
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は肺機能検査(スパイロメトリー)で「これってなんで?」という疑問に思っていることについて話をするよ。
「あーそうだったんだ!」ってなってくれたら嬉しいな。
ここからは肺機能検査のことを『スパイロ』って訳しちゃうね。
スパイロの疑問は何?
じゃあ最初にお姉さんに疑問を聞いてみよう。

お姉さん!スパイロで何か疑問ある?

あの検査って、何回もやることが多いんだけど、それが疑問かも。
ということでおそらくみんなが悩んでいそうな疑問。
『スパイロを何回もやる理由』
について今日は話していこうと思うよ。
検査ってやる時ってドキドキするよね。
「大丈夫かな・・・」って。
そんな時に「もう一回やりますね」とか言われると不安になるよね。
「なんか悪かったのかな・・・」とかなっちゃうよね。
そういう理由の時もあるんだけど、
実はそれだけではないんだ。
実は毎回値が違う
実はスパイロの値って毎回値が違うことが多いんだ。
確かに検査をされる方も検査する方も、やり慣れた人なら毎回同じような値になるんだ。
でも前にやったのが1年前でやり方忘れているとかだと、もしかしたら値が違うこともあるよ。
多少の誤差程度ならいいんだけど、明らかに前と値が違ったら大変だよね。
何か病気があるかもしれない!
でも「もしかしたら手技の問題か?」ということもあるんだ。
だから何回かやってその値が正しいかどうかを確認する必要があるんだ。
例えば%肺活量っていう値があるんだ。
これが前回120%とかの人が今回90%とかになっていたら、問題だよね。
確かに%肺活量は80%以下じゃなければ基準値以下ではないんだ。

基準値内でも、これだけ変わると「あれ?」ってなるよね。

確かに何か原因がありそう。
それが何が原因で起こっているものかを確認するためにも数回検査をするんだ。
値が違う理由は何?
値が違う理由として考えられることは2つ。
- 病気になっていて本当に値が違う
- 検査のやり方の問題で間違った値が出ている
本当に値が違うなら、それはちゃんとした値だからこれから治療をしていく必要がある。
でももし検査のやり方が問題なら、治療の必要はないよね。
だから数回やることで
「その値は本当に正しい値なのか」
ということを確認するよ。
だから一概に数回検査をやったからと言って、病気があるというわけではないんだ。
簡単だけど難しい検査
このスパイロってやっていることは
「息を吸って吐いてもらうだけ」
だから簡単なように見えるよね。
でも僕たち検査する側の腕の見せどころだったりもするんだ。
というのも、『どれだけ患者さんに頑張ってもらえるか』ということが重要になってくるからなんだ。
というのもこのスパイロってやってみるとわかるんだけど、なかなか大変な検査なんだ。
今これ以上吸えないくらい息を吸って、そこから一気にこれ以上はけないくらいまではいてみて。

結構大変だよね。

そうなんだよね…。
だから無意識に手を抜いちゃうこともあるんだよね。
でも、そこをうまくリードするのが僕たち検査する側の腕の見せどころ。
患者さんの顔を見ながら限界まで吸って、限界まではく。
タイミングが早くても、遅くてもダメ。
なかなか難しい検査だったりするんだ。
まとめ
こんな感じで、スパイロの検査ってなんどもやる理由を話したよ。
・何度もやるのは値が正しいかを確認するため
・基準値内でも前回の値と差が大きい場合には複数回行うこともある
・何度もやるから病気というわけではない
検査結果って本当に大切。
それで病気か病気じゃないかを判断するからこそ、1つ1つ丁寧に検査をしているんだ。
結構大変な検査ではあるんだけど、僕たちも頑張っているから、いやだって言わずに協力してくれると嬉しいな。
病院でやっている検査で、日常的に行われてそうなものをまとめたよ。


 
  
  
  
  

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