肝臓にいいサプリメントなんかを
調べると必ずこの『オルニチン』という
ものが入っていると思うんだ。
最初に言ってしまうと
このオルニチンは1つのアミノ酸で
それ自体が何かをしているわけじゃないよ。
だけどなんとなく
体に良さそうに書いてある
ところが多いよね。
確かに体にいいんだ。
今日はちょっと難しい話もあるけど
そんなオルニチンがどうして
体に効果があるかを話していくよ。
できるだけ詳しく話すから
肝臓が気になる人は必ず聞いてね。
〇〇サイクルって何?
まず最初に一番難しいところから
話をしていくね。
ここがわかればどうして
オルニチンが体にいいのかが
理解できるからしっかり読んでね。
〇〇サイクルってなんだと思う?
(あっ!サイクリング!!)
サイクルのことを回路ともいうから
どっちも使っていくけど同じ意味だと
捉えてもらえるといいかな。
実はこの回路系って
僕たちが国家試験を受ける時に
なかなかネックになる部分なんだ。
だってすごく難しい。
あれがこうなって、これがこうなって・・・。
わかんなーーーーい!!!
みたいな感じで
国家試験前になると
みんな必死でこれを覚えるんだ。
サイクル(回路)っていうのは
ぐるぐる回る経路のことだね。
こんな感じかな。
自宅から魚屋へ行く時に
子供はお母さんから離れて
お母さんは魚屋へ行く。
魚屋で魚を手に入れて
次は肉屋へ!
そして八百屋へ。
帰る前におばさまが合流したことにより
カフェで会議が生まれる。
それで家に帰る。
そうしたら子供はお父さんが
連れて帰ってきていて、
また次の日同じ経路で
幼稚園→買い物→おばさま→会議
という流れが生まれていく。
こうやってぐるぐる回るものが
回路っていうよ。
こういうのが
体の中でたくさんあるんだよ。
例えば食べ物を食べた時って
その食べ物の中の糖を主に
エネルギーとして使うんだ。
だけど食べ物の中の糖は
そのままはエネルギーとして
使えないからグルコースという
ものに分解されているんだ。
このグルコースからエネルギーが
生み出されるのも
こうやって回路になっているわけ。
脂質も同じように回路がある。
今回のオルニチンも
尿素サイクルっていう回路の一部に
組み込まれているんだ。
次はその尿素サイクルについて
話をしていくね。
尿素サイクル
尿素サイクルっていうのは
簡単に言うと毒性の強いアンモニアを
毒性のない尿素に分解する回路になるよ。
アンモニアなんか食べていない!
と思うよね。
でも食べ物を食べるよね。
それが分解されることで
アンモニアは産生されているんだ。
だから生きていくためには
体の中で産生され続けているんだよ。
だけど毒性が強いから
それを肝臓は無毒化して
排出させてくれるわけだね。
その時にオルニチンが必要なんだ。
なんかよくオルニチンが
アルコールを分解する作用がとかいうけど、
あれは間違いだから気をつけてね。
あくまでもアルコールを
解毒してくれているのは肝臓で
オルニチンはアルコールを
直接分解するんじゃなくて
肝臓の解毒機能を助けることで、
間接的にアルコールの分解も
促進しているってことだね。
よく勉強でどれか1つの教科が
できるようになると勉強のやり方が
わかるからおのずと全部上がる
みたいな感じだね。
僕には分からないけどね(笑
オルニチンの役割はわかったね。
だからこの肝臓っていうのが
人にとってすごくいい
働きをしてくれているんだ。
肝臓をいたわってあげないとね。
しじみに含まれている成分
そんな中でオルニチンが多い食べ物として
しじみが言われることが多いんだよ。
よく二日酔いの人にはしじみがいいって
言ったりするよね。
これはオルニチンが入っていることで
肝臓の解毒作用を
間接的に助けるからってことだね。
オルニチンっていうのは
アミノ酸ということを
最初に話したと思うんだ。
このしじみの中には
オルニチンの他にもたくさんの
アミノ酸が含まれているんだよ。
その中でも
『必須アミノ酸』ってものが
よく使われているけど、
次はこの必須アミノ酸が
どういうものなのかを説明していくね。
必須アミノ酸とは?
この必須アミノ酸って
なんだと思う?
確かに体に必須は必須なんだけど、
この必須アミノ酸は
体の中で必要量を作ることができないから
食べ物などで自分で補充をしなければ
いけないという意味なんだ。
摂ることが必須ってことだね。
だからしじみは体にいいって
言われているわけだね。
だけどしじみ100個分とか
書いてあるけどあれはどうなんだろうね。
オルニチンは何にある?
まずオルニチンだけど
どのくらいの量を
摂取すればいいのかが気になるよね。
だいたい摂取量の目安としては
1日1g(1000mg)くらいが無難な
ところだと言われているんだ。
多すぎてもアミノ酸だから
一応問題ないとは言われているけど
10gのオルニチンを摂った人が
ちょっと下痢したという報告もあるよ。
なんでもそうだけど、
摂りすぎていいものはないよね。
何にどのくらい入っているかは
下の表でまとめておいたよ。
オルニチン(100gあたり) | 100gってどのくらい? | |
---|---|---|
しじみ | 10.7〜15.3mg | 35個 |
ひらめ | 0.6〜4.2mg | 1切れ |
キハダマグロ | 1.9〜7.2mg | 7〜10切れ |
チーズ | 0.8〜8.5mg | 5枚(スライスチーズ) |
えのき | 14mg | 1袋ちょっと |
意外や意外なんだけど
キノコ類からって結構摂取できるんだ。
でもしじみがいいって言われるのって、
オルニチンの含まれている量もそうだけど、
他の成分もってことだもんね。
魚とかなら結構体にいいものも
含まれているけど
それで摂取するのはかなり難しいよね。
やっぱりこう考えるし
しじみ以外では摂ることが
難しそうだね。
だけどしじみでも大変だね・・・。
だいたい100gで15mgってことだよね。
この前測ったら
100gって35個くらいだったんだ。
たまに書いてある
しじみ100個分って微妙な数字だね。
だって1000mgがいいわけだよね。
そうなるとしじみ2000個以上・・・。
これは無理だね。
他の食品はもっと無理だよね。
僕もしじみは好きだけど、
さすがに1日2000個はいらないな。
ここまで話してきて
オルニチンが肝臓の働きの手助けをして
体にいいということはわかったと思うんだ。
だけど食べ物からオルニチンを
摂取するということ自体が
かなり厳しいよね。
だからサプリメントがああやって
発売されているんだね。
サプリメントって昔は
会社が単なる売りたいもの
っていう感じに思っていたんだよね。
だけどこういう食品から
摂りにくい成分を摂るのは
勉強してから
すごくいいなって思っているんだ。
まとめ
今回は回路の話からオルニチンが
どうして必要なのかを話してきたよ。
最後にちょっとまとめておくね。
・オルニチンはアミノ酸の1つでありアルコールを分解する作用はない
・オルニチンの作用は肝臓がアンモニアを無毒化する働きの一部
・しじみにはオルニチンだけでなく必須アミノ酸が多く含まれている
・だけどしじみからだけではオルニチンを摂取することは難しい
こういうことがわかったね。
結構難しかったと思うんだけど
どうして体にオルニチンがいいのかが
わかってくれたと思うんだ。
こう考えるとやっぱり肝臓って
すごく大切な臓器だよね。
この肝臓って解毒以外にも
かなりいろいろな働きをしてくれているんだ。
肝臓をいたわって
快適な生活を送ろうね。
私のお父さんもお酒好きだから肝臓やられちゃってね…。
今ではどうなの?
肝臓の数値ってどうやって下げるんだろう?
それを知るためにまずは肝臓のことを知ろう!
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