こんにちは！
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は眼科でよく行われる眼圧検査について話をしていくね。
目にプシュッて風を当てる検査が、この眼圧検査だよ。
意外とやったことがある人って多いんじゃないかな。
でもあの検査って何を見ているか知ってる？
そんな眼圧検査について
- 眼圧検査の必要性
- 検査の方法や実際の流れ
- 基準値と結果の見方
- 検査でわかる病気
こういった感じで、しっかり眼圧検査についてまとめていくね。
眼圧検査の必要性
最初は眼圧検査がどういった検査で、なぜ行う必要があるかだね。
ちなみにお姉さんは、やったことある？
やったことあるけど、実はその検査が眼圧検査って知らなかった。
意外とこういう人って多いかもね。
眼圧検査は、眼の中の圧力を測って緑内障のサインを早めに見つけるための基本検査になるんだ。
ちょっと怖い話をすると、
視神経は一度ダメージを受けると元に戻らない。
だから症状が出る前に異常を拾う早期発見の要になるんだよ。
もう一つ大事なのは、眼圧はその日の体調や時間帯で少し上下するから、定期的に測って自分の傾向を知ることなんだよ。
普段のベースを知っておくと、変化が出たときに気づきやすくなるんだ。
それから、緑内障は正常範囲の眼圧でも進むタイプがあるんだよ。
だから眼圧検査は単独で終わりじゃなくて、眼底や視野のチェックと組み合わせることで、本当に安心かどうかを確かめられるんだ。
緑内障について詳しい話は別の記事で話しているよ。
検査の対象・受けるべき人
じゃあこの検査は、どういった人が受けた方がいいかだね。
まず40歳を過ぎたら一度は受けておくと安心だよ。
というのも、実は緑内障って40歳を過ぎたあたりからリスクがどんどん高くなってくるんだ。
あと日本人は正常眼圧でも緑内障が進むタイプが多いから、症状がなくても定期的な検診が大事なんだよ。
- 家族に緑内障の人がいる
- 強い近視がある
- ステロイド薬を使っている
- 血圧や睡眠のリズムが不安定
- 偏頭痛や冷えが強い
こういう人はリスクが上がると言われているから、年1回ペースで確認しておくと安心なんだ。
眼圧検査の方法
代表的なのは3つで、エアパフの非接触型、ゴールドマンの圧平式、プローブが軽く触れる反発式なんだよ。
私がやったのはエアパフってやつかな。
そうだね。眼科でよく行われている風を当てるのがエアパフだね。
簡単にまとめると
眼圧は角膜の厚みや硬さで数値が揺れやすいから、状況に合わせて方法を選んだり、複数法で確認したりするよ。
あとコンタクトは基本外してから測るのが原則だね。
検査の流れ・所要時間
そうしたら各検査がどういった感じで行われるのかを簡単に話していくね。
●非接触型
非接触型は顎を台にのせて、
光を見る
→空気がプシュッ
→これを数回繰り返して平均を出す
という検査だね。
これいつもやるやつ！
そうだね。人間ドックのオプションなんかでつけたりするね。
時間は1～2分で終わる検査だよ。
ただ瞬きが多いと取り直しになるから、力を抜いてリラックスがコツだよ。
●圧平式
圧平式は麻酔の目薬をさして、青い光を見ながら平らなプローブで角膜の一部を圧平（平らに押しつぶすんだ。
その際に必要な力を測定して眼圧を測るんだよ。
準備を含めて2～3分くらいで、サッと終わる検査になるよ。
●反発式
反発式は細いプローブが角膜に一瞬触れて数値を読む検査だよ。
姿勢合わせ→数回タッチで1～2分くらいの検査だね。
これは一瞬だから麻酔もいらないし、ベッドサイドでもやりやすいのが利点なんだよ。
痛みはあるの？
空気のやつはびっくりするけど、痛みがないよね。でも他のはなんか痛そう…
基本的にどの検査も痛みがほとんどない検査になるよ。
圧平式は麻酔点眼するから痛みは感じにくいよ。
ただちょっとしみ感が出るけど、すぐ落ち着くことが多いんよ。
反発式もチョンと一瞬触れるだけだからほとんど痛みは感じないと言われているね。
基準値と結果の見方
次は基準値と結果の見方についてまとめていくね。
ただ人ごとの普段のラインがあるから、同じ人での変化を見るのがいちばん大切なんだ。
ちなみに眼圧は朝に高め、夜に低めになりやすい日内変動があるんだ。
だから単発の1回より、別の時間帯や別の日に複数回測ると精度が上がると言われているよ。
ただ21mmHgを超えても、視神経や視野が問題なければ経過観察のこともあるんだ。
逆に正常範囲でも視神経にダメージがあれば正常眼圧緑内障を疑うんだよ。
ということは、1回目では、あまり異常って診断にならないってこと？
明らかに基準値から離れている場合には、やっぱり異常となるよ。あとは左右差をみたりもするね。
左右差は2～3mmHgくらいまでならよくある範囲なんだ。
だけど片目だけ高い・低いが続くなら、追加で検査で確認する必要があるね。
検査でわかる病気
じゃあ最後はこの眼圧検査で、どんな病気がわかるのかを話していくね。
基本は緑内障だね。
これは眼圧が高いほど視神経の負担が増えやすくて、放っておくと視野が欠けていく病気なんだ。
ただ眼圧が正常範囲でも進む『正常眼圧緑内障』もあるから、眼圧だけじゃなく視神経と視野をセットで見るんだよ。
これって眼圧が高いと、やっぱり視神経もダメージを受けているの？
そういうわけでもないよ。
眼圧高めだけで視神経が無傷の状態は眼高眼圧症（ocular hypertension）なんだよ。
この場合は、将来の緑内障リスクを見積もって、観察か治療かを決めるんだよ。
あとは逆に低眼圧（hypotony）の場合だね。
外傷や術後・重い炎症などで眼圧が低すぎると視力が落ちることがあって、原因治療が必要なんだよ。
まとめ
今日は眼圧検査についてまとめてきたよ。
・眼圧検査は主に緑内障の早期発見のための検査
・40歳以降は緑内障のリスクが年々上がっていく
・方法は非接触・圧平式・反発式が代表で状況に合わせて使い分ける
・検査は数分で終わって痛みはほぼない
・基準の目安は10～21mmHgだが、日内変動などがあるため複数回検査する
基本的に眼圧検査は緑内障を見つけるための検査だったね。
主にやっている方法としては、風を当てる非接触の方法だよね。
でも他にもやり方があるってことも知っておいてね。
最初にも話したように視神経にダメージを受けると基本的には治らないと言われているんだ。
だから定期的に検査をして自分の目を大切にしてね。
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