
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
赤ちゃんのおしりに青いアザがあるのを見たことない?
青いあざって大人だとぶつけた時に出来るイメージがあるよね。
実は赤ちゃんのあざとぶつけた時のあざって違うものなんだよ。
今日はそんなあざについて
- このあざの正体は何?
- いつ頃まである?
- 実は大人でも…
なんて感じで話していくよ。
赤ちゃんのお尻や背中のアザの正体は?

最初にこの正体だね。
赤ちゃんのお尻や背中にある青っぽいあざは
蒙古斑(もうこはん)
というものになるんだ。
蒙古斑は日本人を含む黄色人種の90%以上に見られるものだよ。
白人の場合は全体の10~20%しか見られないから、人種によって全然違うんだね。
蒙古斑は生まれた時から遅くても1ヵ月以内に現れるんだ。
現れ方も赤ちゃん一人一人違っていて…
おしりや背中のところどころに現れたり、一か所に大きく現れたりするんだ。
ちなみに男女で違いはなくて、同じ割合で現れるんだよ。

でも赤ちゃんのお尻って何もないイメージがあるよね。

それって多分CMとかの影響かもね。
なぜ蒙古斑は出来るの?

次はこの蒙古斑が出来る理由だね。

青いあざだから、怪我みたいな感じなの?

大人だと、このイメージが強いよね。
この蒙古斑はメラニンを作る「メラノサイト」という細胞が関係していると言われているよ。
大人のあざは血液によるものだから、全く別物だね。
メラノサイトは紫外線を浴びるとメラニンを作りだす。
メラニンは黒い色素だけど、僕たちの肌を守る役割があるんだ。
ちなみにこれが俗に言う日焼けだね。
普通メラノサイトは皮膚の表面近く(表皮)にあるんだ。
赤ちゃんがお母さんのおなかの中で成長していくときに、メラノサイトが皮膚の奥(真皮)から表皮まで移動する。
このときにうまく移動できなくて、真皮にメラノサイトが残ったものがあざとして見えるんだ。
お尻や背中に多いのは、この場所でメラノサイトが活発に働くからなんだよ。
蒙古斑はいつ頃まであるの?

蒙古斑は成長すると少しずつ薄くなって、幼児期の3~5歳ころには半分以上の人が消えるよ。
遅くても10歳ころにはほとんどの人の蒙古斑は消えるね。
ただ数%(約3%)くらいの人は、大人までずっと残ってる人もいるんだ。
これを『持続性蒙古斑』というよ。

そういえば、しょう君もあったね。

えっ、なんで知ってるの?
これは異常でじゃないから安心してね。
その他にお尻や背中意外に蒙古斑ができる
「異所性蒙古斑」
というものもあるよ。
これは普通の蒙古斑より色味が濃くて、なかなか消えないことが多いんだ。
もし気になる人は皮膚科などで相談してみてね。
まとめ
今回は赤ちゃんのおしりにある『あざ』について話をしたよ。
・あざの正体は蒙古斑
・メラノサイトの移動がうまくいかないことで出る
・日本人の赤ちゃんのほとんどに現れる
・遅くても10歳までには自然に消失する
・大人になっても残る場合があり持続性蒙古斑という
・特に異常というわけではない
蒙古斑は病気ではなく、日本人なら当たり前のものなんだ。
大人になって残っていても異常じゃないから安心してね。
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