
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
末梢血管エコー検査の話になるよ。
その中でも静脈について話をしていくね。
ちなみに動脈については

じゃあさっそく本題に入っていくね。
何を見ているの?
全身に静脈ってあって、そのすべてが検査対象にはなるんだ。
でも今回は末梢血管ということで、足の静脈について解説をしていくよ。
この足って2つの種類にわけられるんだ。

これ何か分かる?

静脈は静脈じゃないの?
皮膚の近くにある表在静脈とそれよりも深いところにある深部静脈。
同じ静脈なんだけど、この2つは全く違う病気の検査となるんだ。
表在静脈では何を見ているの
最初は表在静脈の話からしていくね。
表在静脈っていうのは、足を見てもらうと見える人もいると思うんだ。
皮膚にかなり近い位置にある静脈が表在静脈って血検になるよ。
この静脈は検査で何を見ているかというと、『静脈瘤』っていうものなんだ。

これ知ってるかな?

足の血管がぼこぼこするやつ?
まさにお姉さんが言っているやつだね。
もし詳しく知りたいという人は、ここでまとめているよ。

簡単に静脈瘤を説明すると…
静脈には弁があるんだけど、その弁が何かしら原因で壊れてしまうことで起こるんだ。
弁が壊れると血液が逆流する。
そうすると血液が足にたまってしまうよね。
この血液を血管の外に血液を出すわけにはいかないから、静脈が太くなって血液を貯める。
これが静脈瘤っていうものになるんだ。
血管エコーで表在静脈を検査するときのほとんどが、この静脈瘤の検査になるよ。
次は深部静脈についてだね。
深部静脈では何をみている?
この深部静脈は深い場所にある静脈のことだよ。
表在静脈に比べて太い静脈になるんだ。
それで検査でなにをみているかというと、静脈の中に血液の塊(血栓)ができていないかを確認しているよ。
静脈内に血栓ができる病気のことを『深部静脈血栓症(DVT)』っていうよ。
これは肺動脈塞栓症の原因になるんだけど、この病気知ってるかな?

エコノミークラス症候群ってやつ?

厳密にはちょっと違うけど、その認識で大丈夫だよ。
この足の深部静脈にできた血栓が、血管を通って肺につまってしまうのが、このエコノミークラス症候群なんだ。
深部静脈の検査ではエコノミークラス症候群の原因である、深部静脈血栓症を主に確認しているよ。
詳しくはここで解説しているよ。

まとめ
末梢血管エコーの静脈について話をしたよ。
・末梢血管エコーの静脈の検査では、表在静脈と深部静脈を見ることがほとんど
・表在静脈で見るのは静脈瘤
・深部静脈で見るのは深部静脈血栓症
・深部静脈血栓症はエコノミークラス症候群の原因になる
実際に検査をしているものはこれだけじゃないけど、主として行っている検査はこんな感じだよ。
静脈は足がむくむとかで検査をしたりもすること多いよ。
●関連記事





コメント