こんにちは！
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今回は『白内障』について解説をしていくよ。
- 白内障とは、どんな状態？
- 原因やリスク要因
- 検査の方法
- 治療の方法
こういった感じで白内障について1記事で、しっかり理解できるようにまとめていくよ。
加齢が原因のことが多くて、徐々に進行するから気づいた時には「あれっ…？」と思うこともあるのが、この白内障なんだ。
自分で知っておくことで早めの治療への手掛かりにもなるから、ぜひ覚えていってね。
白内障とは
まずは白内障がどういった状態かを話していくね。
ちなみに白内障については、どういったイメージ？
目が白くなっていくってイメージがある。
お姉さんの言っているように、
目の中にある「水晶体（すいしょうたい）」というレンズが白く濁ってしまう状態
これが白内障になるよ。
水晶体は、カメラでいうレンズみたいな役割をしているんだ。
役割としては、外から入ってきた光を調整して、ピント合わせしてくれている場所だね。
なんか濁ると上手く調整できなくなりそう。
その通り。だから白内障が進行すると目がかすんだりするんだ。
起きやすい症状
具体的に、こんな見え方の変化が出やすくなるよ。
- 物がかすんで見える
- 霧がかかったみたいにぼやける
- 光がやけにまぶしく感じる
- 夜の車のライトがギラギラして見づらい
- 片目で見ても二重に見えることがある
- 眼鏡が合わなくなった気がする
痛みとかはないの？
痛みが出ることはほとんどなくて、「なんとなく見えにくいなあ」って感じから始まることが多いね。
白内障は、特に年齢を重ねてから起こりやすい病気で、誰にでも起こりうる身近な目のトラブルなんだよ。
あくまでも目安だけど、年齢別の発症率としては、こんな感じだよ。
しかも、急に真っ白になって見えなくなるわけじゃなくて、少しずつゆっくり進んでいくことが多くて、気づきにくいのも特徴なんだ。
だからこういった症状があったら、眼科に受診して検査をしてね。
白内障の原因
次は白内障の原因について、話をしていくね。
一番多い原因は、やっぱり「加齢」なんだ。
目に限らずだけど年を重ねると、体のいろんなところが少しずつ変化していくよね。
目の中の水晶体も同じで、長年使っているうちに中の成分が変化して、透明だったレンズがだんだん濁ってくる。
だから白内障は、特別なことをしていなくても起こることがあるし、誰にでも起こりうる目の変化なんだよ。
原因って加齢だけな？
それだけじゃないよ。
たとえば、糖尿病がある人は白内障が進みやすいことが知られているよ。
血糖値が高い状態が続くと、水晶体の中のバランスが崩れて、濁りやすくなってしまうんだ。
それから、ステロイド薬を長い期間使っている場合も注意が必要だよ。
このほかにも、
- 目を強くぶつけたことがある人
- 強い紫外線を長年浴びてきた人
- 喫煙習慣がある人
こういったことも、白内障のリスクが高くなると言われているよ。
白内障の検査
白内障かどうかを調べるときは、眼科でいくつかの検査を組み合わせて確認していくよ。
痛い検査は嫌だなー…。
白内障の検査は、特別に痛い検査はほとんどないから、そこは安心してね。
●視力検査
まず行われるのが視力検査だね。
これは白内障だけじゃなくて、眼科に行ったら基本的に行うね。
白内障の疑いの場合には、どのくらい見えにくくなっているか、眼鏡でどこまで補えるかをチェックするよ。
●細隙灯顕微鏡検査（さいげきとうけんびきょうけんさ）
なんか難しそうな検査。
確かに文字で見ると複雑だね（笑
これは細い光を当てて目の中を観察する検査だよ。
この検査で水晶体がどの程度濁っているかを直接確認するんだ。
白内障の場合、この検査で「レンズが白っぽくなっている」のがはっきり分かることが多いよ。
●眼底検査
それから、必要に応じて眼底の検査も行うよ。
これは白内障だけが原因なのか、それとも網膜や視神経に別の病気が隠れていないかを調べるためなんだ。
白内障が進むと眼底が見えにくくなることもあるから、早めのチェックが大切なんだよ。
検査全体として、
- どのくらい白内障が進んでいるか
- 今の見え方が生活にどれだけ影響しているか
この2つを確認するのが目的なんだ。
その結果をもとに、様子を見るか、治療を考えるかを決めていく流れになるよ。
治療方法
最後は白内障の治療についてまとめていくね。
目の治療って目薬のイメージがあるけど、これもそう？
実は点眼薬で白内障そのものを治すことはできないんだ。
もちろん「進行をゆっくりにする目的」の目薬が使われることはあるけど、濁った水晶体を元どおり透明に戻すことはできないんだよ。
だから、白内障の治療の中心になるのは「手術」になるよ。
とはいえ、白内障が見つかったらすぐに手術、というわけじゃないよ。
見えにくさが軽くて、日常生活にあまり困っていなければ、しばらく様子を見ることも多いんだ。
この場合は、眼鏡を調整したり、明るい場所で作業する工夫をしながら経過を見ることもあるよ。
じゃあどういった場合に手術になるの？
日常生活で困ることが多くなってきたときだね。
具体的には、
- 仕事や読書がつらい
- 夜の運転が怖い
- 生活の質が下がってきた
こう感じるようになったら、手術を考えるタイミングになるよ。
手術の方法
白内障の手術では、濁ってしまった水晶体を取り除いて、その代わりに「眼内レンズ」を入れるんだ。
このレンズは透明で、体の中に入れても問題ない素材でできているんだ。
なんか大変そう。
言葉だけ聞くと、そう感じるね。
でも手術は目薬の麻酔で行われることが多くて、時間も短めなんだよ。
最近だと日帰りで受けられるケースも多いから、体の負担はかなり少なくなっているんだ。
この手術をした後は、見え方が一気に明るくなったって感じる人も多いよ。
ただし、しばらくは点眼や生活上の注意が必要になるから、眼科の指示をしっかり守ってね。
白内障は、きちんと治療することがとても大切な病気だよ。
だから「年のせいだから仕方ない」と我慢しすぎずに、困ったら眼科に相談してね。
まとめ
今回は白内障についてまとめてきたよ。
・白内障は、目の中にある水晶体が白く濁ることで起こる状態
・水晶体はカメラのレンズのように、光のピント調整をしている
・進行すると、かすみ・ぼやけ・まぶしさなどの症状が出やすい
・痛みはほとんどなく、ゆっくり進むため気づきにくい
・原因で最も多いのは加齢だが、糖尿病や薬、紫外線なども関係する
・検査は視力検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査などを組み合わせて行う
・点眼薬で白内障を治すことはできず、治療の中心は手術
・生活に支障が出てきたタイミングが、手術を考える目安になる
こういった内容だったね。
白内障は、誰にでも起こりうる身近な目の変化だけど、放っておくと日常生活に大きな影響が出てしまうこともあるんだ。
特に痛みがない分、「年のせいかな」と我慢してしまいがちなのが白内障の怖いところだよ。
検査は痛みが少なく、治療も昔に比べて体への負担がかなり軽くなっている。
だから見えにくさを感じたら早めに眼科で相談して、治療を検討してみてね。
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