
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は心臓の話をしていくよ。
心臓は全身に大切な血液を送ってくれている臓器だよね。
だけどこの心臓ってどういった仕組みで動いているか知っているかな?
そんな心臓について
- 心臓の構造から働き
- 検査の種類
- よくある心臓の病気
こういった内容をわかりやすく話していくね。
心臓の構造

まずは心臓の構造から話していくね。
だいたい握りこぶしくらいの大きさで、胸の中央からちょっと左に寄ったところにあるんだ。
ちなみに心臓っていくつかの部屋に分かれているんだけど知ってた?

心臓は心臓じゃないの?

違うんだよね。実は4つの部屋に分かれているんだよ。
上の部分を「心房」、下の部分を「心室」って呼んで左右でわかれていて
- 右心房
- 右心室
- 左心房
- 左心室
という4つの部屋に分かれているんだよ。
心房と心室
右心房と左心房の間を心房中隔、右心室と右心房の間を心室中隔というよ。
それぞれの部屋が血液の流れを順番に送り出す役目をしていて、ちゃんと一方向に流れるように弁っていうフタみたいな構造もついているんだよ。
この弁が上手く機能しない病気を弁膜症とか言ったりするね。
心筋について
こういった部屋という構造も重要なんだけど、実は心臓って人間の体で唯一の能力があるんだ。
それが心筋という特別な筋肉によるものになるよ。
何が特別なのかというと例えば、、

お姉さんは歩く時ってどうやって歩く?

えっ、足を動かして歩くけど。
この足を動かすっていうのは筋肉があるから出来ることだよね。
本来は意識をしないと筋肉って動かないよね。
でもこの心筋に限っては自分でリズムを作って動ける仕組みがあるんだ。
だから心臓は勝手にドクンドクンって拍動してくれるってことだね。
どんな働きがあるの?
心臓の構造について分かってくれたね。
次はこの心臓がどんな働きをしているかだね。
とは言っても…
『血液を送り出す』
これが心臓の働きになるね。
だけど単純に血液を送り出すと言っても、ちゃんと考えられているんだよ。
血液って、酸素や栄養を運んだりしているよね。
それでさっきの構造の話で心臓って4つの部屋があるって話をしたよね。
この4つの部屋の右側の部屋と左側の部屋では役割が違うんだ。

送り出すから一緒じゃないの?

やっていることは一緒だけど、血液の成分が違うって感じだね。
右側(右心房と右心室)
これは全身から心臓に戻ってきた血液を肺に送り出すのが役割になるよ。
血液は栄養や酸素を全身に運ぶのが役割だよね。
だけど全身で酸素を使ったら、今度は酸素を取り込まないといけないよね。
だから右心房と右心室は血液を肺に送ることで酸素を受け取って、全身に送る血液を準備する役割をしているんだ。
左側(左心房と左心室)
こっちはおそらくみんながイメージしている働きだね。
肺から戻ってきた酸素が豊富に含まれている血液を全身に送るのが役割になるよ。
さらに心臓は、ただ血液を送っているだけじゃなくて、その速さや強さも体の状態に合わせて調整しているんだ。
例えば運動している時は早く強く打つし、寝ている時はゆっくり休むように拍動が変わるよね。
血圧もそうだよね。
運動をすると酸素がより必要だから、心臓が血液を押し出す力を強くする。
だけど常にその状態だと負荷がかかりすぎるから、何もしていない時には弱く拍動しているよね。
でもこれも、全身にうまく血が回らなくてフラッとしたり、だるさが出たりすることもあるから上手く調整をしてくれているんだ。
ちなみにこれは自律神経っていう仕組みが心臓のリズムを上手にコントロールしてくれているんだ。

勝手に調整してくれるありがたい存在だね。

体って本当にうまくできているよね。
心臓を調べる検査
次は心臓を調べる検査になるよ。
心臓を調べる方法は、いろいろ種類があるんだ。
それぞれ役割がちがうから、症状に合わせて使い分けるんだ。
ざっと書くと
- 心電図
- 心臓エコー検査
- ホルター心電図
- 運動負荷心電図
- レントゲン
- CT
- MRI
他の臓器でも見るような検査であったり、心臓を専門的に見る検査であったり、いろいろな検査を総合して心臓は検査をしていくよ。

少しだけ検査について解説するね。
●心電図
まず定番なのは「心電図」になるね。
これは心臓が出している電気の流れを読み取って、リズムの乱れがないかとか、負担がかかっていないかをチェックできるんだ。
短時間で終わるし、痛くないから健康診断なんかでも行われる検査になるよ。

●心臓エコー検査
次に「心エコー(超音波)」っていう検査もあるね。
これは超音波をあてて心臓の形や動き、弁の開き方をリアルタイムで見ることができるんだ。
心臓がちゃんと動いてるかとか、血液が逆流してないかとかを画像でしっかり見ることが出来る検査になるよ。

●ホルター心電図
長時間の心電図をつける「ホルター心電図」っていうのもあるよ。
これは24時間心電図を記録することで、普段の生活で心電図に乱れがないかを検査になるんだ。
検査をするのは、ちょっと大変だけど症状と心電図の関係なんかをしっかり見ることが出来るよ。

●運動負荷心電図
これはその名の通りで運動をしながら心電図を記録する検査になるよ。
心臓って運動をすると負荷がかかるのはイメージがつくと思うんだ。
「運動中に症状がある」という人も結構いるから、それが本当に心臓が原因なのかを調べるために行ったりするよ。
●その他
他にも他の臓器でも見るレントゲン、CT、MRIなんかでも心臓の状態を確認したりするよ。
- レントゲン:心臓の大きさ
- CT、MRI:血管の状況など
他にも検査があるけど、こういったものを組み合わせて心臓の検査を行われているよ。
主な心臓の異常と病気
最後に心臓の病気について簡単にまとめていくね。
大きく分けると
- 冠動脈に異常
- 弁に異常
- 脈に異常
- 心臓の機能に異常
こういった異常になることがあるよ。
●冠動脈に異常
まず冠動脈の異常によるものだね。

ちなみに冠動脈って何か分かる?

よくわからない…。
冠動脈っていうのは、心臓に酸素を送っている心臓の表面にある血管だね。
だからここに異常があると心臓がに栄養がいかなくなってしまう。
この冠動脈が細くなったり詰まったりすると
- 狭心症
- 心筋梗塞
こういった病気になってしまうんだ。
●弁に異常
構造で心臓には弁があるって話をしたよね。
この弁に異常があると上手く血液を送ることが出来なくなってしまったりするんだ。
大きく言うと『弁膜症』という状態だけど、どこの弁にどういった異常があるかにもよって病気の名前がついているよ。
●脈に異常
これは『不整脈』と言われるものだね。
脈が飛んでしまったり、逆にたくさん出てしまったりするんだ。
心臓は収縮と拡張を繰り返して、全身に血液を送り出しているから、その脈が乱れると上手く血液が送られなくなったりしてしまうよ。
●心臓の機能に異常
あとは「心不全」という状態だね。
これは心臓のポンプ機能が弱って必要な血液を送り出せなくなる状態なんだ。
ここまで話した異常によって心臓の機能が弱って心不全になるという感じだよ。
まとめ
今日は心臓についてまとめてきたよ。
・心臓は4つの部屋と弁からなるポンプで全身に血液を送っている
・心臓の筋肉の心筋は自動能という自分で動く機能がある
・心臓は自律神経や電気信号でリズムを調整しながら働いている
・検査は心電図や心エコーを中心に症状に合わせて使い分ける
・主な心臓の病気には狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、弁膜症がある
こういった内容だったね。
心臓って僕たちのために毎日休みなく動いて、体を支えてくている存在だったね。
もし気になる症状なんかがあれば、まず病院で検査を受けてね。
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