静脈瘤の検査について!静脈エコー検査では何を見ているの?

さ行
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

今日は静脈瘤の検査である、エコー検査というものについて話をしていくよ。

足の血管がボコボコしている。

なんか最近足がつりやすい。

こういう時はもしかしたら静脈瘤になっているのかもしれない。

そんな時に病院に行くと、おそらくエコー検査をやることが多いはずなんだ。

でもエコーの検査って何をやっているのか全然わからないよね。

今日は簡単に僕たちが静脈瘤の検査で行うエコーではどういうことを見ているのかを話していくね!

そもそも静脈瘤って何?

最初に簡単に静脈瘤っていうものがどうやってできてしまうのかを話していくね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

静脈瘤って何が原因でできるか知ってる?

お姉さん
お姉さん

うーん、いまいちわかんない…。

静脈っていうのは、血液を心臓に戻す役割があるよね。

足は立っていたり座っている時には基本的に心臓より下にあることが多いよね。

だから本来なら血液は重力に負けて下に向かって行ってしまうんだ。

だけど静脈の働きとして血液を心臓に戻さなければいけないよね。

静脈を心臓に戻すことを静脈還流というんだけど、この静脈還流には重力に負けないために3つの戻す力と1つの支える力が働いているんだ。

  • 呼吸による肺の吸引
  • 心臓からの圧力によるもの
  • 筋肉の収縮によるもの
  • 静脈の弁の支え

このなかの最後の弁の支えというのが静脈瘤と関わっているものになるよ。

さっきも話したように、本来なら足の血液は下に向かって行っちゃうよね。

だけどこの弁の支えがあるから、一定のところで支えてくれているというわけ。

こんな感じだね。

でもここに負荷がかかりすぎて、弁が壊れてしまうことがある。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうなるとどうなる?

お姉さん
お姉さん

血液が逆流して下に溜まっちゃいそう。

そういうことだよね。

人間の体って良くも悪くも、その状況に適応していくんだ。

逆流してしまった血液をどうにかして貯めなければいけない。

そのために静脈はどんどん太くなっていく。

これが静脈瘤というわけだね。

それでも足りない場合にはくねくね曲がって、距離をかせいでいくこともあるよ。

●静脈瘤はなぜできる?

弁が壊れる

本来心臓に向かうはずの血液が逆流する

下の方に血液が溜まっていってしまう

その血液を溜められるように血管は太くなる

それでも足りない場合はくねくね曲がって長さを長くする

エコーで見るものは?

そんな静脈瘤になってしまった人に対して、エコーでは何を見ているかということだよね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

何を確認してそう?

お姉さん
お姉さん

弁が壊れていないか?

それを確認したいんだけど、エコーでは弁を直接見ることができないんだ。

だから間接的に何かを確認して弁が壊れていないかを確認するんだ。

弁が壊れた時にはどういうことが起こっていた?

血液が逆流していたよね。

だから弁が壊れているかを確認するためにエコーの検査では、血液の流れを見て逆流があるかどうかを確認するんだ。

検査する時におそらく足をぐっと掴むと思うんだ。

これをすることで外側から圧力をかけて血液を上に流しているんだよ。

そのあとに血液が上から逆流していないかをエコー上で確認するというわけ。

お姉さん
お姉さん

逆流を確認するだけならすぐ検査も終わりそうだね!

というわけにもいかないんだよね。

治療のために静脈瘤が、どんな感じなっているかを確認するんだ。

お姉さん
お姉さん

どういうこと?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

静脈瘤になった場合には、太くなったりくねくね曲がったりしているよね。

あまりにもくねくねしているとできない治療があったり、太さによって治療方法が変わったりもするんだ。

だからどこがどんな太さかとか、どんな感じで曲がっているかを確認するというわけ。

あとは無駄な治療をしないように、どこからどこまでが静脈瘤になっているのかも確認することも重要だよね。

静脈には弁があるっていう話で、それが壊れると静脈瘤だよね。

だけどある一定の部分で血液は違う部分に流れていってしまったりするんだ。

基本的には静脈瘤は流れる手前までで、そこから先は普通の血管になんだ。

お姉さん
お姉さん

違う部分なんかあるの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

一番多いのは足の太い静脈である深部静脈というものに流れていっていることが多いかな。

お姉さん
お姉さん

へぇー。
そっか、その部分よりも下は弁が壊れているわけじゃ無いから治療する必要が無いってことだもんね。

そういうことだよね。

検査をすることで、まずは治療対象になるかどうかを検査する。

その上でどんな治療を選択するかを確認するって感じだね。

  • 逆流の有無を確認する
  • どこまで逆流があるのかを確認する
  • 太さや曲がっているなどの部分を確認する

しっかり確認することで、治療の方針などをお医者さんが決めるからちょっと時間がかかる場合もあるけどしっかり見せてね。

治療は?

治療という話がでてきたから、最後にちょっと治療について話をしていくね。

静脈瘤の治療ってどういうことをやると思う?

おそらく『弁が壊れているからその弁を治す』というふうに考えると思うんだ。

だけど実は一度壊れてしまった弁は治ることは無いんだ。

静脈瘤の治療は血管をなくしてしまうという治療になるんだ。

お姉さん
お姉さん

そんなことして大丈夫なの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

うん。
さっきも少しでてきたんだけど足の静脈には深いところに太い深部静脈というのがあって、それがだいたい足の静脈の80%以上の役割をしているんだ。

だから静脈瘤になってしまった静脈をなくしてもそれが補ってくれるというわけ。

もし具体的な治療についてを知りたければ、こっちで話しているからよかったら読んでみてね。

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まとめ

今日は静脈瘤の検査であるエコーについて話をしたよ。

●静脈瘤の検査

・逆流の有無を確認する

・どこまで逆流があるのかを確認する

・太さや曲がっているなどの部分を確認する

●治療は血管自体をなくしてしまう方法

こんな感じだったね。

検査って時間がかかるとちょっと不安になるけど、しっかり見ることもあるからあまり心配しないでね。

何を見ているがわかればちょっと不安もなくなると思ったけど、今日の話を聞いてどうだった?

もしこれから検査を受ける人がちょっと安心して検査を受けられれば嬉しいな^^


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