30代男性の質問
以前は前日に検尿容器を渡されたため朝一番で採尿したのですが、今回は検診に行ったその場で容器を渡されました。
採尿は朝がいいと聞きますが、結局いつがいいのでしょうか?
だから早朝尿でも随時尿でも問題ないんだけど、早朝尿にはいい理由がちゃんとあるんだ。
採尿方法
尿検査の採尿方法っていうと、だいたいがこの2種類になるね。
・朝一番で採る方法
・病院とかでその場で採る方法
ちなみに朝一番の尿を早朝尿、その場の尿を随時尿って言ったりするよ。
この他にも24時間の尿を検査する『蓄尿』というものや決められた時間に採尿する『時間尿』などもあるんだ。
検査によって採り方が違うということだね。
確かにお姉さんが言っている通りだよね。
でも実はこの2つにはしっかりとした意味があるんだ。
この違いがなんなのかを話していくね。
早朝尿と随時尿
検査のためにはやっぱり早朝尿がいいんだ。
というのもこれには3つの理由があるよ。
・濃縮された尿を検査できる
・安静にしている状態を検査できる
・起立性蛋白尿を除外できる
濃縮された尿
最初は濃縮されているということから話をしていくね。
とは言ってもこれはそのままだね。
しっかり成分が濃縮されているから、その分しっかり検査ができるということだね。
夜寝ている時って昼間起きていると違ってトイレの回数ってすごく少なくなるよね。
起きている時って、だいたい数時間に1回はトイレに行くけど寝ている時は6時間とか8時間とかトイレ行かないもんね。
でもこれって尿が作られていないわけじゃないよね。
体の中では尿は作られている。
だけど体内では神経の作用で排尿をさせないようにしているから体の中で尿はどんどん濃くなっているんだ。
ちなみに検査がしやすいというのは濃いだけじゃなくて、pHが酸性側に傾くことも理由なんだ。
酸性になると尿中の成分が変化しにく状態になるんだ。
これも早朝尿がいい理由だね。
安静状態
次は安静状態ということだね。
寝ている時と違って、起きている時はやっぱり動いているよね。
こういう体の変化ってやっぱり尿とかの結果に影響が出てくるんだ。
すごく激しい運動をした後って、体すごくだるく感じるよね。
こういう時ってやっぱり体の中でも変化が起きているんだ。
尿ってよくも悪くも体の変化をしっかり表してくれるんだ。
たまたま運動をした場合でも、それによって値が変わってしまうこともあるんだ。
でもこれって原因が運動だから何か異常ってわけではないよね。
こういうことと間違わないように安静になった状態で作られている早朝尿というものを使うのが一番いいということなんだ。
起立性蛋白尿
最後が起立性蛋白尿を除外ということ。
人の中には特に異常はないけど、立っている時に作られた尿の中に蛋白が混じってしまう人がいるんだ。
こういう人は寝ている時に作られた尿なら蛋白は出ないよね。
だから早朝尿を採るんだ。
ただこうやって早朝尿がいいんだけど、必ず採尿をできるわけではないよね。
だからいつもの体の状態をみるという意味で、随時尿で検査をすることもできるんだ。
時間をおくとダメなものもある
随時尿のいいところというのは、その場で採るから時間による変化がないってことだよね。
尿って時間をおいてしまうことで検査結果に影響が出るものがあるんだ。
すぐにってわけではないけど、やっぱり徐々には変化していくんだ。
だけどその場で採った尿なら、そういう心配はないよね。
一般的に健康診断なんかで行う尿検査は試験紙法というものを使うんだけど、
これはあくまでスクリーニングと言って、成分に異常がないかをみるものなんだ。
これに何か異常があればしっかり他の検査なんかをして診断をつけていくんだ。
だから随時尿でも検査をして異常じゃなければおそらく問題なし、もし何か異常があればしっかり他の検査をするという感じになっているんだよ。
という感じでざっとだけど早朝尿と随時尿について話をしたよ。
本来なら早朝尿をすぐに検査するっていうのが、一番いいんだよね。
だけどそれができないから、早朝尿が採れる場合には早朝尿、採れない場合には随時尿ってことだね。
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