
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
尿検査って当日ちゃんと出るか心配になったことない?
夜中我慢できなくて、トイレに行っちゃって朝出ない!
こんなことあるかもしれないよね。
「それなら前日に出るから、その時採っちゃダメなのかな」
そんなことを思ったことないかな?
こんな疑問について、今日は話していくね。
実はこんな尿検査の採り方もある
実は尿検査の採尿の方法には、いろいろな採り方があるんだ。
おそらく経験があるのは、病院などで検査する時に採る随時尿というもの。
あとは朝に採る早朝尿だと思うんだ。
この他にも24時間の尿をすべて採取する蓄尿というもの。
あとは決められた時間内に出る尿をとる時間尿。
何かしら体に負荷をかけて採る負荷後尿というものがあるよ。
こうやって違いがあるのは出来る検査項目の違いなんだ。
早朝尿検査の採尿は前日ではダメ?
というので、今回はその中で早朝尿の話だね。
最初に結論から言ってしまうと、基本的に前日の尿は採ってはいけないんだ。
なぜ早朝に採らなければいけないのか、前日の尿を採ってはダメな理由を話していくね。
前日ではダメな理由
まずは前日の尿ではダメな理由から話をしていくね。
これは尿の中の成分が時間を置いてしまうと変わってしまうからなんだ。
具体的なものでいうと
- 色
- 濁り具合
- pH
- 糖
- ウロビリノゲン
- ビリルビン
- ケトン体
- 潜血
- 細胞成分

色々変わっちゃうんだね。

そうなんだ。だから前日に採ってしまうと、ちゃんとした結果が出ないってことだね。
だから一般的に行われている尿検査では、朝一かその時に採った新鮮な尿が使われているんだ。
ちなみに随時尿の場合に検査をするのは、糖尿病の経過観察なんかが多いね。
例えば健康診断のように色々な検査をする場合には、やっぱり朝一の尿が必要なんだ。
その理由について少し話していくね。
朝一の尿を採る理由
どうして朝一の尿がいいかということだね。
実はこれには3つの理由があるんだ。
それがこの理由だね。
- 尿が一番濃縮されている
- 安静空腹時という検査結果がみられる
- 起立性蛋白尿を除外できる
尿が濃縮
最初は『尿が濃縮されている』というところか話していくね。
これはなんとなくわかるよね。
寝ているときって普通は水分取らないし、そこまでトイレに行きたくなることってない。
普通に活動している時はちょこちょこトイレに行く。
でも寝ている時はその間6時間とか8時間とかトイレに行かない時間があるよね。
だから尿はすごい濃縮されて排出されてくるんだ。
こうやって濃縮されるから尿中の成分が検出されやすくて、検査の結果がちゃんと出せるようになるんだ。
あと実はpHが酸性側になって、成分の変化の度合いが少ないようにもなっているんだ。
安静空腹時
次は安静空腹時ということだね。
寝ているということだから、基本的に空腹状態で安静にしている状態になっているよね。
尿っていうのは体の中で作られるもの。
激しい運動したり、なにか要因があると検査の値に変化が現れてしまうんだ。
だからそういった変化がない安静の状態の尿で検査をしたいよね。
それがこの早朝尿になるんだ。
ちなみに例えば夜中に食事をしたりした場合には、朝一の採尿までに4~5時間くらいは空けた方がいいと言われているよ。
起立性蛋白尿の排除
最後が起立性蛋白尿というもの。
蛋白って尿検査ではマイナス(出ていない)のが基準となっているんだ。
だけど人によって立っているだけでも蛋白が陽性になってしまう人がいるんだよ。
こういう人は異常というわけではないのに蛋白が陽性になってしまうから、朝一の尿であればこれを除外することができるんだ。
まとめ
最後に今日の内容をまとめておくね。
・前日尿では通常検査はできない
・尿の採り方にはいろいろな方法がある
・朝一に採る理由は3つある
こういう感じだったね。
尿検査って痛みもないし、それでいろいろ見れていい検査だよね。
だけど間違った採取方法をしてしまうと、ちゃんとした結果が出ないこともある。
だからしっかり採取方法を守って検査を受けてね。
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