静脈瘤の原因は?治療や予防するために!何科に受診するべき?

こんにちは( ^˂̵˃̶^)

ぴぃすけ
臨床検査技師の
ぴぃすけだよ!

今日は静脈瘤についての話になるよ。

『静脈瘤で皮膚科を受診した』

痛みじゃなくてかゆみが症状であったりするから皮膚科に行ってしまう人って結構多いんだよね。

結局何科を受診すればいいのかわからない…。

こういう人って結構多いと思うんだ。

これを知るためには静脈瘤って何が原因で起こっているのかを理解するとすごくわかりやすいんだ。

ちなみにどうして皮膚科を受診しようと思うのかについてもあとで詳しく話すからね!

しっかり治療するために、早期の人で治療の必要がない人は悪化しないようにまた予防のため。

静脈瘤についてしっかり話をしていくね!


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静脈の役割

じゃあ最初に静脈瘤という話に入る前にすごく重要な『静脈』というものについて話をしていくよ。

血管には2種類あるんだけど、みんな知っているかな?

血管には『動脈』『静脈』という2種類の血管があるよね。

●動脈・静脈

動脈というのは心臓から血液を全身に運んでくれる血管

静脈というのは全身から心臓へ血液を戻してくれる血管

こんな感じで覚えてくれれば大丈夫だよ!

これがわかったらちょっと考えて欲しい部分が人間って基本的に足はどこにあるかということ。

横になっている時では心臓とだいたい同じ高さだけど、立っている時でも座っている時でも基本的に下にあるよね。

水を想像して欲しいんだけど、水って蛇口をひねると下に落ちていくよね。

ぴぃすけ
水はどうして下に落ちるの?
お姉さん
えっ、重力があるんだから当たり前でしょ?
ぴぃすけ
そうだよね。
じゃあどうして足の静脈は下から上に血液を戻すことができるの?

多分不思議に思った人もおおいんじゃないかな。

意識して考えてみないと気づかない部分だけど不思議だよね。

静脈瘤を考えるのに、この静脈を血液が戻る仕組みがすごく重要になるんだ!

足の静脈からどうして血液が心臓に戻せる?

その不思議に気づいたところで、どうして足の静脈は心臓に血液を戻せるのかという話に入っていくよ。

ぴぃすけ
これどうしてだと思う?
お姉さん
うーん。
血液って巡っているものだから、それの力によって押しているってこと?

いい部分に気づいたね。

要するに『動脈の力によって押し上げている』ってことだよね!

確かにこれも正解なんだけど実はこれだけじゃ力が足りないんだ。

実は足の静脈から血液を戻すのには3つの力と1つの支えによって行われているんだ。

それがこの4つだね!

●静脈を血液が戻る4つの働き

・呼吸による肺の吸引
・心臓からの圧力によるもの
・筋肉の収縮によるもの
・静脈の弁の支え

詳しく話していくと難しくなっちゃうから、重力に負けないようにいろいろな働きがあるということを覚えてくれればいいよ。

全部重要になるんだけど、この中でも静脈瘤を知るために重要になのが『弁の支え』になるんだ。

弁って何?

いきなり弁って言われてもよくわからないよね。

弁っていうのは、片方の方向からは開くけど逆からは開かない仕組みだよ。

ちなみにこんな感じだね。

足の静脈の血液の流れる方向の下から上には弁が開いて流れるけど、逆方向の上から下にはいかないように弁が閉じてくれるってことだね。

じゃあこの弁がもし壊れてしまったらどうなると思う?

血液が逆流して下に流れていっちゃうよね。

実はこれが静脈瘤の原因となっているんだよ。

静脈瘤の原因は弁が壊れること

『静脈瘤の原因は静脈弁が壊れることによる血液の逆流』

これが静脈瘤がどうして起こるかだね。

「でもどうして逆流が起こると、あんなに血管がボコボコ目立つようになるの?」

こんな疑問が出てくるよね。

血液が逆流しているだけなら、普通にそれを送れば問題なさそうだよね。

次はこの弁が壊れてから血管がどうやって変化していくのかについて話をしていくね。

まず大前提として、人間の体っていうのは何かあってもその状況に体を対応させていくことが多いよね。

例えば筋肉をたくさん使う人はどんどん筋肉が大きく強くなるよね。

ちょっとぽっちゃりした人はお腹の皮が少し伸びるよね。

こうやって体は自分の体の状況に合わせて対応させていっているよね。

よくダイエット番組とかで皮が余っちゃっているというのも、ちょっとぽっちゃりした体型に皮膚が対応したってことだよね。

これを血管で考えてみるよ。

もし足の静脈の血流が逆流した場合はどんどん下に血液が溜まっていってしまうよね。

この溜まった血液の行き場所を作らないとダメだよね。

もし行き場所がなかったら大変だよね。

だから血管はより多くの血液を溜められるように太く伸びていくわけだね。

それが太く目立つ理由になるというわけだね。

もう少し詳しく話をすると足の静脈っていうのは皮膚側にある表在静脈っていうのと、もっと深いところにある深部静脈っていうのがあるんだ。

静脈瘤っていうのは基本的に表在静脈にできるもの。

表在静脈は普通はあまり太くないものになるよ。

表在静脈は人によって様々だけどだいたい2mmくらいの人が多いかな。

でもこの静脈瘤になると10mmを超える人も出てくるんだ。

元の5倍の太さということだね。

しかも静脈瘤が進行してくると太くなるだけでは対応しきれなくなってくるんだ。

お姉さん
じゃあどうするの?
破裂しちゃうの?
ぴぃすけ
『瘤』って言葉を聞くと結構心配になるよね。
だけど基本的に足の静脈瘤に関しては破裂するってことはほとんどないかな。
お姉さん
えっ、じゃあ血液はどこに行っちゃうの?

太さで対応しきれなかったら、次は長さで対応していくことになるんだ。

足の長さは変わらないのに、そんなことできるのか不思議に思うよね。

例えば山を登るときに直線的に登るのと、くねくね曲がった道を登るのどっちの方が距離が長い?

くねくねした道だよね。

これで気づいた人も多いかな。

太くなった血管はくねくね曲がって距離を伸ばして多くの血液をためられるようにしていくんだ。

ちなみにこれを蛇行するとかいうよ。

厳密には太くなるのと蛇行は一緒に起きていくけどね。

こうやって静脈瘤っていうものは起こっていくんだ。

●静脈瘤はなぜできる?
弁が壊れる

本来心臓に向かうはずの血液が逆流する

下の方に血液が溜まっていってしまう

その血液を溜められるように血管は太くなる

それでも足りない場合はくねくね曲がって長さを長くする


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治療の方法は?

静脈瘤がどうやってできるかについてはわかってくれたかな。

じゃあ一緒に治療や予防法について少し話をしていくね。

ぴぃすけ
静脈瘤にはどんな治療があると思う?
お姉さん
原因が弁が壊れることだったから、その弁を治す?

実は弁を治すことって出来ないんだ。

実は静脈瘤の治療は、静脈瘤になってしまった血管をなくすというのが治療になるんだ。

でっ、この話をするとおそらくこの心配が出てくると思うんだ。

「静脈がなくなっちゃって大丈夫なの?」

さっき少し話したんだけど静脈にも2つの種類の静脈があるという話をしたよね。

表在静脈と深部静脈だったよね。

このうち静脈瘤になるのは表在静脈のほうだったね。

この表在静脈と深部静脈を比較したときにだいたい血液を心臓に戻す役割は表在静脈が20%くらい深部静脈が80%くらいと言われているんだ。

仮に表在静脈がなくなったとしても、深部静脈がそれを補ってくれるというわけ。

だから静脈瘤の治療は血管をなくす治療になるんだね。

レーザー治療とストリッピング

なんだけど実はこのなくす治療にも幾つかの治療があって、だいたいこの2つの治療になるかな。

・レーザー治療
・ストリッピング

治療についてはすこし難しいから、詳しくは治療をするときにお医者さんに聞いて欲しいんだけど。

レーザー治療は血管内にレーザーが出る機械を入れて、その血管をレーザーで焼いてしまうという治療。

ストリッピングは血管自体を体からとってしまうという治療。

レーザー治療は日帰りで出来たりもするけど、ストリッピングの場合は基本的に入院になるかな。

これはどっちを選択するかはその人の状態なんかによるからしっかり検査を受けてお医者さんに確認してみてね。

予防や悪化を防ぐために

弁は基本的に治ることはないんだけど、悪化を防ぐためにできることもあるんだ。

確かにちょっと逆流はある、だけど静脈瘤というものではない。

そんな時にはきつめのストッキングを履くといいんだ。

よく女性の商品だとむくみ防止にメディキュットみたいのが売っているよね。

お姉さん
どうしてあれを履くといいの?

静脈の血液がどうして心臓に戻るかを思い出して欲しいんだけど、その1つに筋肉によるものがあったよね。

これっていうのは筋肉に力を入れることで、外側から血管を押して血液を押し上げるっていうことなんだ。

だから筋肉の代わりにストッキングなんかで圧力をかけてあげるというわけ。

ちなみにこういうやつがそうだね。



むくみというのも実は血流がしっかり流れていないことが原因なんだ。

お姉さん
いろいろあるんだね。
ぴぃすけ
そうだね。
メディキュットなんかの一般的に売られているものと病院でもらえるストッキングの違いは足を締め付ける強さなんだ。

だいたい普通に売られているものの一番強いのが病院で処方される一番弱い奴くらいかな。

ただ強ければいいわけでもなくて、履いていて辛くなっちゃったら、それは逆効果だからね。

市販のやつを一度試してみてもいいかもね。

原因や治療から考える受診場所

最後に足の血管が気になりだしたら、どこに受診をすればいいかということについて話をしていくね。

ぴぃすけ
今日の話を聞いてどこに行けばいいと思った?
お姉さん
えっと、原因が血管だからそれを扱っているところ?

病院によってはあるかどうかわからないけど、血管科という場所になるかな。

初めて聞いたという人も多いんじゃないかな。

他にも血管クリニックという場所や静脈瘤を専門に扱うクリニックなんかもあるよ。

お姉さん
そういえば最初に皮膚科に行く人もいるという話はどうして?

これは静脈瘤の症状が関係しているんだ。

実は静脈瘤の症状としてかゆみというものがあるんだ。

だからそのかゆみがひどくなってくると「あれ?なんか皮膚の病気かな」という感じで皮膚科に行っちゃう場合があるんだ。

あとは実は静脈瘤の外見的なものとして足に色がついてしまうというものもあるんだ。

血液がすごくたまると血管から成分が漏れ出して行ってしまう。

それの成分が原因で足が黒くなってしまうことがあるんだ。

人によるけど結構症状の度合いとしてひどいものになるね。

そうなると皮膚の状態が気になるようになってくるから、外見的に見て皮膚科に行ってしまうという場合も結構多かったりするんだよね。

お姉さん
でも皮膚科に行っても治らないよね。
ぴぃすけ
そうだね。
原因は皮膚じゃなくて血管だからね。

だからそういう人はお医者さんがしっかり診てくれて血管科を紹介してくれるかな。

わからない場合には近くの病院の総合科に行って、紹介してもらうっていうのもあるから相談してみてね!

まとめ

今日は静脈瘤についてたくさんのことを話してきたね。

内容をまとめておくね!

・静脈は血液を心臓に戻す役割

・足の静脈が心臓に血液を戻すためには3つの力と1つの支えがある

・静脈瘤は弁が壊れることが原因で起きる

・弁が壊れると静脈が血液を溜められるように変化するのが静脈瘤

・治療には主にレーザー治療とストリッピングがある

・ストッキングにより悪化をを防ぐこともできる

・受診するのは血管科

こんな感じだったね。

静脈瘤って痛みなどの症状がほとんどないからちょっとほっときがちなんだよね。

だけど早期で発見することで、治療の選択が出来たりするから気になる人はお医者さん行って相談してみてね!

今日の話がみんなの参考になれば嬉しいな!


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