
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は尿沈渣に出てくる『結晶成分』について解説していくよ。
この結晶成分って実は健康な人でも見られることがあるんだ。
だけど逆にある臓器の病気で尿中に見られる成分もあるんだよ。
そんな結晶成分について
- そもそも結晶成分って何者か
- 結晶成分の種類
- 尿のphとの関係性
- 健康でも出る結晶成分と病気で出る結晶成分
こういった内容で1記事で、しっかり結晶成分について理解できるようにまとめていくね。
尿に結晶成分が出る理由


尿に結晶が出るって危険そうだけど、やっぱり病気なの?

確かに心配になるよね。でも結晶って条件がそろえば誰の尿にも普通に出るものなんだよ。
というのも、そもそも尿って、水だけじゃなくていろんな老廃物が溶け込んでるんだ。
カルシウムとか尿酸とか、体の中で使われたあとの成分だね。
これらは通常はちゃんと水に溶けて排出されるんだけど、ある一定の条件になると溶けきれなくなって、固まりとして出てきちゃうんだよ。
それが今回の話にある『結晶成分』になるんだよ。
例えば、砂糖水なんかをイメージすると分かりやすいよ。
砂糖は水に溶けるけど、入れすぎたり冷やしたりすると底に残るよね。
尿の中でも同じようなことが起きている感じだよ。

なるほどね。これってどんな時にできやすくなるの?

これは大きく分けると3つの要因があるね。
それが
- 尿が濃い(脱水など)
- 尿のpHが偏っている(酸性やアルカリ性)
- 温度が低い(冷えると析出しやすい)
こういう条件が重なると、溶けていた成分が結晶として出てくるんだよ。
ただ結晶の種類によっては体の異常を示していることもあるから、ちゃんと見分けることが大事なんだ。
この結晶成分って何者?

もうちょっと詳しく話していくね。
さっきも言ったように結晶成分は
「尿に溶けきれなかった物質のかたまり」
ここまでは大丈夫だね。

大丈夫!
これの具体的な成分としては代表的なのは
- カルシウム
- 尿酸
- リン
なんかになるんだ。
これらは普段から体の中で作られて、不要になったら尿として出ていく。
でもさっき言ったみたいに、濃くなったりpHが変わったりすると、溶けていられなくなって結晶になるんだ。

これって何が出ているか分かるの?

分かるよ。形が違うから尿沈渣で見分けることが出来るんだよ。
例えば四角っぽい形だったり、針みたいに細かったり、六角形だったりと、それぞれ「決まった形」をしているんだ。
この形の違いを見て、
- よくある正常範囲のものなのか
- 病気を疑うべきものなのか
を判断していくのが尿沈渣検査のポイントってことだね。
実は重要な尿のph
実際に結晶成分の話をする前に、結晶成分とpHの関係について話をしていくね。

pHって酸性かアルカリ性かってやつ?

そうそう。このpHによって、どの成分が溶けやすいかが分かるんだ。
例えば、酸性の尿だと尿酸やシュウ酸カルシウムみたいな結晶が出やすくなる。
逆にアルカリ性になると、ストルバイトやリン酸カルシウムが出やすくなるんだ。
つまり、pHが違うだけで「出てくる結晶の種類が変わる」ってことなんだよ。
だから検査では、結晶の形もそうだけど、pHも確認して、
「どの結晶がでているのか?」
ということをしっかり確認していくんだ。

なるのどね。というか、尿って酸性とかアルカリ性とか変わるんだね。

うん。病気によっても変わるけど、実は食事でも変わることがあるよ。
例えば、
- 肉中心の食事 → 酸性に傾きやすい
- 野菜中心の食事 → アルカリ性に傾きやすい
- 尿路感染 → アルカリ性になりやすい
だから尿沈渣では、結晶の形を見るのもだけじゃなくて、pHとセットで考えるのが大切だよ。
尿沈渣の結晶成分の種類

ここからは、どういった結晶成分が出るのかや病気との関係について詳しく話をしていくね。
尿沈渣の結晶成分は見た目の形や尿の状態によって、どの結晶かを判断していくんだ。
これが分かると「ただの生理的なものなのか」「病気のサインなのか」が見えてくるんだよ。
健康でも出る結晶成分
まずは、健康な人でも普通に出ることがある結晶について話をしていくよ。
●シュウ酸カルシウム結晶
これは結晶成分の代表として言われることが多い成分だね。
形は四角っぽい、封筒みたいな形をしていて、かなりよく見かける結晶なんだ。
食事の影響でも出るから、誰にでも出る可能性がある成分だよ。
●尿酸結晶
次は尿酸結晶だね。
これは黄色っぽくて、針状や菱形っぽい形をしているのが特徴なんだ。
尿が酸性に傾いていると出やすい結晶になるよ。

酸性ってことは、アルカリ性でも出やすいのもあるの?

いいところに気づいたね。それが次の結晶だね。
●リン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)結晶
これはアルカリ性の尿で出やすい結晶になるよ。
形としては「棺のフタ」みたいな形になっているよ。
こういった結晶は、体の状態や食事、尿の性質によって普通に出ることがあるよ。
だから単体で見つかっただけでは大きな問題とは限らないんだ。
病気を疑う結晶成分
ここからは、見つかったら「ちょっと待って」となる結晶について話をしていくね。
まとめておくと
- シスチン結晶
- チロシン結晶
- ロイシン結晶
こういう結晶は、体の中で何か異常が起きている可能性を示していることがあるよ。
●シスチン結晶
これはきれいな六角形をしていて、かなり特徴的なんだ。
この結晶が出る場合は「シスチン尿症」という遺伝的な病気の可能性が高いんだ。
●チロシン結晶
次はチロシン結晶。
これは細い針みたいなものが束になっている形だよ。
病気としては重い肝臓の障害や先天性の代謝異常と関係していることがあるよ。
●ロイシン結晶
ロイシン結晶はチロシン結晶と同じく肝臓の異常と関係があるよ。
年輪みたいな丸い模様が特徴なんだよ。
この他にもビリルビン、コレステロールなどが出た時にも、病気を疑うから、見つけたときにはしっかりと背景を考える必要があるんだ。

結晶は出ているかどうかじゃなくて、何が出ているかが大切ってことだね。

そうだね。もちろんこれだけじゃなくて他の検査も総合して考えることで、どの病気かを判断していくよ。
まとめ
今回は尿沈渣で見られる結晶成分についてまとめてきたよ。
・尿の結晶成分は尿が濃い、pHが偏っている、温度が低いという条件が重なると出てくる
・結晶成分は尿に溶けきらなかった物質のかたまり
・尿のpHと出ている結晶成分の関係を考えることが重要
・出てきた結晶成分を確認して生理的なものか、病的なサインかをしっかり確認することが大切
検査では出てきたら異常を疑うという項目もあるけど、結晶成分は健康な人でも出ているものになるんだ。
だから出ているかどうかの確認ではなくて、
『何が出てきているのか』
これを尿沈渣で形を確認したり、他の検査と総合して考えることが大切になっているよ。
●関連記事



コメント