
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
採血した時や直後くらいに気分が悪くなったこととかふらふらしたことない?
こういうことが起こる原因って『迷走神経反射』っていうんだ。
ということで今日は、、
- 迷走神経反射ってどんなものなのか?
- 採血時にこの迷走神経反射が起こってしまうとどうなってしまうのか?
- 採血時に迷走神経反射が起こらないようにできる対策
こういったことを解説していくね。
迷走神経って何?

迷走神経反射を解説する前に少し神経について話をしていくね。
全身には神経が張り巡らされているのはなんとなくわかるよね。
だから痛みを感じるし、寒いとか熱いとかもわかる。
例えば腕をぶつけたりしたら、それって腕で痛みを感じているというわけじゃなくて、、
その痛みは神経を伝わって脳まで伝わってきて痛みを認識するよね。
もし神経がなかったら、怪我をしても痛いと感じることができない。
だけど体は傷ついている。
本当は治療しなきゃいけないのに、痛くないからやらない。
これって凄く危険だよね。
だから神経っていうのは、体の中ですごく重要なものなんだ。
神経系と迷走神経
そんな全身にある神経の中で迷走神経っていうのは、脳の神経の一部になるんだよ。
ちょっと難しい話になるんだけど、体の神経のことを全部まとめて、
『神経系』
っていうんだ。
その中には中枢神経と末梢神経っていうものがあって、またそこから分かれているよ。
それでこの迷走神経は脳にある神経の1つなんだ。
厳密には脳の延髄っていうところから出て体のあちこちにあるもので副交感神経の代表となるものなんだよ。
ちょっとややこしいよね。
重要な部分としては
- 体のあちこちにある
- 副交感神経の代表
この2つが重要な部分になるよ。
下に図でまとめておいたよ!

って感じだね。
なんとなくわかってくれたかな。
迷走神経反射とは

じゃあ次は本題の迷走神経反射について解説していくね。
ちなみに反射っていうのは頭で考える前に体が勝手に反応してくれる仕組みだよ。
熱いもの触った時に「熱い!」って手を離すよね。
あれって、
熱いもの触る
↓
熱いなーって頭で考える
↓
これはダメだって思って手を離す
じゃないよね。笑
熱い→離す
こんな感じで脳にいく前に体が反応しているよね。
この迷走神経反射っていうのとは、厳密には違うんだけどイメージ的には同じことが起きているんだ。
じゃあ迷走神経反射が何なのかというと、、
体にストレスがかかった時に副交感神経が過剰に反応してしまう
これが迷走神経反射だよ。
採血された時に
採血されて痛いなー
↓
痛いから副交感神経働くなー
↓
気分悪い・・・
じゃないよね。
痛い→気分悪い
という感じなるよね。
副交感神経について
上でも話したように迷走神経は副交感神経の代表だったよね。
だからこの迷走神経反射っていうのは副交感神経が働いた時に起こることが症状として現れるんだ。
副交感神経が働いた時に起こる反応っていうのがどういうものかというと。
簡単にいうと、、
リラックスした状態
ベッドに入った時とかを想像してもらうといいよ。
心拍数はどうなる?
ちょっとゆっくりになるよね。
体が落ち着くから血圧も下がるね。
普通はこれがリラックス状態だよね。
だけどもしこれが過剰に働くとどうなると思う?
心拍数や血圧が異常に下がってしまうということだから、体全体に血液がいかなくなるよね。
じゃあ人間の体で一番多く血液が必要なのは?
『脳』だよね。
血液ってなにを運んでいるかというと、酸素を運んでいるんだ。
だから脳に血液が足らなくなるってことは
脳の酸素が足りなくなる
ということと同じなんだ。
これが理由になって、
- 気分が悪くなる
- フラフラする
- 気を失ってしまう
こういったことが起こってしまうということなんだ。
採血時の迷走神経反射の対策は?

迷走神経反射って体にかかるストレスによって起こるって話をしたよね。
だからこれって採血時に起こる人が結構多いんだ。
針を刺されるっていうのは日常で起こるものじゃないよね。
これは思っているよりも体にストレスがかかっているんだ。
じゃあこれが起こらないようにするにはどうすればいいと思う?
迷走神経反射が起こると気分が悪くなってしまうのは、、
原因として脳に血液がいかなくなるからだったよね。
ということは脳に血液がいけば、これは解決するよね。
鋭い人はわかったかな^^
そうなんだ、
『横になって採血する』
これが対策になるよ。
病院にもよるんだけど、、
採血の時に気分が悪くなった経験がある人はスタッフさんに相談してみると、寝て採血ができるように準備してくれるところもあるよ。
「大変かな」とか思わなくていいから相談してみてね。
せっかく病院にきたのに、フラフラして怪我とかしちゃったら大変だからね。
まとめ
今日は迷走神経反射というのものについて話をしたよ。
今日の話をまとめておくね。
・迷走神経は体のあちこちにある副交感神経の代表
・体にストレスがかかった時に副交感神経が過剰に反応してしまうのが迷走神経反射
・副交感神経はリラックスしているような状態
・心拍や血圧が落ちてしまう
・結果として脳の酸素が足りなくなり最悪失神してしまう
・採血時の対策は寝て採血すること
こういった内容だったね。
こういうことがわかっている僕たちでも迷走神経反射になってしまうことがあるんだ。
分かっているから対処もできるけど、わからない時にこうなったらすごい不安だよね。
だから気分が悪くなったらすぐに声をかけてね。
これで迷走神経反射の話は終わりだよ。
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