老人性難聴の特徴や原因は? いつ症状がでる?オージオの検査結果は?

検査
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

あれ?以前まではなんともなかったのに、なんか聞こえにくい?

高い音だけ聞き落とす感じがする。

こんな経験、どれか当てはまるかな?

もし心当たりがあるなら、加齢にともなう「老人性難聴(加齢性難聴)」のサインかもしれないよ。

今日は、老人性難聴について話していくね。

自分の耳に何が起きているのか、そのヒントが見つかるかもしれないよ。

老人性難聴て何?

年齢を重ねると、耳の中で音を感じ取る有毛細胞や神経の働きが少しずつ弱っていくんだ。

結果として「高い音(高周波数)」から聞こえにくくなり、会話の聞き取り、とくに子音を含む言葉がぼやけやすくなるんだ。

多くは両耳対称・ゆっくり進行・感音難聴(内耳〜神経側の障害)という特徴があるよ。

この老人性難聴の特徴としては、

  • 高い音が聴き取りにくい
  • 早口で話されると聴き取れない
  • 言葉の「カ行」「サ行」「タ行」「ハ行」を含む言葉の聴き間違えが増える
  • 音がぼんやりと聴こえる
  • 両耳が似たような具合で少しずつ進む

などがあるよ。

これらの項目に当てはまるものが多ければ多いほど、老人性難聴の可能性が高くなるんだ。

ちなみに、上の項目の中で特に老人性難聴と関係性の深いものは、

になるよ。

老人性難聴になると、聴こえる音の高さが徐々に狭まっていくんだ。

聴こえる音の高さの限界値が下がってきてるってことだね。

そうすると日常生活でも支障がではじめちゃうんだ。

(この動画では耳の聴こえ方を紹介しているよ。)

こんなふうに、老人性難聴になると、高い音が聞こえにくくなってくるんだ。

そうすると音がぼんやりと感じるようになってしまうんだよ。

どうして言葉が聞き取りにくい?

お姉さん
お姉さん

でもなんである音だけ聞き取りにくくなるの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

これは周波数の問題だね。

さっきも話したように、高い音が聞き取りにくいのが老人性難聴の特徴だったよね。

子音の多く(特にサ行・タ行・カ行・ハ行)は高い周波数に情報が集まっているんだ。

だからその高い周波数の部分が聞き取りにくくなるわけだね。

しかも会話の明瞭さを左右するのは、実は母音より子音だね。

だから、そこが聞き取りにくいと「音はするのに何と言ったか分からない」と感じやすいんだ。

ならない人はいる?

この老人性難聴だけど、その発症理由が「加齢」だったよね。

だからこの難聴は誰にでも発症しうる難聴といえるものなんだ。

これは、病気やケガとは違って一種の老化現象となるからね。

それで、この老人性難聴だけど、一般的な目安としては、30代を超えるあたりから特徴が出るといわれているよ。

お姉さん
お姉さん

結構早いんだね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうだね。でも30代では無自覚なことが多いね。

そこから60代を過ぎたあたりからは、上の症状がでてくることが自分でもよくわかるようになるんだ。

老人性難聴は30歳~60歳の間に、ゆっくり進んでいくんだ。

進行がゆっくりなだけに、なかなか症状に気付けないのも老人性難聴の特徴といえるところかな。

老人性難聴の検査

次は老人性難聴の疑いがある状態で聴力検査を受けると、どういった結果が出るかを話していくね。

まず、老人性難聴の疑いがあるかどうかは、お医者さんからの問診や診察で確認するよ。

ここで、老人性難聴の可能性が少しでもある場合は、「純音聴力検査」を受けることになるんだ。

●純音聴力検査

125Hz の低い音から 8000Hz の高い音までの周波数のうち、どの程度聞き取れるかを検査する。

それと一緒に「語音聴力検査」をするよ。

●語音聴力検査

単音節などの語音(「ア」や「ス」など)をどれだけ正確に聞き取れるかを調べる検査。

検査の結果

老人性難聴の場合の結果としては…

純音聴力検査では、高音域なればなるほど、音が聴こえなくなる。

語音聴力検査では、「カ行」「サ行」「タ行」「ハ行」の語音を中心に聴き取り間違えが多くなる。

お姉さん
お姉さん

さっきの特徴がそのまま結果に出るんだね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうそう。

こんなふうに、老人性難聴の疑いある状態で聴力検査を受けると、その特徴通りの結果が現れるよ。

対応・ケアの選択肢

最後は老人性難聴の対応について話をしていくね。

まずは聞こえのチェックが重要だね。

上で話したような検査を受けることで、自分がどのくらい聞こえるかを知っておくことが大切だよ。

もしそれで聞こえが悪い場合には、専門家の調整付き補聴器などを使うことも必要になる場合があるよ。

まとめ

今日は老人性難聴の原因や特徴を話してきたよ。

・老人性難聴(加齢性難聴)は、年齢とともに耳の有毛細胞や神経が弱りによる難聴

・特徴は「高音が聞こえにくい」「子音(カ・サ・タ・ハ行)を聞き間違える」「音がぼんやりする」「両耳で少しずつ進行する」など

・子音は高い周波数の音で構成されているため、聞き取りづらくなると会話が不明瞭に感じやすい

・30代頃から少しずつ始まり、60代以降で自覚しやすくなる

・検査では「純音聴力検査」で高音域の低下、「語音聴力検査」で子音の聞き間違いが多く見られる

・対応としては、定期的な聴力検査を受け、必要に応じて専門家による補聴器の調整などを行う

自分の耳の変化を放っておかず、少しでも「聞こえにくい」と感じたら早めに検査を受けてね。

耳の健康を守ることは、これからの毎日の快適さにもつながるよ。


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