
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は生化学検査について解説をしていくよ。
なんだか難しそうな響きだけど、実は僕たちの体の状態を知るとっても大切な検査なんだ。
そんな生化学検査について
- 生化学検査って何?
- どんなことが分かるの?
- 検査結果の見方
こういった内容を分かりやすく解説していくね。
生化学検査って何?
生化学検査っていうのは、血液を調べて体の中にある色々な物質の量を測る検査だよ。

血液学検査とは違うの?

血液を調べるといった点では同じかな。
ただ血液をそのまま見るというよりも、化学的に見る検査が生化学検査だね。
例えば、
- 血糖値
- 肝臓や腎臓の働きを示す数値
- 貧血の原因の検査(鉄など)
- どんな栄養状態か
こういやってたくさんのことが分かるんだよ。
僕たちの体の中では、いつもたくさんの化学反応が起きているんだ。
それを生化学検査はその反応に関わる物質の検査をするものだね。
血液から体の健康状態を探る!
血液の中には、体の色々な情報が詰まっているんだ
それを調べて健康状態をチェックするのが生化学検査なんだ。
そういった物質が多すぎたり少なすぎたりすると、体のどこかに異常があるってことが分かるよ。
例えば、肝臓が元気だと、特定の酵素を適正な量で作っている。
だけど肝臓が疲れていたり病気になったりすると、その酵素の量が異常な数値になることがあるんだ。
そうすると、
「あ、肝臓がちょっとおかしいぞ!」
って教えてくれるわけ。
つまり、血液の生化学検査は、体の中を直接見ることができない僕たちの体の「声」を聞くことができる方法だね。
どんなことが分かるの?
生化学検査で分かることは、本当にたくさんあるんだ!
みんなの体の「調子」を知るための大切な情報がぎゅっと詰まっているんだよ。
主に、こんなことが分かるよ。
肝臓について
肝臓って色々な働きをしてくれる臓器なんだ。
- 食べ物から摂った栄養を体に使える形に変えたり
- 体に入ってきた毒素や薬を分解してくれたり
- 血液を固めるために必要な成分を作ったり
たくさんの大切な働きをしているんだ。

肝臓ってすごいね。

そうだね。
生化学検査では、
- AST (GOT)
- ALT (GPT)
- γ-GTP
こういった項目を調べることで、肝臓が炎症を起こしていないか、働きが低下していないかなどが分かるんだよ。
例えば、お酒を飲みすぎるとγ-GTPが高くなることがあるから、「ちょっと飲みすぎだよ!」って教えてくれるサインにもなるんだ。
ちなみに肝臓について詳しくは、ここで解説しているよ。

腎臓について
腎臓は、体の中の「フィルター」と思ってくれると分かりやすいかな。
血液をろ過して、体にいらない老廃物や余分な水分を尿として外に出してくれるんだ。
生化学検査では、
- クレアチニン
- 尿素窒素(BUN)
- eGFR
こういった項目を調べる。
これで腎臓がちゃんと老廃物を排出できているか、働きが低下していないかなどをチェックするんだ。
こういった数値が高いと、腎臓の機能が弱っている可能性があるんだよ。
その他の項目
そのほかにも
- 血糖値
- HbA1c
- コレステロール
- 中性脂肪
- 鉄分
などなど本当にいろいろな項目を測定することで、体の中の状態を見ることが出来るよ。
ちなみに検査項目については、血液検査のところで詳しくまとめているよ。

検査結果はどうやって見るの?
検査が終わると、数値で結果を判断することが出来るんだ。
ただ検査結果の用紙には、色々な項目名や数値が並んでいて、
「何がなんだか…」
って思うかもしれないね。

確かによくわからないんだよね…

そうしたら基準値でとりあえずは見ておけばいいよ。
基準値と比べて自分の体の状態を知ろう!
検査結果の用紙には、それぞれの項目ごとに「基準値」っていう目安の数値が書いてあるんだ。
これは「健康な人のこのくらいの範囲になっている」っていう範囲のことなんだ。
- 基準値内
もし自分の検査結果の数値がこの基準値の中に入っていれば、基本的にその項目については特に問題はないって考えるってことだね。 - 基準値外
もし基準値よりも高かったり低かったりすると、それは体のどこかに異常がある可能性を示しているんだ。「要注意!」っていう体のサインだね。
ただ基準値外だから「病気なんだ!」とはならないことには注意してね。
体調や直前の食事、運動などでも数値は少し変わることがあるからね。
もし基準値外になってしまったら、再検査をしたり精密検査をしたりして、その原因を判別していく。
だけどこういった検査って時間がかかったりするから、まずは血液で検査をする。
その上で異常があれば、詳しく確認をしていくってことだね。
まとめ
今回の内容をまとめておくね。
・生化学検査は血液を調べて臓器の働きや体の状態をチェックする検査
・肝臓、腎臓、血糖、脂質、栄養状態などを幅広く確認できる
・結果は基準値と比較して判断するが、基準値外=必ず病気ではない
・異常があれば再検査や精密検査で原因を調べていく
今回の話で、生化学検査がどんな検査なのか少しイメージできたかな?
血液には体のいろんな情報がつまっていて、健康を守るためのヒントをたくさん教えてくれるんだ。
だから検査の結果を見て不安になるんじゃなくて、体からのメッセージを受け取るきっかけにしてほしいな。
一緒に体の声を大事にしながら、元気に毎日を過ごしていこうね!
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