副腎とは?ホルモンとの関係や働き、病気・検査についてのまとめ

臓器
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

みんな「副腎」って聞いたことはあるかな?

腎臓は聞いたことがあるけど、副ってなんだろうって感じだよね。

『副』という文字がつくと、そんなに重要な臓器じゃなさそうだよね。

でも実は体の調子をコントロールするために重要な働きをしているんだよ。

そんな副腎について

  • 副腎とは?
  • どんな働きをしているのか?
  • 検査の方法
  • 異常や病気について

こういった内容をまとめていくね。

副腎とは?

まずは、副腎がどんな臓器なのかを話していくね。

副腎は左右の腎臓の上にある三角形の小さな臓器になるんだ。

形としては、右はピラミッド型、左は半月型をしているよ。

お姉さん
お姉さん

左右で形が違うんだ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうだね。機能の違いはないけど、形はちょっと違うんだ。

構造としては、

  • 外側の皮質
  • 内側の髄質

こうやって分かれているんだ。

それぞれが違うホルモンを作る役割をしているんだよ。

大きさは3~4cmで、重さが4~5gくらいの小さな臓器なんだけど、体のバランスに欠かせないホルモンを作っている大切な臓器なんだ。

  • 左右の腎臓の上にある小さな臓器
  • 皮質と髄質に分かれる
  • 大きさ:3~4cm
  • 重さ:4~5g
  • ホルモンを作る役割をしている

どんな働きがあるの?

副腎はホルモンを作る臓器だったね。

そうしたら次は具体的にそのホルモンが体にとって、どういった働きをしているのかを話すね。

まとめると

  • ストレスへの対処
  • 血圧や水分の調整
  • 体を動かす準備

こういった働きをしているよ。


副腎皮質ではコルチゾールというホルモンが作られるんだ。

ストレスに対処するから『ストレスホルモン』なんて呼ばれているね。

血糖や炎症、代謝なんかも調整してくれるホルモンになるよ。


人間が生きるために重要な血圧や水分も副腎のホルモンは調整しているんだ。

これはアルドステロンというホルモンになるよ。

ナトリウムやカリウムのバランスを整えることで、血圧などを安定させる働きをしているんだ。


あと副腎には皮質だけではなくて、髄質もあるという話をしたよね。

その髄質から出ている主なホルモンは

  • アドレナリン
  • ノルアドレナリン

というモノになるよ。

お姉さん
お姉さん

なんか聞いたことあるやつだ!

ぴぃすけ
ぴぃすけ

興奮状態になると「アドレナリンが出てきた!」みたいに言ったりするよね。

これは体をすぐ動ける状態にしてくれるホルモンと覚えてね。


その他にも副腎皮質では少量だけど、性ホルモンのもとになる物質も作られていて思春期や体毛の発達に関係するんだ。

副腎を調べる検査

次は副腎を調べる検査について話をしていくね。

副腎は体の機能を保つために重要だよね。

だから異常があると体に大きな影響が出るから血液や尿検査、刺激試験、画像検査などを使ってしっかり調べるんだよ。

ホルモンの量を調べる血液・尿検査

まずは血液検査や尿検査だね。

ホルモンに関係しているのが、副腎だったね。

だからその副腎で作られている、コルチゾールやアルドステロンなどのホルモン量を調べることで副腎が働きすぎているか、働きが低下しているかがわかるんだ。

ちなみにこの時には…

採血:心拍や血圧が安定した状態を見るために横になってから行う時もある

尿検査:その場の尿ではなく1日を通した状態を確認するために24時間の畜尿を検査する時もある

ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんな感じで、いつもの検査とは違う方法をやるときもあるよ。

ホルモンを刺激する検査

あとはACTHを使った刺激試験というのもあるよ。

このACTHというのは

ACTH:副腎皮質刺激ホルモン

副腎を刺激することで、副腎がちゃんと反応してホルモンを作れるかどうかを調べる検査だね。

画像で副腎の形をチェックする

他にもCTやMRIでは副腎の大きさや形を確認したり、腫瘍の有無などを調べるんだ。

例えばホルモンを検査して値が異常だった。

この理由が何かによって治療方針が変わっていくよ。

もちろん画像だけで判断するわけじゃなくて、全ての検査を総合して考えるよ。

だけど腫瘍なんかは特に画像が重要になってくるんだ。

お姉さん
お姉さん

副腎1つでいろいろな検査があるんだね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

うん。ただこういった検査で最初に異常が見つかるというよりも、高血圧の精査をしていたら副腎が原因だったということも結構あるんだよ。

副腎の異常と病気

最後は副腎の代表的な病気と症状について説明していくね。

まずは働き過ぎてしまう病気だね。

これは何が働き過ぎているかによって病名が違うよ。

●副腎が働きすぎる病気(ホルモン過剰)

  • コルチゾールが過剰:クッシング症候群
  • アルドステロンが過剰:アルドステロン症
  • アドレナリンが増えている:褐色細胞腫
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こういったものが考えられるよ。

逆に副腎がうまく働かない病気としては、副腎の機能不全になるね。

原因としては自己免疫疾患であったり、感染症によるもの、あとはさっきのACTHの分泌が少なくなることも理由としてはあるね。

この副腎不全になると強い疲れやすさや低血圧などの症状が出るんだ。

重症の場合は命に関わることもあるんだよ。

あとは腫瘍だね。

基本的に副腎に出来る腫瘍は良性腫瘍のものが多いと言われているよ。

ただそれによってホルモンを出し過ぎてしまうものもあるし、稀に悪性の場合があるから、やっぱり定期的に検査をすることが大切なんだ。

まとめ

今回は副腎についてまとめてきたよ。

・副腎は腎臓の上にある小さな臓器で皮質と髄質に分かれている

・皮質はコルチゾールやアルドステロンなど体を整えるホルモンを作っている

・髄質はアドレナリンなど体をすぐ動ける状態にするホルモンを出している

・副腎の検査は血液や尿のホルモン検査刺激試験CTやMRIなどを使う

・副腎の病気はホルモンの作りすぎや不足で体に大きな影響が出る

副腎って『副』って文字がつくから、ちょっと補足的な臓器のイメージになりそうだよね。

確かに大きさは小さいけど、今回話したように体にとって本当に大切な働きをしているよ。

もちろん副腎をしっかり検査することも大切だけど、日々の健康診断や別の病気の検査で異常が見つかったりもするんだ。

体のためにしっかり健康診断なんかを受けていこうね。

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