
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は血液検査の結果にある『TG』という値について解説をしていくよ。
この値って英語だとわからないけど、日本語だと聞いたこともあるものなんだ。
今回はそんなTGについて
- TGとは何?
- 実は必要なTG
- 高くなってはダメ?
- 下げるにはどうすればいい?
こんな内容で話していくね。
TGとは何?

ちなみにお姉さんは、TGって分かる?

よく血液検査に書いてあって、日本語で中性脂肪って書いてあった!
実はこのTGっていうのは、日本語でいうと
中性脂肪
のことだね。
ちなみにTGはトリグリセリド(Triglyceride)の略だよ。
健康診断なんかを受けると、だいたい項目に入っているよね。
日本語で書いてくれれば分かりやすいけど、TGだと分かりにくいよね。
中性脂肪の役割
TGが中性脂肪と分かったところで、まず役割から解説していくね。
中性脂肪って無駄なものってイメージが強いよね。
だけど中性脂肪は、人の体を動かすエネルギー源のひとつなんだよ。
だから無いのもダメなんだ。

よし!!

ありすぎてもダメだからね。
人がエネルギーを使うとき、基本はブドウ糖を使うんだ。
だけど糖が不足してくると脂肪が使われるようになるんだよ。
エネルギー効率

糖と脂肪ってどっちがエネルギーを作れると思う?

糖の方が作れそう。
確かに変換という部分で言えば、効率がいいのは糖だね。
でも糖分は1gあたり4kcalのエネルギー。
脂肪は1gで9kcalのエネルギーを作ることができるんだよ。
逆を言えば9kcalのエネルギーを使わないと1gの脂肪が使えないってことだけどね。

あっ、、、
こうやって脂肪は貯蔵するエネルギー源として、とてもいい物質なんだ。
脂肪は体にとって必要
その他にも細胞の膜やホルモンの材料として使われていたりもする。
だから脂肪は体にとって必要な成分なんだ。
後は寒さから体を守ったり、骨や内臓を守るクッションとしての機能もあるね。
中性脂肪っていうと、すごく人間にとって悪いもののように思う。
でもこう考えると、人の体にとってすごく必要なものなんだね!
中性脂肪の基準値
次はこの中性脂肪(TG)の基準値の話だよ。
ただ中性脂肪は食後変動が大きいんだ。
食後約2~4時間で最大になって通常の場合は約7時間で戻るんだ。
高い基準としては…
- 150~299mg/dlで軽度
- 300~749mg/dlで中等度
- 750mg/dlで高度
こういわれているよ。
中性脂肪の値が高いとどうなるかというと…
これは油がたっぷりのラーメンなんかを想像して欲しいんだ。
あれってドロドロになるよね。
あんな感じで中性脂肪が高くなると血液がドロドロになってしまう。
最終的には動脈硬化を進行させてしまうんだ。
必要なものだけど、ありすぎるとやっぱりダメなんだね。
動脈硬化についてはここで詳しく解説しているよ。

TGが高い原因は?
次は中性脂肪は高くなる原因だね。
今までの話で中性脂肪は高くない方がいいというのは分かったね。
中性脂肪が高くなる原因としては、
生活習慣
やっぱりこれが一番の理由になるんだ。
食べ過ぎや運動不足で余ったエネルギーが中性脂肪に変わってしまうってことだね。
更にお酒には厳しいことがあるんだよね。
アルコールは中性脂肪を分解する酵素の働きを低下させる作用があると言われているんだ。
これも中性脂肪と高くしてしまう原因の1つだね。
ある程度の脂肪は必要。
でもありすぎるのはいけないから、生活習慣の見直しが重要だね。
中性脂肪を下げるために
これは
生活習慣を見直す
やっぱりこれしかないんだ。
薬で中性脂肪をコントロールするものも確かにあるよ。
でも一時的に下がったとしても生活習慣が同じでは、また上がってしまう。
だからやっぱり自分で生活を変えるしかないんだよね。
中性脂肪の値が高い人は
- 運動不足ではないか
- 脂肪や炭水化物の多い食事をとっていないか
僕も白ご飯やラーメンとか炭水化物が大好きだからやめるのは辛い…。
でもラーメン大盛りを普通にするとか、一緒にチャーハンは頼まないとか、自分のできること少しずつやっていこうね。
まとめ
今回は血液検査の項目のTGについて解説したよ。
・TGはトリグリセライドの略で中性脂肪のこと
・中性脂肪はエネルギーになり1gで9kcalになる
・エネルギーの効率は糖の方がいい
・脂肪はエネルギーや寒さ対策、クッションの役割もある
・中性脂肪が高いと動脈硬化が進行しやすい
・下げるためには生活習慣の改善が重要
こういった内容だったね。
脂肪って確かに体にとって必要なもの。
でもなんでもそうだけど、ありすぎはダメ。
だから生活習慣を改善して、脂肪をつけすぎないようにしなきゃね。
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