
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は動脈と静脈という部分について解説をしていくよ。
体の中には血液などを流すための管が全身に張り巡らせてあるんだ。
血液を運ぶものは血管というよ。
ちなみにリンパ液が流れているものをリンパ管というね。
その中でも今日は血管の話をしていくね。
動脈とか静脈とかいう名前がついているんだけど、、
実は中の血液の名前が違ったりするんだ。
それがどうやって名前が付いているかなんかを話していくから面白いと思うから、ぜひ聞いていってね。
血管とは
血管は名前の通りなんだけど『血液が流れている管』のことを言うよ。
この血管には2つの種類があるよ。
それが『動脈』と『静脈』だね。
◆動脈
心臓から全身に血液を送る血管
◆静脈
全身の血液を心臓に戻す血管
この中には血液が流れているんだけど、実はこの血液にも名前が付いているんだけど知ってる?

にわじい、何かわかる?

血管の名前から動脈血と静脈血じゃろ。

おぉ!にわじい、意外と鋭いね!
動脈の中を流れている血液が動脈血
静脈を流れている血液を静脈血
と言いたいところなんだけど、実はこれは間違いなんだ。

なんでって思うよね。
「同じ名前がついているんだからその中の血液も一緒じゃないの?」って思うよね。
動脈血と静脈血
もちろん大半の動脈には動脈血が流れているし静脈には静脈血が流れているよ。
だけど1つだけそれとは違う血管があるんだ。
それは・・・
『肺動脈』と『肺静脈』
ここだけがどうして名前が違うのかっていうと…
これは動脈血と静脈血とはなんなのかって話をすると理解できるんだ。
◆動脈血
酸素を豊富に含んでいる血液のこと
◆静脈血
酸素の代わりに二酸化炭素を多く含んでいる血液のこと
人にとって必要なのは酸素と二酸化炭素のどっちだと思う?
これは酸素だね。
基本的に人間の体は酸素を取り入れることで働くことができているよ。
だから人は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すよね。
血液というのはこの酸素を全身に運ぶという役割をしているよ。
血液の循環と中の血液
ここまでの話をまとめていくと、実は動脈と血液の名前が違うのが分かるんだ。
・動脈は心臓から出ていく血管
・動脈血は酸素が多い血液
・静脈は心臓へ戻る血管
・静脈血は二酸化炭素が多い血液
まとめるとこんな感じだね。
動脈血は酸素を乗せて全身に酸素を運ぶ。
静脈血は二酸化炭素を運んで心臓に戻ってくるね。
この心臓に戻ってきた静脈血ってどうなると思う?
これが今回の名前が違う例外の血管だね。
全身から心臓に戻ってきた血液は二酸化炭素が多いから静脈血。
でもこの戻ってきた静脈血は心臓から肺動脈という血管で肺に行くんだ。
この肺で二酸化炭素を放出して酸素を血液内に取り込んでいるんだ。
そうやって酸素を含んだ動脈血が今度は肺から肺静脈を通って心臓に戻るということだね。

肺に向かう血液は二酸化炭素を多く含む血液『静脈血』。
逆に肺から心臓に向かう血液は酸素を多く含むから『動脈血』。
ここだけが例外となるんだけど名前の意味がわかると納得できるよね。
もう少しだけ動脈と静脈について話していくね。
動脈と静脈の違い
ここまでで動脈と静脈について名前のつけ方が分かったね。
次は他にはどんな違いがあるかの話をするよ。
動脈と静脈は血管の作りと血液の流し方、この2つが大きく違うところだよ。
血管の作りの違い
動脈は血管の壁に大きな力がかかるから血管の壁の厚さが静脈に比べて厚くなっているよ。
静脈はそこまで大きな力はかからないから壁は薄いんだ。
だけど静脈って重力に逆らって血液を戻すことが多いよね。
だから中に逆流をしないように弁が付いているんだ。
立っている状態でもしっかり血液を頭側に送れるのはこれのおかげなんだ。
人間の体ってうまくできているよね。
ちなみにこの静脈の弁が足で壊れてしまうと『静脈瘤』っていう病気になってしまうんだ。
血液の流し方
動脈はどうやって血液を全身に送っていると思う。
これは簡単だね。
心臓が「ぐっ!」って収縮して、その力で血液を送っているね。
この力が血圧になるよ。
ちなみに血圧は動脈に対してしか言わないんだよ。
動脈にかかる圧が血圧。
静脈にかかる圧のことは静脈圧って区別しているよ。
じゃあ静脈がどうやって血液を送っているかというと。
それは4つの作用があるよ。
静脈はこうして流れる!
- 右心の働きや胸の呼吸運動による吸引力
- 動脈血が流れてきて押し上げによるもの
- 静脈の周りの動脈が動くことによって静脈に圧がかかるもの
- 筋肉を使うことによって押し上げるもの
静脈には心臓のような大きなポンプがないよね。
だからこうやっていろいろな作用によって血液を心臓に送り返しているよ。
まとめ
今日は血管の話をしたよ。
最後に今回の話をまとめておくね。
・動脈は心臓から出ていく、静脈は心臓へ戻る血管
・動脈血は酸素が多い、静脈血は二酸化炭素が多い血液
・基本は動脈に動脈血、静脈には静脈血が流れている
・例外として肺に向かう肺動脈と肺静脈だけは逆になる
・作りの違いとしては壁の厚さと弁があるかどうか
・血液の流し方にも違いがある
こんな話だったね。
ややこしいこともあったかもしれないけど「なるほどなー」って思ってくれたら嬉しいな。
血管は体全身を巡っていて本当に重要なものになるよ。
しっかり覚えてね。
じゃあ今日はおしまい( ^˂̵˃̶^)
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