ふああ、眠いなあ…。

みんな、きのうはよく眠れたかな？

昨日とってもおもしろい本を見つけて、
読み始めたら止まらなくなっちゃってね。

夜中まで読んでいて、
寝るのが遅くなっちゃった…。

すごく眠くて目を開けているのも大変。

今日は早く寝なくちゃ。

みんなはこんなふうに
思ったことはないかな。

「眠る時間がなければ、もっと遊べるのに」

「勉強しなきゃいけないのに
眠気がじゃまだよ」

眠らなくてもいい体があればなあ、
こんなことを一度は
思ったことがあるんじゃないかな。

一日何時間も睡眠に使っているから、
もしそれがなくなれば、
自由な時間がいっぱい増えるよね。

なのになんで睡眠はとらなきゃ
生きていけないんだろう？

人は何時間眠るのがいいんだろう？

人がどうして眠るのか、
睡眠が何の役に立っているのか、
今回は睡眠にまつわる秘密を探っていくよ。

適切な睡眠時間って？

まず人は何時間睡眠を
とればいいのかについて調べてみよう。

最適な睡眠時間って、
動物によって違うんだよ。

人は6〜8時間の睡眠が
最適と言われているんだけど、
ほかの動物と比べてみようか。

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ウマ：2時間
ウサギ：8時間
ネコ、イヌ、ハムスター：14時間
チンパンジー：9時間
ナマケモノ：20時間

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動物によってこんなに
差が開くなんてびっくりだよね！

特にナマケモノは、
1日のほとんどを寝て過ごしているなんて、
ちょっと羨ましいような…。

一般的に草食動物は眠っているときに
肉食動物に襲われないように、
睡眠時間が短めになっているんだ。

チンパンジーはやっぱり人と近いから、
睡眠時間も似ているよね。

もっと驚きなのがイルカや渡り鳥だよ。

なんと！
眠りながら泳いだり飛んだりできるんだ！

これは脳を半分ずつ眠らせる
特殊な睡眠方法を
身に付けているからなんだ。

実はこの睡眠法は今研究が
進められているから、
将来僕たちも、
半分眠りながら半分遊んで、
なんてことができるかも！？

日本人のほとんどが睡眠不足？

うわさでは、
日本人はみんな睡眠不足なんだって。

確かに身の回りの人を見てみても
「眠いよー」って言っている人は
いっぱいいるよね。

今日の僕もそのうちのひとりだ！

統計によると、
日本人の平均睡眠時間は7.2時間だと
発表されている。

これって国際的にみても最下位なんだ！

なんと赤ちゃんの睡眠時間まで
世界トップクラスに短いんだよ。

しかも６時間しか寝ていない、
またはもっと短い睡眠時間の人は
日本人の40%にもなるんだって。

数年前からの経過を見ると、
その数字はどんどん増加している。

日本人はどんどん眠る時間を
削っていっているんだ。

成人の20％の人は
「うまく眠れない」
「眠っても目が覚めてしまう」といった、
睡眠に関する困難を抱えているという
調査結果もあるよ。

眠らない？眠れない？

どうして日本人は眠らないのかな？

どうして眠れなくなっちゃったのかな？

原因はたくさん考えられるんだ。

ただ大きな理由としては
この2つになるかな。

①生活環境の変化

昔は夜になるとお店も閉まっていたけど、
今はどこでも何時でも
コンビニが開いているね。

パソコンやスマートフォンも広まって、
夜中に動画を見たりと、
楽しみの数もずいぶん増えた。

そうやって日本人は
夜遅くまで活動するようになったんだ。

②ストレスによる不眠

今は男性も女性も
たくさんの人が働いているね。

ストレスを感じると人の体では、
交感神経というストレスと戦う神経が
活発に働くんだ。

そうなるとリラックスするための
副交感神経が働けなくなって、
夜になっても体は休まらないまま。

寝付けない、
寝ても疲れが取れないなんて人も
多くなっているよ。

サプリについてはここで話しているので、
もし興味があれば。

健康ランキング3を紹介！

などなど…。

眠りたいのに眠れない、
これが一番つらいよね。

じゃあいっそ、
ずっと寝ないで起きていたら
どうなるんだろう？

人間は何時間起きていられるの？

眠れないなら起きていたらいいじゃない！

…なんて思っても、
人間の体は睡眠をとらないと
うまく動かなくなっちゃうんだ。

実際に長時間起きていた
人の記録と合わせて見ていこう。

みんなはどれくらい
続けて起きていたことがある？

2日？3日？

これ以上起きていられた人は
いないんじゃないかなあ。

実は世界の最長不眠記録は
「266時間」、つまり11日なんだよ。

11日も眠らないなんて！
信じられないよね。

これだけ長時間起きていると、
体にはどんな変化が起こるのかな。

詳しい経過の記録が残っているよ。

2日目～：目の焦点が合わなくなっていった

5日目～：いらいらしたり、落ち込んだり、
気持ちのコントロールができなくなった
ものを考える力も低下して、
まともな人間らしさが失われていった

9日目～：まともな会話ができなくなり、
幻覚が見えるようになった
指の震えも止まらなくなった
目が左右ばらばらに動く様子が見られた

睡眠をとらないでいると、
こんな怖いことが起こるんだね…。

睡眠というのは
脳を含めた体のメンテナンスの時間なんだ。

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睡眠の効果

・脳と体の疲れを癒し、ストレスを解消する
・成長ホルモンを活発に生産し、傷ついた細胞を修復する
・その日の記憶を脳に定着させる

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といったものがあげられるよ。

どれも生きていくには欠かせない、
大事な働きなんだ。

だからこの睡眠を断ってしまうと、
体のメンテンナンスができず免疫機能が
弱まって病気になりやすくなる。

疲れた脳を休ませられないから、
異常な体の反応が起こってしまう。

こうして11日間不眠記録を打ち立てた人は、
いろんな体の不調に悩まされたんだね。

不眠を続けると
人間らしさがなくなっていくなんて、
考えただけでも怖いよね。

まとめ

どうだったかな？

最後になんだか怖い話をしちゃったけど、
それだけ睡眠って大事なんだって
気付いてもらえたんじゃないかな。

脳がきちんと働かないと、
勉強も仕事もうまくいかないよね。

それどころか交通事故を
起こしたりしちゃうと大変！

睡眠はなくてはならない体の働きなんだね。

人間の体は本当によくできていて、
睡眠によって毎日無料で
メンテナンスをしてくれている。

僕たちは自分の都合で
体を振り回してしまいがちだけど、
ちゃんと協力してあげたいよね。

「睡眠の時間がもったいない」
なんて言わずに脳と体を休めるため、
しっかり眠ろうね。

ああ、僕はもう眠くて眠くて
起きていられないや…。

おやすみ、また会おうね。