採血で痛い人と痛くない人の違いは何?痛みの理由や原因は?

検査
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

採血をするときにこういった経験はないかな?


ぴぃすけ
ぴぃすけ

ちくっとするよ。

お姉さん
お姉さん

いやだなー…。
あれ今日痛くない!

お姉さん
お姉さん

ぴぃすけ、採血の腕をあげたね!


健診や人間ドック、病院を受診した時に採血されることがあるよね。

採血される時って、「痛くないかなぁ」とかいつもドキドキしない?

でもいつも痛いわけじゃないんだよね。

どうして採血って痛い時と痛くない時があるのか。

今日はそんな採血が痛い理由や原因を紹介していくね。

採血の痛みの原因

当たり前なんだけど、採血には注射針を使うよね。

先がとがった針を皮膚に刺すんだから本来なら絶対痛いはずなんだ。

というのも人には感覚機能というものがあって、痛みを感じるようにできているんだ。

だからどうしても採血をする時には痛みは出てしまうんだ。

なんだけど確かに採血が全然痛くない時もある。

これって不思議だね。

最初にお姉さんに言われたように、これって採血をする人の技術が関係あるのか?

実は痛みと採血の技術ってそんなに関係はないんだよね。

お姉さん
お姉さん

えっ、そうなの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうなんだよね。だから別に僕がうまくなったわけじゃないんだ。

人間には感覚機能があるって言ったけど、実はこれって場所で同じじゃないんだ。

ちょっと敏感なところもあれば、逆に鈍いところもあるんだよ。

例えば肘の外側なんかは、他と比べて少し鈍いんだね。

この部分って少しつねったくらいじゃ、痛くないよね。

こうやって人の体には痛みを感じやすい部分と感じにくい部分があるんだ。

じゃあその痛みが感じにくい部分から採血を出来ればいいんだけど、、

そこから採血することはできないんだよね。

この理由は採血できるような血管がないからだね。

そこに血管があればいいのにって、いつも採血するとき思うんだよね。

採血が痛い時と痛くない時

じゃあどうして痛みを感じる時と感じないときがあるのかってことだね。

これには人間の感覚機能についてもう少し詳しく知る必要があるよ。

感覚機能って何?

皮膚にはいろいろな感覚機能があるんだ。

  • 触られたり押されている感覚
  • 冷たさや温かさの感覚
  • 痛み感覚

こういったものが全身に点のように分布されているんだ。

といっても小さすぎてどこに何があるか見てもわからないけどね。

こういった点のことを専門用語で感覚点というんだよ。

  • 触点
  • 圧点
  • 冷点
  • 温点
  • 痛点

こういった感覚点が存在しているから日々生活ができているんだね。

この中の痛点というものが全身にあるから人は痛みを感じるんだ。

痛点が重要だった!

この痛点って全身にあるんだけど、多く密集しているところと比較的少ないところがあるんだ。

ちなみに多い場所はここらへんだよ。

  • 膝の裏側
  • 首の周り
  • 肘の内側
お姉さん
お姉さん

肘の内側って、、

ぴぃすけ
ぴぃすけ

採血をする場所だね。

これが採血で痛みを感じる理由だね。

なんでそんなところにあるんだろうね。

痛点なんてなければいいと思った?

でもね、痛みを感じるのは人間の危機回避能力なんだよ。

それが無ければ皮膚を切っても骨を折っても平気だから怪我にかまわずに生活しちゃうよね。

そんなことを続けていたら生活できなくなる。

採血が出来る場所と痛点

痛点があるということは、そこを怪我したりすると大変な場所ということなんだ。

採血って血管がある場所からしか出来ない。

この血管がある場所って重要な場所だよね。

だから肘の内側には痛点が多いということだよね。

痛みを感じるのは、とても大切なことなんだ。

といっても採血の時の痛みは何とかしてほしいよね。

痛点があるなら、それを避ければいいんじゃないなんて思っている人もいるかも?

でもそれは不可能なんだ。

何しろ痛点は感覚点の中でも一番多いんだ。

しかも本当に小さな点だから、どうしても当たってしまうんだ。

当たれば当然痛いよね。

だから採血で痛くないかどうかは、ほとんど運みたいなものなんだ。

採血する人が原因?

じゃあ採血がうまい人と下手な人で関係ないのかというと0ではないんだ。

やっぱり技術で差が出てきてしまうものなんだ。

だから僕たち採血する側はすごく練習をしているんだ。

お姉さん
お姉さん

練習って何をするの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

手のモデルみたいに練習できるものもあるけど、本物の腕で出来ることが重要だから働いている人たちみんなの腕を使って採血の練習をするんだ。

お姉さん
お姉さん

そんなことやってるんだ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

うん。だからだいたい4月とか新しい人が入ってくるとほぼ毎日腕に採血あとがあるんだよね。

こんな感じで出来る限り失敗しないように採血の練習をしているんだよ。

刺される経験もたくさんしていて痛みもわかるから、みんな必死に頑張っているんだ。

ただ痛みに関しては人の痛点の問題もあるものだから絶対に痛くならないわけじゃないんだけどね、、

技術的な原因も関係ある?

この技術的な問題で痛みが変わる部分がどこなのかというと、、

例えば注射針を刺すスピードとかだね。

一番痛みを感じるのは皮膚でいう上皮の部分を通過する時なんだよ。

だから針をドキドキしながら遅く刺しちゃう人にされると痛いんだよね。

これは新人さんに多いんだけど、思い切って刺した方が痛みは少ないんだ。

もちろんあんまり早すぎてもびっくりされるけどね。

一発で探して採るのが一番いいね

なんだけど実は採血で一番重要なのって、いかにいい血管を見つけるかなんだ。

新人とベテランさんの違いは、

『採血のしやすい血管の見分け方』

この部分が一番違うね。

だからもし採血を採る人が、ちょっと迷ってそうだったら、

「いつもはここら辺です」

みたいなことを言ってあげるといいかも。

ただその日によって血管って微妙に違うから他のところから採ることもあるよ。

まとめ

こんな感じで今日は

採血で痛い理由と痛くないのには実はこんな理由があった

ということを話したよ。

内容をまとめると

・痛みと採血技術はあまり関係がない

・痛みを感じるのは肘の内側に痛点が多いから

・採血のスピードなどは少し痛みに関係が

こんな感じだったね

ベテランでも痛いときは痛いし逆に経験が浅くても痛くないときは痛くない。

痛いかどうかは技術よりも痛点部分にあたるかだから運の要素の方が大きいんだ。

出来る限り1回で採れるように僕たちは練習をしているよ。

だから嫌な検査だけど、本当に重要な検査だからみんなしっかり受けてね。

お姉さん
お姉さん

でも痛点ってことは痛くなかった場所は次刺しても痛くないよね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

確かにそうだね。

お姉さん
お姉さん

ということはそこをマークしておけば!

ぴぃすけ
ぴぃすけ

その発想はなかった。

コメント