眼底検査で分かること!病気や検査方法を解説!やり方によって運転が出来ないので注意

検査の基礎
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

今日は目の検査の1つの眼底検査について解説していくよ。

眼底検査っていうのは、目の奥の「眼底」っていう部分を調べる検査になるよ。

この眼底には、網膜(もうまく)とか視神経とか、すごく大事なものがたくさんあるんだ。

たとえば、カメラでいうと「フィルム」にあたるのが網膜なんだ。

このフィルムがきちんと働かないと、どんなにレンズが良くてもちゃんと見えないんだ。

ちなみにこの眼底検査ってを目の病気はもちろん、それ以外にも体の中の病気の兆候もわかることがあるんだ。

例えば糖尿病とか高血圧とかだね。

そういった部分も含めて今回話していくね。

眼底検査が重要な理由

まずは眼底検査ってなんで重要なのかっていう部分の話だね。

目の奥の血管って、体の中でも数少ない「生きたまま直接見られる血管」なんだ。

腕の血管を見ようと思っても体の内側にあるから見れないよね。

もし見ようと思うと超音波検査で見たりする必要があるんだ。

だけど目の場合には、そのまま見ることが出来る。

これってすごいことで、血管の異常がそのまま見えるってことは、たとえば動脈硬化の進み具合とかも確認できるってわけなんだ。

だから、目の検査という部分もそうだけど「体の健康チェック」って意味もあるんだよね。

眼底検査ってどうやってやるの?

眼底検査にはいくつかのやり方があるんだけど、大きく分けると2種類あるよ。

1. 散瞳ありの眼底検査

まず一つ目が、目薬で瞳を大きくする「散瞳」をしてから行う検査なんだ。

瞳孔が広がることで、奥の方までしっかり見えるようになるんだよ。

でもこの散瞳ありの場合は注意が必要。

散瞳剤ってものを使うんだけど…

これを使うと、光がまぶしくなったり、数時間ピントが合いにくくなることがあるんだ。

だから検査をし後に車の運転なんかが出来なくなるよ。

2. 散瞳なしの眼底カメラ検査

後は散瞳なしで検査をする方法だね。

散瞳しなくても撮影できるカメラがあるんだよ。

これを「無散瞳眼底カメラ」って言うんだ。

検査自体はまぶしいライトを一瞬当てて、目の奥を写真に撮るだけだからすごく簡単。

ただ、瞳孔が小さい人や、奥の方をしっかり見たいときは、やっぱり散瞳が必要になることもあるよ。

眼底検査ってどんな感じ?

じゃあ実際に眼底検査ってどういった検査の流れを次は話していくね。

「検査って聞くとちょっと緊張するな…」って思うかもしれないね。

採血なんかを想像すると嫌だなーって思うよね。

でも眼底検査は全然痛くない検査だよ。

チクっともしないし、注射もないから安心してね。

眼科に行ったときの流れ

実際にはこんな感じで行われるよ。

  1. 検査室で「目を大きく開けてね」って言われて、機械の前に座る
  2. 検査員さんが「ここを見ててねー」って言って、ピカッと光を当てて撮影
  3. 散瞳する場合は、目薬を点して、15〜30分くらい待つこともある

本当にあっという間なんだけど、散瞳ありの検査のあとは、ちょっとぼやけて見える時間があるから注意してね。

どんな準備が必要?

基本的には特別な準備は要らないけど、散瞳をするなら以下のことに注意してね。

  • 車やバイク、自転車の運転は避けよう
  • 予定があるなら、時間に余裕をもって行こう

眼底検査で見つかる病気って?

ここまでは実際の検査について解説したよ。

ここからは『眼底検査』を行うことで、どういった病気が見つかるかについて解説していくね。

実は眼底検査で見つかる病気って、けっこうたくさんあるんだよ。

その中には目の病気だけじゃなくて、全身の病気もあるから、意外と奥が深いんだ。

目の病気

まずは目の病気からだね。

目の検査だから検査の目的としては、こっちが多いよ。

緑内障(りょくないしょう)

この緑内障というのは視神経が少しずつダメージを受けていく病気なんだ。

症状としては視野狭窄と言って、目で見ている部分の一部が欠けてしまうような症状がでるよ。

ただこの緑内障って初期の時ってほとんど症状がないんだよね。

だから気づかないうちに進行してることも多いんだ。

網膜剥離(もうまくはくり)

これは字の通りだね。

網膜が剥がれてしまう状態なんだ。

症状としては視野が一部見えにくくなったり、視力が急激に低下したりということもあるよ。

これは早めに見つけて治療しないと失明につながる可能性もあるから注意が必要なんだ。

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

年齢とともに、物を見る中心の部分がダメージを受ける病気。

見え方がゆがんだり、中心が見えにくくなったりするんだよ。

体の病気

次は目も含めて、体全体のものをみていくよ。

糖尿病性網膜症

これは糖尿病の影響で、目の血管がダメージを受けて、出血したりむくんだりする病気なんだよ。

ひどくなると失明のリスクもあるから、糖尿病の人は定期的に検査を受ける必要があるよ。

ちなみに糖尿病については、この記事で詳しく解説しているよ。

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高血圧性網膜症

血圧が高いと、目の中の血管も固くなってダメージを受けるんだ。

その変化は眼底検査でちゃんと見えるから、高血圧の状態が目でわかっちゃうんだよ。

動脈硬化

あとは血管を見るということで血管の中の動脈見ることで動脈硬化を診ることも出来るよ。

これは血管が硬くなって、血流が悪くなる病気だね。

脳や心臓の病気とも関係してくるから、早めにチェックするのが大事なんだよ。


こうやって眼底検査って色々な病気の発見が出来る検査なんだ。

もちろんこの眼底検査だけで「この病気だ!」ってやるわけではなくて、他の検査結果や精密検査をして総合的に判断していくよ。

まとめ

ということで、今回は眼底検査について解説してきたよ。

最後に今回の内容をまとめておくね。

・眼底検査は目の奥の網膜、血管、視神経を診る検査

・検査の方法は散瞳ありとなしがある

・緑内障のような目の病気だけでなく動脈硬化などの体の状態も診る

こんな感じだったね。

眼底検査って、ちょっとマイナーな印象あるかもしれないけど、めちゃくちゃ大事な検査なんだよ。

目の奥を見ることで「目の病気」だけじゃなくて「体の病気」までわかることがあるんだもんね。

痛くないし、すぐ終わるし、健康診断にもよく取り入れられてる検査なんだ。

特に糖尿病や高血圧がある人、家族に目の病気の人がいる場合は、しっかりチェックしておくと安心だよ。

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