30代男性からの質問

私は毎日飲みものを2リットルくらい飲んでいます。この間、毎日1.5リットル以上飲み物を飲み続けるとペットボトル症候群になるということを知りました。
このまま飲み物を飲み続けるのは危険でしょうか?

水分を2リットル飲んでいるからといって必ずペットボトル症候群になるわけじゃないよ。
その理由を詳しく解説していくね。
この男性みたいに毎日飲みものを2リットルくらい飲んでいると「ペットボトル症候群にならないかな?」と心配になるよね。
確かに毎日1.5リットル以上の水分を取っていると、ペットボトル症候群になる可能性があると言われているよ。
でもこれって大切なのは、飲んでいる量だけではなく、何を飲んでいるのかということなんだ。
今日はそんなペットボトル症候群について詳しく解説していくよ。
ペットボトル症候群とは

まずペットボトル症候群が、どういったものかから話していくね。
ペットボトル症候群は、
糖分を多く含む飲み物を大量に飲み続けることで、血糖値が非常に高くなってしまう状態
こういったものなんだ。

ちなみに正式名称を知ってる?

ペットボトル症候群じゃないの?
実は正式には「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれているよ。
名前に「ペットボトル」と入っているけど、ペットボトルに入った飲み物自体が悪いわけではないんだ。
だから質問してくれた男性が飲んでいるものが水や無糖のお茶だったら、毎日1.5~2リットル飲んでいても、それだけでペットボトル症候群になるわけではないんだ。
注意したいのは、
- 糖分を含むジュースや炭酸飲料
- スポーツドリンクなど
こういったものを毎日のように大量に飲み続けている場合なんだ。
こういったものが2リットルの大部分を占める場合には、かなり多くの糖質を取っている可能性があるから注意が必要だよ。
実際に清涼飲料水を多量に飲むことで、血糖値の上昇や脱水が進み、重い場合には意識障害につながる可能性も指摘されているんだ。
どんな飲み物が原因になる?

次はペットボトル症候群の原因になりやすい飲み物を詳しく解説していくね。
これは糖分を多く含む飲み物だね。
代表的なものには、
- 砂糖入りの炭酸飲料
- ジュースや果汁飲料
- スポーツドリンク
- エナジードリンク
- 砂糖入りのコーヒーや紅茶
- 乳酸菌飲料
こういったものがあるよ。

これって実際どのくらいの糖分が含まれているの?
飲み物に含まれる糖質量は、パッケージの栄養成分表示から計算できるよ。
たとえば、栄養成分表示に「100mL当たり炭水化物10g」と書かれている飲み物を500mL飲んだ場合は、次のように考えるんだ。
10g×5=50g
つまり、500mLのペットボトル1本で、炭水化物を約50g取ることになるよ。
実際いくつかの飲み物の成分をまとめたよ。
| 製品 | 炭水化物(100ml当たり) |
|---|---|
| 炭酸飲料1 | 11.3g |
| 炭酸飲料2 | 11g |
| スポーツ飲料1 | 4.6g |
| スポーツ飲料2 | 6.2g |
| 甘いコーヒー飲料 | 8.6g |
| エナジードリンク | 10.7g |
飲料では、炭水化物の大部分を糖質が占めている商品が多いけど、正確に知りたいときは「糖質」や「糖類」の表示も確認してね。

多そうだけどグラムだけだと、実感ないなぁ…。

角砂糖で考えてみようか。
角砂糖に置き換える場合は、角砂糖1個を約3~4gとして計算することが多いんだ。
だから仮に角砂糖1個を3gとして考えると、炭酸飲料1の場合には500ml飲むと56.5gになるね。
56.5g÷3g=約19個

角砂糖19個…。

しかも飲み物だと、ごくごく飲んじゃうから怖いよね。
ちなみに大人の1日当たりの糖質(炭水化物)の摂取量は300gくらいが目安になっているよ。
※年齢・性別などで異なるので注意

これ1.5リットルって飲み物だけで1日に摂る糖質の半分以上ってことだよね。

そうだね。だから夏とかで飲み続けてしまうと問題になるってことだね。
スポーツドリンクって飲まない方がいい?


これってスポーツドリンクとかも、あまり飲まない方がいいの?

スポーツドリンクには、しっかりメリットもあるから飲むことも大切だよ。
長時間のスポーツや屋外作業などで大量に汗をかくと、水分だけでなく、実はナトリウムなどの『電解質』といわれるものも体の外へ失われるんだ。
この電解質は、体にとってすごく大切なものだよ。
スポーツドリンクには
- 水分
- 糖質
- 電解質
こういったものがしっかり含まれているから、運動によって失った成分を補給するときに役立つんだ
ただ、そんなに汗をかいていない日常生活の中で、「スポーツドリンクは体にいい」と思って水やお茶の代わりに何本も飲み続けると、糖分の取りすぎになる可能性があるよ。
特に、暑いからという理由だけで、朝から晩までスポーツドリンクを飲み続けるのは注意が必要なんだ。

スポーツドリンクは、まさにスポーツのためのドリンクだね。

そうだね。あとは熱があって大量に汗をかくときなんかも重宝するね。
普段の水分補給は、水や無糖のお茶。
長時間の運動や大量に汗をかいたときなどは、スポーツドリンク。
こうやって必要な場面に合わせて利用することが大切だよ。
ペットボトル症候群が起こる仕組み

ここまででペットボトル症候群は、糖質の摂りすぎというのが原因というのは分かったね。
ただここで、こういった疑問が出てくる人もいると思うんだ。

でも、なんで飲み物が問題になるの?
というのも、糖分を含む飲み物は、固形のお菓子などと比べて短時間で大量に取ってしまいやすいんだ。
たとえば、お菓子を一度にたくさん食べると、お腹がいっぱいになって途中で止めやすいよね。
でも飲み物の場合は、喉が渇いていると500mLや1リットルを短時間で飲めてしまうんだ。
こうやって甘い飲み物を大量に飲むと、飲み物に含まれている糖が吸収されて、血糖値が上昇するよ。
血糖値が高くなりすぎると、体は余分な糖を尿と一緒に外へ出そうとするんだ。
このとき、水分も一緒に尿として排出されるから、尿の量や回数が増えて体内の水分が失われていくよ。
すると、さらに喉が渇くようになるんだ。
ここで水や無糖のお茶ではなく、また甘い飲み物を飲んでしまうと、
暑くて喉が乾く
→甘い飲み物を飲む
→ 血糖値が上がる
→ 尿の量が増える
→ 体の水分が失われる
→ 喉が渇く
→ また甘い飲み物を飲む
という悪循環に入ってしまうんだよ。
ちなみに高血糖による代表的な症状には、
- 喉の渇き
- 水分をたくさん飲む
- 尿が増える
こういったものがあるよ。
さらに、インスリンが不足したり十分に働かなくなったりすると、体は糖をエネルギーとしてうまく利用できなくなるんだ。
すると、代わりに脂肪を分解してエネルギーを作ろうとするよ。
このときに作られるのが「ケトン体」なんだ。
ケトン体が増えすぎると、体が酸性に傾くケトアシドーシスへ進み、重症化することがあるよ。

だから正式名称は『清涼飲料水ケトーシス』という名前になっているってことだね。
ペットボトル症候群の症状

最後にペットボトル症候群の症状について解説していくよ。
これは高血糖や脱水に関連した症状が現れるんだ。
初期には、次のような症状が見られることがあるよ。
- 喉が異常に渇く
- 飲み物をたくさん飲む
- 尿の量や回数が増える
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 集中しにくい
喉が渇くから甘い飲み物を飲んでいるつもりでも、実は高血糖によって喉の渇きが起きている場合もあるんだ。
特に、以前より急に飲む量や尿の回数が増えた場合は、「暑いから」「水分を多く取っているから」と決めつけないことが大切だよ。
さらに悪化すると、次のような症状が現れる可能性があるんだ。
- 強い吐き気
- 嘔吐
- 腹痛
- 水分が取れない
- 呼吸が深く速くなる
- 強い脱水
- 意識がぼんやりする
- 呼びかけへの反応がおかしくなる
- 意識を失う
吐き気や嘔吐、腹痛、過度な口渇、強い倦怠感、呼吸の異常、意識障害などは、ケトアシドーシスで見られることがある症状なんだ。
こうした悪化時の症状がある場合は、甘い飲み物をやめて様子を見るだけではなく、早急に医療機関を受診してね。

しっかり水分を摂っているのにと考えないことが大切だね。

夏は熱中症のイメージで「水分を摂れば大丈夫」と考えがちだけど、飲んだものが原因の場合もあるからね。
まとめ
今回はペットボトル症候群についてまとめたよ。
内容としては、
・ペットボトル症候群の正式名称は清涼飲料水ケトーシス
・毎日1.5~2リットルの水分を取るだけで、ペットボトル症候群になるわけではない
・危険性は飲み物の量だけでなく、何を飲んでいるかによって変わる
・水や無糖のお茶が中心なら、ペットボトル症候群を過度に心配する必要はない
・清涼飲料水やスポーツドリンクには思っているよりも糖質が含まれている
・スポーツドリンクは大量に汗をかいたときの水分や電解質の補給に役立つ
・普段の水分補給でスポーツドリンクを何本も飲むと、糖分の過剰摂取になる可能性がある
・甘い飲み物による高血糖で喉が渇き、さらに甘い飲み物を飲む悪循環が起こる
・喉の渇き、多飲、多尿、強いだるさなどが続く場合は医療機関に相談する
・普段の水分補給は、水や無糖のお茶を基本にすることが大切
暑いときには、水分を摂ることはとても大切だよ。
でもその水分によって糖質が摂りすぎてしまうこともあるから、飲み物の種類は注意してね。
基本はお茶や水。
大量に汗をかいたときにはスポーツドリンク。
ちょっと美味しいものを飲みたいときには清涼飲料水。
こうやって飲むものを考えて自分の体を大切にしてね。
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