
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日はワクチンについてまとめていくよ!
ワクチンと言ってもたくさんの種類があるよね。
インフルエンザだったり、はしかとか風疹とか。
実はそうやって細かく分ける以外に、ワクチンというのは大きく3つに分けることができるんだ。
その3つのワクチンの違いや、どうやって作られているのかについて話をしていくよ。
ワクチンとは?
最初にワクチンがどういうものなのかについて話をしていくよ。
ちなみに…

ワクチンについてどのくらい知ってる?

免疫を作っておくものってことは知ってる。
そうだよね。
人には免疫機能といって、一度その病気にかかったことがある場合にはその病気に対して抗体というものを作るんだ。
この抗体が病気の原因であるウイルスとか菌とかをやっつけてくれるというわけだね。
ちなみに病気の原因となっているウイルスとか菌を『抗原』と言うよ。
ちなみにちょっと余談だけど、この抗原と抗体が過剰に反応してしまうことに名前がついているんだ。
多分聞いたことがあると思うんだけど知ってるかな?

う~ん…。
この抗原と抗体が過剰に反応してしまうことを『アレルギー』って言っているよ。
3つのワクチン
簡単にワクチンというものと抗原と抗体ということがわかったところで、3つのワクチンというものについて話をしていくね。

インフルエンザとか麻疹とかたくさんあるのになんで3つなの?
確かに病気ごとにワクチンを分けてしまうと無数にあるよね。
そうやって病気別にワクチンを分けるんじゃなくて、病原体の状態によって3つに分けているんだ。
それがこの3つになるよ。
と言っても、これだけじゃよくわからないと思うから1つずつ解説していくよ。
不活化ワクチン
最初は不活化ワクチンというものから。
これは別名『死菌ワクチン』なんて言ったりもするよ。
こっちの名前だとなんとなくわかるんじゃないかな?
これは病気の原因となる菌やウイルスを感染はしないけど免疫は作ることが出来る。
こういった状態に処理したワクチンになるよ。
この処理のことを不活化というから不活化ワクチンという名前がついているといるんだ。
ちなみにインフルエンザはこの不活化ワクチンに入っているよ。
この不活化ワクチンなんだけど、一般的に不活化している分、抗体ができるのが少し弱いとされているんだ。
だから時間を置いて数回ワクチンを摂取するというやり方もあるんだ。
日本脳炎のワクチンも、この不活化ワクチンになるんだけど、3〜4回くらい摂取するよね。
あれは免疫をしっかりつけるために必要だからなんだ。

あれ?じゃあインフルエンザはどうして1回なの?

そこが疑問になるよね。
これは摂取する量の問題もあったりするね。
一応厚生労働省からの文面を載せておくね。
13歳以上の方は、1回接種を原則としています。ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等の抗体価(注2)の上昇が得られるとの報告があります。ただし、医学的な理由により、医師が2回接種を必要と判断した場合は、その限りではありません。なお、定期の予防接種は1回接種としています。
こんな感じでインフルエンザの場合には1回でも免疫がつくから1回になっているんだ。

痛いのは少ない方がいいし、そっちの方がいいね。
生ワクチン
そうしたら次は生ワクチンというものについて話をしていくね。

なんか名前だけで見ちゃうと、病原菌をそのまま直接入れそうでちょっと怖いワクチンだね。

さすがにそのまま入れるということではないけど、あながち間違っていないんだよね。
この生ワクチンというのは別名が『弱毒性ワクチン』というものになるんだ。
さっきの不活化ワクチンは病原菌が死んでいるけど、この生ワクチンは発病しない程度に感染力を弱めた病原体になるというわけ。
それって本当に感染しないのか不安に思うよね。
ここばかりは絶対っていうのは言い切れないんだよね。
やっぱり病原菌を入れているわけだから、絶対に感染しないわけじゃないんだ。
だから感染しないためにしっかり事前に検査をして体調を整えてワクチンを摂取するよね。

じゃあ生ワクチンじゃなくて、不活化の方がいいんじゃないの?

うーん。
やっぱりそのまま生きている病原菌を入れるからこそ、しっかり抗体を作ることもできるし、できた抗体も長期間維持することができるんだよね。
こうやって、ものによっていい部分もあるし、悪い部分もあるってことなんだね。
だからしっかりそのワクチンを使うことができるのかを検査することがかなり重要になってくるよね。
ちなみにこの生ワクチンには結核、麻疹、風疹なんかがあるよ。
トキソイド(無毒化毒素)
最後はこのトキソイドと呼ばれるもの。
トキソイドだと、イメージがつかないけど、別名である『無毒化毒素』だったらなんとなくイメージできるかな?

なんとなくわかった!
抗体は作られるけど、病原菌としての毒素はないものということでしょ!

そうそう!

あれ?でもそれって不活化ワクチンとどう違うの?
厳密に言ってしまうと病原体そのものか、それとも毒素なのかという部分が違うんだ。
ただ、トキソイドも一種の不活化ワクチンと言っても問題ないかな。
一応そういうものもあるということを覚えておいてくれれば大丈夫だよ。
ちなみにこのトキソイドはジフテリア、破傷風、ガス壊疽というものがあるよ。
ワクチンって効果あるの?
そうしたら最後は、このワクチンが本当に意味があるのかって部分だね。

ワクチンにどんなものがあるのかはわかったんだけど、疑問なんだけど、本当にワクチンって意味あるの?
インフルエンザなんか結局かかっている人がいたりするけど。
こうやってお姉さんと同じ感想を持つ人もいるよね。
確かにここって難しい部分になるんだよね。
基本的にワクチンは抗原に対して抗体をつくる。
だからある特定の病原菌に対しては、しっかり自分の免疫が作られてはいるんだ。
でも免疫が作られれているのに、
「どうしてかかっちゃう人がいるの?」
という疑問がでてくるよね。
これなんだけど、例えば抗体価と言って、一度は免疫を作ったとしても、それが年を重ねるごとにちょっとずつ弱くなってしまうこともあるんだ。
それとは別にインフルエンザは型が違ったりね。

型って何?
インフルエンザと言っても実は色々な種類があるんだ。
1つの種類のインフルエンザのウイルスに対して抗体を作っても、他の種類のインフルエンザならかかっちゃう。
そんな感じで、全く同じ型の病原菌に対してなら抗体が反応してくれるはずなんだけど、やっぱり型が変わってしまうとかかってしまう。
色々な動物がその環境に適応していくように、病原体も型を変えていってしまうんだ。

難しい部分だね。

そうなんだよね。
だからやっぱり重要なのはワクチンを打ったからといって、安心するんじゃなくてしっかり自分の健康を管理するということだね。
まとめ
今日はワクチンについてまとめてきたよ。
・ワクチンには3つの種類がある
・不活化ワクチンは死菌ワクチンのこと
・生ワクチンは弱毒性ワクチンのこと
・トキソイドは無毒化毒素のこと
・トキソイドは一種の不活化ワクチン
・ワクチンはそのものに対しての抗体を作ってくれる
こんな感じだったね。
さっきも言ったけど、確かにワクチンを打つことで免疫ができて予防できる病気もたくさんあるんだ。
でも「ワクチンを打ったから自分は大丈夫!」と思うんじゃなくて、しっかり日頃から健康管理をしていこうね!
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