検査で基準値と正常値の違いは?健康診断で考えるのはどっち?

検査の基礎

こんにちは( ^˂̵˃̶^)

ぴぃすけ
臨床検査技師の
ぴぃすけだよ!

みんなは健康診断はちゃんと毎年受けてる?

僕もこの前、健康診断を受けて全部基準値内に入っていたよ!

だからとりあえずは大丈夫かななんて思っているんだ。

ところで『基準値』って言葉がでてきたけど、基準値と正常値ってみんなはどっちを使っている?

実は正常値って言葉を今は使っていなくて、その代わりに基準値っていう言葉を使っているんだ。

今日はそんな基準値と正常値という言葉について話をしていくね!

基準値?正常値?

基準値っていうのは 言葉の通りだけど基準の値のことだね。

これの出し方というのが健康な人のデータから平均を出して、そこから基準値を算出しているんだ。

じゃあ正常値って言葉をよく聞くのはどうしてかというと、実は基準値って言葉ができる前は正常値って言葉を使っていたんだ。

『病気じゃない人→正常な人』として、そこから見た値だから正常値ってことだね。

だから正常値って言葉を耳にすることが多いんだ。

「自分は正常値だから健康だ」ってなんとなくわかりやすいよね。

「自分は基準値だから健康だ」 って言うと、なんだか若干「うーん」って感じにならない?

なのにどうして正常値ではなくなったかというと…

正常値ではなくなった理由

なんで正常値じゃなくて、基準値って言葉が使われるようになったかというと・・・

日本語的に『正常の逆は異常』

だから正常値って言ってしまうとその値から外れた人が異常(病気)って思ってしまうから基準値って言うようになったんだ。

こういう誤解をなくすためだね。

確かに基準値から外れた人が全て異常かと言われればそんなこともないもんね。

例えば血圧の話でいうと

上の血圧(収縮期血圧)が120mmHgなら基準値内だよね。

じゃあ上の血圧が180mmHgあるとしたら?

確かにこれは高いよね 。
明らかに基準の値ではないよね。

でもだからと言ってその人が異常であるかといえばそうでもないんだ。

血圧だけを見れば確かに高いから『高血圧』という病気で異常とは言えるんだけど、血圧が180mmHgあったって問題なく生活を送っている人もいるよね。

でも逆に120mmHgくらいの人でも何かしらの病気になってしまう人もいるんだ。

だから一概に正常、異常とかいう言葉を使ってしまうと「それはちょっと違うんじゃない」ってことで基準値って言葉が使われるようになったんだ。

まとめ

今日は簡単にだけど基準値と正常値について話をしたよ。

必ず基準値って言葉を使わなければいけないってこともないし1つの値がおかしいからって異常とは言えない。

この値が基準値外だから異常とかじゃなくていろいろな検査から結果を導いていくんだ。

『基準値』あくまでも平均の値だから、それだけは忘れないでね。

ちょっと今日は検査の豆知識的な話だったね。

しょう
一概にこうだから異常って言えないよね。
ぴぃすけ
そうだね。そういえばしょう君も健康診断受けたの?
しょう
うん。血液データには問題なかった!
ぴぃすけ
「には」って何?
しょう
えっ、あ、なんでもない。
ぴぃすけ
体重か。

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