
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は「人間ドックの選び方」について話していくね。
初めて受けるときって「これひとつで全部の検査ができる」と思いがちだよね。
でも実際には、いくつかのコースやオプションがあるんだ。
それで受ける時に「どれを選べばいいの?」って迷っちゃう人も多いんじゃないかな。
そんなときに役立つ、検査項目の選び方の考え方をわかりやすくまとめていくね。
人間ドックの基本項目
まずは多くの医療機関で共通している「基本コース」の内容を紹介するね。
- 基本検査:身体測定、血液検査、尿検査、視力・聴力・血圧測定など
- 胸部X線検査:心臓や肺の状態をレントゲンで確認
- 呼吸機能検査:肺活量など、肺の働きをチェック
- 心電図検査:心臓の電気的な動きを測定
- 腹部超音波検査:肝臓・胆のう・腎臓などの異常を調べる
- 胃の検査:胃カメラ(内視鏡)またはバリウム検査で胃の粘膜を観察
- 問診、診察:医師との面談で結果や生活習慣について相談

これだけでも結構あるね。

そうだね。しっかり見るためには必要な検査だからね。
これらが「基本コース」に含まれることが多いよ。
ただし、施設によって内容や検査機器が異なるから、事前に確認しておこう。
オプション項目ってなに?
人間ドックには、自分の希望で追加できる「オプション項目」もあるよ。
これは、基本コースに含まれない検査を追加して、自分のリスクや心配な部分を詳しく調べられる仕組みなんだ。
主なオプション例はこんな感じ。
- 脳ドック(MRI/MRA):脳梗塞や動脈瘤のリスクをチェック
- 甲状腺検査(超音波・ホルモン測定)
- 子宮頸がん検査/乳がん検査(女性)
- 前立腺がん検査(PSA検査/男性)
- 腫瘍マーカー検査(がんリスク)
- 認知機能検査
- 骨密度検査
病院によって受けられるオプションは違うけど、近年は生活習慣病やがん検査に加えて、認知症や骨粗しょう症の早期発見にも力を入れているところが多いんだ。
オプションを選ぶ3つのポイント
オプション項目は、自分に合ったものを選ぶのが大切だよ。

でもどれを受ければいいか迷うね…

そうしたら、この3つのポイントで考えるといいよ。
- 自分の健康状態から項目を選ぶ
- 親族の健康状態から項目を選ぶ
- 自分の年齢から項目を選ぶ
1.自分の健康状態から項目を選ぶ
普段の体調や気になる症状に合わせて選ぶ方法だよ。
たとえば、
- 頭痛やめまいが続くなら→脳ドック
- 胃の不快感があるなら→胃カメラ・腹部エコー
- 息切れや咳が多いなら→胸部CT・呼吸機能検査
自覚症状がある部分を中心に検査することで、早期に原因を見つけるきっかけになるよ。
2.親族の健康状態から項目を選ぶ
血縁者の病歴は、自分の病気リスクを知るヒントになるよ。
たとえば、
- 親や兄弟に「がん」の人がいる→腫瘍マーカー検査や内視鏡検査
- 脳卒中や心筋梗塞があった→脳ドックや心臓CT検査
家族の病気は「体質」や「生活習慣の傾向」が似ることが多いから、リスクを先に知っておくのが大事なんだ。
3.自分の年齢から項目を選ぶ
年齢ごとに気をつけたい病気の傾向も変わってくるよ。
●30代
消化器系(胃・腸・肝臓など)を中心にチェック。
食生活の乱れやストレスが出やすい年代だから、胃カメラや腹部エコーがおすすめだね。
●40代
生活習慣病のリスクが高まる時期。
肝臓・腎臓・糖尿病・脂質異常の検査を中心に受けるといいね。
●50代
三大疾患(がん・心疾患・脳疾患)のリスクが上昇。
CT・MRI・心電図など、より精密な検査を受けた方がいいよ。
●60代以降
小さな異常が大きな病気につながることも。
年に一度、全身のチェックを続けるのがおすすめだよ。
3つのポイントをみてみたけど、共通していることはいずれも、
『自分の健康に関わりがありそうな項目からオプションを選んでいく』
オプション項目を選ぶには、自分の健康状態をいろいろな視点からみてみることが、大切ってことだね。
人間ドックの料金相場
費用は施設やコース内容によって差があるけれど、おおよそこのくらいが目安だよ。
- 基本コース:3〜6万円
- オプションを含めた総合コース:10万円〜15万円前後
最近では自治体や健康保険組合が「補助金」を出してくれるケースもあるから、勤務先や市町村の健康制度を確認してみよう。

やっぱりちょっと高めだよね…

いろいろな検査をするから、それだけ料金もかかるからね。
たしかに安くはないけれど、病気を早期に見つけて治療できると考えたら、必要なお金だね。
まとめ
今日は人間ドックの項目について話をしてきたよ。
・人間ドックの基本コースでは、身体測定、血液検査、胸部X線、心電図、腹部エコーなどが行われる
・オプション項目には、脳ドック、がん検査、甲状腺、前立腺、骨密度などがあり、自分で追加できる
・項目を選ぶときは「自分の健康状態」「家族の病歴」「年齢」の3つを基準に考える
・費用の目安は基本コース3〜6万円、オプション込みで10万円前後が一般的
・自治体や健康保険の補助制度がある場合もあるので、事前に確認しておく
・人間ドックは病気の早期発見、予防に役立つ
検査項目が多くて迷うかもしれないけど、今日の3つのポイントを意識して、自分に合った人間ドックを選んでみてね。
将来の安心は、今の一歩からだよ。
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