
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
指をポキポキ鳴らすの、ついやっちゃう人も多いんじゃないかな?
あの音って気持ちいいけど、なんで鳴るのか知ってるかな?
よく「指を鳴らすと太くなる」と言われていたりもするよね。
今日はそんな指がポキポキなることについて
- そもそもあれは何の音?
- 一度鳴らすとしばらくならない理由
- 鳴らすと指が太くなる?
- 危険性はある?
こういった内容をまとめていくね。
指がポキッと鳴る理由
最初は「なぜ関節がポキポキなるか」って話だよ。
これは関節の中には「関節液(かんせつえき)」っていう潤滑液が入っているのがポイントなんだ。
この液体は、関節がスムーズに動くようにしてくれる大事な存在になるよ。
それでこの間接液の中には
- 酸素
- 二酸化炭素
- 窒素
こういったガスがわずかに溶け込んでいるんだ。
指をグッと引っ張ったり、曲げたりすると、関節の中の圧力が一気に下がる。
その瞬間にガスの影響で小さな「気泡(空気の泡)」ができて、それがパチンとはじけるときに音が出るんだよ。

普通に曲げる分には鳴らないけど、一気に曲げたり力いっぱいに曲げるとなるのは、この理由?

そうそう。軽く曲げるだけだと圧力がほとんど変わらなくて気泡が出来ないからだね。
ちなみにこの現象は「キャビテーション」って呼ばれていて、水中のプロペラなんかでも起きる現象なんだ。
一度鳴らすとしばらく鳴らない理由

でも、あれって一度鳴らすとならないよね。ガスが
同じ指をすぐにもう一回鳴らそうとしても、なかなか鳴らないよね。
さっきも話したように
こうやって気泡がはじけた時に小さなガスの塊が関節液の中に残るんだ。
イメージとして…
炭酸水を開けたあと、すぐにまたフタをしても、気泡がしばらく残っているのと同じ仕組み
これが再び溶けて元に戻るまでに、だいたい15分から30分かかるんだ。
その時は気泡が発生しずらいから音が鳴らないってことなんだ。
鳴らすと関節が太くなるって本当?
昔から「指を鳴らすと太くなるよ!」って言われるけど、これは科学的には根拠がないんだ。
実際、片手だけ60年間ポキポキ鳴らし続けた実験をしたんだけど、両手の関節に差はなかったんだって。

すごい実験だね…

そうだね。だから基本的に指を鳴らしたからと言って太くなることはないよ。
ただ、力いっぱい鳴らそうとすると、靭帯や腱を痛めることがあるからやりすぎは注意が必要だよ。
痛みを感じる音には注意が必要

あの鳴らすのって危険性はあるの?

軽く鳴らす程度なら大きな問題は起きないと言われているよ。
ただ可能性として…
●急性のトラブル
勢いよくひねる、無理に捻る、他人の指を強く引っ張る、こういうのは危険な可能性があるよ。
関節包や靭帯の微小損傷、腱の滑走不良、一時的な腫れや痛みが出ることがあるんだ。
稀だけど小さな捻挫や脱臼を起こすケースも報告されているんだ。
●慢性的なトラブル
しょっちゅう強い力で鳴らす人は、関節周囲が過敏になったり、だるさや違和感が続くことがあるんだ。
握力の低下や手のむくみを示唆する報告もあるけど、研究結果はまばらだよ。

やりすぎと乱暴にやるのは、やっぱり良くないってことだね。
もし「ゴリッ」「バキッ」みたいな音がして痛みを感じるなら、ただの気泡じゃない可能性があるんだ。
関節の炎症や、軟骨がすり減って音がしていることもあるよ。
こういう場合は自己判断せずに、整形外科で一度見てもらってね。
まとめ
今日は指(関節)がポキポキなる理由について話をしてきたよ。
・指の音は関節液の中の気泡がはじける音なんだ
・一度鳴らすと、次に鳴るまで15〜30分くらいかかる
・鳴らしても関節が太くなる科学的な証拠はない
・痛みや腫れを感じるなら関節のトラブルのサインかも
ついついクセで鳴らしちゃうけど、ほどほどにしておくのが一番だね。
もし音と一緒に痛みを感じたら、早めに病院で相談してみよう。
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