しかもちょっとややこしいんだけど…
このヘム鉄になる場合や体に吸収される場合には三価鉄という形じゃなくて、二価鉄なんだよね。

あれ?さっき食べ物に含まれるのは三価鉄だって…。

いいところに気付いたね!
主に食べ物から多く摂れるのは三価鉄というもの。
だからまずはこの三価鉄を二価鉄にする。
そのあとにポルフィリンとくっついてヘム鉄にするという2つの段階があるんだよ。
これでヘム鉄を直接取るよりも吸収されにくいのがわかるよね。
だから本当なら食事からヘム鉄を摂りたいよね。
だけど実はおそらくみんなが一般的に食べている食事からでは厳しい部分があるんだよ。
少しそこらへんについてまとめていくよ。
ヘム鉄と非ヘム鉄が多い食材
ヘム鉄が多く含まれている食品の代表といえば、レバーになるんだ。
あとはちょっと少ないけれど、しじみとかあさりとかの貝にも含まれているね。

あれ?ほうれん草は?
よく鉄分が豊富に含まれている食事にはほうれん草って言われるよね
でも実はほうれん草に含まれている鉄は非ヘム鉄になるんだ。
あとよく食べるものでいえば卵とか油揚げとかにも鉄は含まれているんだけど、これも非ヘム鉄。
だから主にレバーを食べないとヘム鉄って摂取できないというわけなんだ。
だけどレバーって好きじゃないと日常で食べなかったりするよね。
ヘム鉄で摂取する方法
鉄が少なくなると酸素を運搬してくれるヘモグロビンが少なくなってしまうから、貧血になってしまう。
そうすると、朝起きられなかったり昼間やる気が出なかったりといいことってないよね。
酸素って人間にとってすごく重要だからね。
だから本来ならしっかりレバーとかを食べることで吸収しやすい形で鉄を摂取してあげるのがいいんだ。
だけどレバーは苦手…。
もちろん体の中では非ヘム鉄をヘム鉄に変えてくれる機能があるから非ヘム鉄じゃダメってことはないよ。
だけど、やっぱり体にとってはヘム鉄を直接摂ってあげるのが一番吸収がいいんだ。

じゃあやっぱりレバー食べるしかないの?

いや、鉄とかを補うだけならサプリでも僕はいいと思ってるよ。
そんなときに僕はサプリメントでもいいと思っているんだ。
これを他の人に話すと「えっ?なんかサプリメントって怪しくない?」って聞かれるんだよね。

確かになんかサプリって怪しいよね。
実は僕も昔はそう思っていたんだけど…
必要な栄養素がわかった状態で、その栄養素を補給するためには食事からでもサプリメントからでも一緒だと思わない?
この内容って僕が臨床検査技師の学生のときに先生に言われて
「確かにそう言われれば…」
って衝撃を受けた言葉だったんだよね。
特にヘム鉄などの貧血に関わるサプリメントはしっかり選べば必要な栄養素がしっかり入っているものもたくさんあるんだよ。
鉄分の1日の摂取量は男性が7~8mg、女性が6~7mgになっているよ。
過剰に摂取するのは良くないから、基本は食事でサプリで補うって感じで使ってみてね。
ちなみに僕は市販で売っているこういうものを家に置いといて「食生活が偏ってるなー…」って時に使っているよ。
これは鉄が3mgだから半分はサプリで残り半分は食事って感じだね。
まとめ
今日はヘム鉄と非ヘム鉄という話をしてきたよ!
今日の話を最後にまとめておくね。
・ヘム鉄とは吸収されやすい鉄
・鉄は赤血球(ヘモグロビン)を作るのに必要
・ヘムとはポルフィリンと鉄がくっついたもの
・食べ物から摂取できる多くは非ヘム鉄
・サプリメントは足りない栄養素を補う分にはいい
こんな感じだったね。
貧血って、朝起きられないとかやる気が出ないとか日常生活にとってすごく嫌なものだよね。
だからしっかり必要なものを必要な分を摂ってあげてね!

しょう君って中学生の頃、貧血だったんだっけ?

そうなんだよね。一回家でフラフラして倒れて病院に行ったら鉄が1/10だって(笑

いや、それ笑えないね。

その時は苦手だけど必死にレバー食べたよ。

サプリメントは?

うーん。だって怪しいじゃん(笑

やっぱり知らないと怖いよね。

うん。でも今はむしろいろいろ試してみて自分にあったのを使っているよ。
昔はしょう君ってすごい貧血がひどかったんだって。
今は臨床検査技師になって医療の知識があるから、サプリを使ったりして補ってるみたい。
そんな使ってよかったヘム鉄サプリを紹介しているよ。

コメント