
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今回は歯の色についてのお話だよ。

最近コーヒーが大好きなんだけど、歯が黄色くなるのが気になるんだよね…
コーヒーって美味しくてついつい飲んじゃうよね。
でも1つ悩みとしては歯が黄色くなってしまったら「どうしよう」なんて考えている人も多いと思うんだ。
お姉さんもその1人。
しかも毎日歯磨きしているのに黄色くなっちゃったりもする。
これを歯の着色と言ったりもするよ。
今日はそんな着色について
- なんでコーヒーで歯が黄色くなってしまうのか
- 黄色くならないための対策
こういった話をしていくよ。
歯の構造

この歯の黄色になる理由、着色について知るためには歯の構造が大切になるんだ。
だからまずは歯ってどういったものなのかを説明をしていくね。
歯って当たり前にあるものだけど、こういった構造って知らないと思うんだ。
知ると結構面白んだよ。
歯っていうのは、見えている部分だけじゃなくて何層にも重なって出来ているんだよ。
- エナメル質
- セメント質
- 象牙質
- 歯髄
となっているよ。
1つずつ詳しく解説していくね。
エナメル質
まずはエナメル質の解説からだね。
一番外側の部分、僕たちが目で見えるところだね。
役割は歯に対する様々な刺激から、歯髄を守っているんだよ。
2~3ミリくらいの厚みがあって、実は人間の中で一番硬い部分と言われているんだ。
確かに歯ってものすごく硬いよね。
この硬さがどのくらいかというと、水晶と同じくらいなんだって。

水晶ってどのくらい硬いの?

硬さを表す硬度ってものがあるんだけど、水晶は硬度7になるよ。
ちなみに硬度5くらいで、ナイフの刃が刃こぼれするくらいの硬さなんだ。
それよりも硬いってことだから、歯がどれだけ硬いか分かるね。
セメント質
次はセメント質。
歯根という歯の根元の部分で、その内側の象牙質の表面を覆っているのがセメント質というものになるよ。
歯根膜という歯を支えている骨と歯根の間にある薄い膜をつないでおく役割があるんだ。
象牙質(ぞうげしつ)
次は象牙質。
これはエナメル質の下の層にあるよ。
ちなみに歯の大部分は、この象牙質で構成されているんだ。
象牙質はエナメル質よりも柔らかくて、この部分まで虫歯が入ってきちゃったら大変。
というのも、そこから虫歯の進行速度が早くなっちゃうんだ。
ちなみにエナメル質部分に虫歯があっても、痛みが出てこないんだよ。
だけど象牙質まで虫歯が進行すると、痛みが出てくるんだ。
歯科検診とかで、痛くないのに「虫歯あるねー」って言われた経験って多いと思うんだ。
これは虫歯がエナメル質にあるというのが理由ということだね。

じゃあ痛みが出てくるって進行しているってことなの?

そうなんだよね。だから定期的に歯医者さんで診てもらうのが大切なんだ。
歯髄(しずい)
最後は歯の一番中心にある、歯髄について解説するよ。
ここには神経が通っている部分になるんだ。
歯の痛みを感じるのは主に、この歯髄が関わっているよ。
役割としては
- 象牙質を形成
- 歯に栄養を与える
- 炎症などの刺激に対する防御反応
こんな感じになっているよ。
すごい大切な役割をしているね。
歯医者さんで虫歯がひどくなった時に「神経抜きますね」ということを言われた人も多いと思うんだ。
それはこの歯髄を全て取り除くことを言っているんだよ。
この他に歯茎部分に歯根膜、歯槽骨という部分にあるよ。
歯が黄色くなる理由

ここまでは歯の構造については解説したよ。
ここからは本題の歯が黄色くなってしまう、着色について解説していくね。
最初に質問なんだけど…

どの部分が歯の色を決めていると思う?
一番外側のエナメル質の部分だね。
この着色なんだけど、実は2つの理由があるって知ってた?
ちょっと難しくいうと、外因性と内因性という言葉で言ったりするね。
外因性は外側から理由があって色がついてしまう。
内因性は外からの理由ではなく、エナメル質に何か原因があって色がついてしまう。
この2つの理由で歯に黄色く色がついてしまうんだ。
外因性の着色の場合
今回のお姉さんの悩みの
「コーヒーで歯が黄色くなってしまうのが気になる」
これは外因性の着色だね。
色の濃い飲み物なんかは、歯に色がつきやすいのってイメージできるよね。
その中の何が原因になっているかというと『ポリフェノール』というものになるよ。
このポリフェノールで着色してしまうと歯磨きでは簡単には落ちないんだ。
だからやっぱりつけないことが大切になるよね。
予防としてはそういう飲み物を歯に触れにくくすればいいんだ。
例えばストローで飲むとか、飲んだ後にすぐにうがいなんかをする。
こういったことだけでも結構効果的なんだ。
内因性:エナメル質が原因
次は内因性のエナメル質が原因の場合について話をしていくね。
エナメル質の下には象牙質というものがあるという話は最初にしたよね。
実はこの象牙質ってもともとが黄色いんだ。
だからエナメル質が生活の中で薄くなってしまったりすると黄色くなっていくんだよ。
この他にも年をとるとともに象牙質の色が濃くなってくんだ。
さらに加齢によってこれと合わせてエナメル質が薄くなってしまったりすると、余計に黄色くなってしまう。
こういった理由が着色の理由だね。
黄色くなる理由ってコーヒーなんかの色のせいだけだと思ってる人が多いと思うんだ。
だけど実はそれ以外にもあるって結構びっくりだよね。
歯を白く保つには

最後に白く保つ方法や、黄色くなってしまった場合に、白くする方法を話していくね。
これはやっぱり日頃のケアが一番大切。
歯磨きやうがいなんかで歯をキレイに保つことが重要だね。
特にこれは外因性の着色の場合に有効だよ。
ちなみに歯磨き粉の中には『研磨剤』というものが入っているものもあるよ。
そういうもので磨くと歯についてしまった色を落とすこともできるんだ。
ただ歯の磨きすぎで、逆効果になる場合もあるから気をつけてね。
「歯を白くしたいから、たくさん磨く!」
「力いっぱい磨く!」
みたいなことはやらないように注意してね。

綺麗になって良さそうだけどダメなの?

そうだね。歯磨き粉には研磨剤が入っているから、磨き過ぎると必要な部分もなくなってしまうこともあるんだ。
もう1つは「ホワイトニング」っていう方法だね。
意外とあちこちで言われているから、言葉は聞いたことがあると思うんだ。
ホワイトニングってどういうことをやるのかというと…
一般的には歯の表面に薬剤を塗って、光を当てることで歯を白くするんだよ。
こうやって白くする方法はあるけど、やっぱり普段から意識することが重要だよ。
色がつきそうな食べ物や飲み物を飲んだらすぐうがいするとかね。
まずは色をつかないようにするというのが一番大切なんだ。
まとめ
今日は歯についていろいろ話をしてきたよ。
・色がつく原因はポリフェノール
・エナメル層の厚さも黄色くなる原因
・歯を白くするには「ホワイトニング」という方法がある
・色がつないようにすること大切
歯は白いままでいたいし、健康な歯でいたいよね。
そのために定期的なケアや歯医者さんに定期検診に行くことが大切だね。
好きなものは食べたいし飲みたい!
そのために自分で予防していこうね。
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