何かやったかな?
こんにちは( ^˂̵˃̶^)
臨床検査技師のぴぃすけだよ!
尿検査の項目の中にケトン体という検査項目があるのは見たことある?
実は僕はこのケトン体が一度陽性に出てしまったことがあったんだ。
その時ってこの『ケトン体』が何を表しているものか全然わからなかったんだよね。
だから結構不安だったんだ。
その時は特に再検査とかも受けないでなんにもしなかったんだけど、あれって〇〇が原因だったんだね。
そんな話を含めて今日はケトン体について話をしていくね。
ケトン体とは?
まず最初にケトン体っていったいどういうものなのかっていう話からしていくね。
ケトン体っていうのは
実は「ケトン体」っていうものがあるわけではないんだ。
これ最初に聞いたときは僕もびっくりしたんだよね。
ケトン体っていうのは
・アセトン
・アセト酢酸
・β-ヒドロキシ酪酸
この3つを総称してケトン体と呼ぶんだよ。
次はこのケトン体がどうやって作られているかを話すね。
ケトン体は脂肪をエネルギーとして使った時に作られるものになるよ。
基本的に糖がエネルギーとして使われるね。
でもそれがうまくいかない時や使えない時なんかに脂肪をエネルギーとして利用するんだ。
体のエネルギー変換は『糖→脂肪』ということだね。
ダイエットでなんで脂肪が減らないのかがなんとなくわかるね!
ケトン体の基準値は?
このケトン体は健康な人でも尿中に1日40〜50mg排出されているよ。
ただ尿検査で行っている試験紙法ではこの量では反応しないから基準値は陰性となっているんだ。
◆ケトン体の基準値
尿中に40〜50mg排出される
試験紙では反応しない:陰性
プラスになったら何かしらの原因でケトン体がたくさん作られてしまっているということだね。
次はどうしてケトン体が増えてしまったのかを考えていくよ。
陽性で考えること
ケトン体が陽性になってしまった時に考えることとしてはたった1つだね!
『なんでケトン体がたくさん作られてしまっているか』ということだよね。
これはケトン体がどうやってできるかを考えるといいね。
ケトン体はどうやってできるか覚えている?
脂肪をエネルギーとして使うとだよね。
どうして脂肪をエネルギーとして使うのかというと『糖』をエネルギーとして使えない状態だからだったね。
これがどういう状態かというと
・糖が体に少ない
・糖がうまく使えない
この2つの理由になるね。
体に少ない
まず体に少ないという方から話をしていくね。
これがどういう状態かというと、簡単に言ってしまうと栄養失調の状態ということだね。
糖質は食事から摂るから、それが何か理由があって摂れていない場合には糖が少なくなるよね。
実はあの糖質制限というのは体をこの糖が少ない状態にすることで脂肪をエネルギーに変えているんだ。
厳密にはちょっと違うんだけど、イメージ的にはこんな感じ。
こう考えると痩せるよなーって思うけど、ケトン体が体に増えすぎるとケトアシドーシスというものになるんだ。
この状態になると吐き気なんかの症状がでてくることがあるよ。
あとはケトン体が体に増えてくると、独特の臭いがでてくるんだ。
だからいつもの尿と違う臭いがしたり口臭がおかしくなる場合があるよ。
ちなみに血中のケトン体が増えている状態をケトーシス。
それによって血液のphが酸性になってしまうことをケトアシドーシスといっているよ。
糖がうまく使えない
次は糖がうまく使えない時についての話をしていくね。
糖がうまく使えないというのは体の中に糖があるんだけど、その糖をエネルギーに変換できない状態になるね。
糖をエネルギーに変えるためにはインスリンが必要なんだけど、このインスリンが不足していたら糖を使うことはできないよね。
このインスリンが不足する病気が糖尿病になるよ。
ただ糖尿病の90%は、このインスリンには依存していないものになるんだ。
インスリンに依存型の糖尿病は、このケトン体をしっかり診ていくんだね。
糖尿病の検査の1つでもあるってことだね!
こういうことでも影響が・・・
僕は特に糖質制限をやっていたわけでもないし、糖尿病でもないんだ。
だけどケトン体が陽性になってしまったわけ。
ちょっと難しいね。
今回僕のケトン体が上がってしまったのは実はこんな理由があったんだ。
『激しい運動』
ケトン体は脂質をエネルギーに変える時に作られてしまうという話だったよね。
すごい運動をして糖だけじゃエネルギーを作るのに足りなくなった場合は脂質からもエネルギーを作られるんだ。
ダイエットをして脂肪を減らすということは、間接的にケトン体が作られているということだもんね。
だから結果としてケトン体が尿中にでてくることもあるんだよ。
あとは糖質制限とか極端な食事制限なんかでもケトン体がでてきてしまうんだよ。
僕の場合はちょっと太り気味でしょう君みたいになりたくなかったから、ランニングを始めた時だったんだ。
健康診断の時に太っていたらかっこ悪いからね。
ただその結果としてケトン体が陽性になっちゃったんだ(笑
まとめ
今回は尿検査の中のケトン体というものについて話をしてきたよ。
結構難しかったと思うから、ポイントをまとめておくね。
・ケトン体はアセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸の総称
・ケトン体は脂肪をエネルギーに変えた時に作られるため健康な人でも少量でている
・ケトン体が体に多い状態をケトーシス、それによって血液が酸性になることをケトアシドーシスという
・ケトン体が作られるといことは糖をエネルギーにできない状態
・激しい運動や食事制限でも尿中にケトン体が出ることがある
・ケトン体が体に増えると独特の臭いがある
こんな感じかな。
ケトン体は健康な人でも陽性になることがあるけど、糖尿病の場合はかなり重要な検査になるよ。
しかも体に増えてくると自覚症状もあるから何かあったらすぐにお医者さんに相談してね。
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