
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は足の静脈にできる病気『静脈瘤』について話をしていくよ。
テレビとかでもやっているから聞いたことある人も多いかな。
そんな静脈瘤について
- 静脈瘤ってどんな病気
- 原因は何?
- 治療方法や自分で出来る対処法
こんなことを解説していくね。
静脈瘤ってどんな病気

最初は静脈瘤が、どんなものなのかを解説していくよ。
ちなみに静脈瘤って、ほとんどが足の静脈のことを言っているんだ。
だからちゃんと言うなら下肢静脈瘤になるよ。
足の静脈には大きく分けて2つの静脈があるんだ。
静脈瘤は表在静脈にできる病気だよ。
表在静脈も大きく分けると2本の血管に分けられるんだよ。
だいたいの静脈瘤の原因がこのどちらかの静脈になるんだ。
結果として瘤(コブ状)になってしまうことを静脈瘤って言うんだよ。
どうやって静脈瘤になるの?

静脈瘤がどこにできるかはわかったね。
次は静脈瘤がどうやってできるのかを話していくね。
静脈には血液が逆流しないように弁があって、その弁が何かしらの原因で壊れてしまう。
↓
逆流を防止するものがないため重力に負けて、血液が逆流してしまい足に血液がたまる
↓
血液をためておくために静脈が太くなる
↓
太さの限界になったら、容量をかせぐため血管が蛇行する
こうやって静脈瘤はできるんだ。
皮膚に近いところにある静脈が太くなると浮き出てきて、ひどくなってくると見た目でもわかるようになるよ。
静脈瘤になってしまったら

静脈瘤になってしまうと見た目だけじゃなくて
- 足が重い
- だるさ
- 疲れやすい
- むくみ
- 寝ているときに足がつる(こむら返り)
という症状がでてくるんだ。
静脈瘤の程度によって症状は様々だけど、一般的に言われているのはこんな症状だよ。

静脈瘤って時間が経てば怪我みたいに治るの?

実は弁が壊れると、それは治らないんだよね。
静脈瘤っていうのは弁が壊れることが原因という話をしたね。
この弁って自然に治るということはなくて、ほっておくと少しずつ進行してしまう病気なんだ。

えっ…じゃあ危険なの?
静脈瘤で命の危険があるわけではないんだ。
だけどやっぱりしんどいことには変わりないから対処は必要だよ。
一応自分で出来る対処法としては『足を圧迫』するというのがあるんだ。
市販でも売っている、こういうやつだね。
ちなみに病院でも処方してもらうことが出来て、市販との違いは『圧迫の強さ』になるよ。
ひどい場合にはしっかり病院で診てもらってね。
だけどこれで一時的に症状が改善したりするけど治癒する事はないんだ。
もし静脈瘤になってそれを治したいときには病院で治療をする必要があるよ。
よく行われている治療法が2つあるから紹介するね。
静脈瘤の治療法

静脈瘤の治療法は、この2つになるよ。
- レーザー治療
- ストリッピング治療
程度によってできる治療が変わってくるんだけど、イメージとしては軽度がレーザー重度がストリッピングって感じだね。
主流になってきているのはレーザー治療かな。
というのも基本的にレーザー治療は入院の必要がないからなんだ。
ストリッピングはどうしても最低1日は入院しないといけないんだよね。
ただこれは検査してみないとどっちの治療がいいかがわからないから、足が気になる人は早めに検査を受けてね。
まとめ
今日は静脈瘤についての話をしたよ。
・静脈瘤は足の表在静脈にできるコブ状のふくらみ
・血液の逆流を防ぐ弁が壊れることで発生する
・主な症状はむくみ、だるさ、こむら返り、見た目の変化
・治療はストッキングでの圧迫やレーザー治療、ストリッピング治療などがある
・自然治癒はなく進行するため、早めの検査が大切
静脈瘤は足がむくむ原因の一つにもなっているけど、症状がないって人も意外と多いんだ。
だけど見た目が気になるから検査を受けたら「結構ひどかった」なんて場合もあるんだ。
もし気になる人は検査を受けてみてね。
見た目だけでもだいたいは判断できるんだけど、エコーの検査をすれば詳しく原因がわかるようになるよ。
ちなみに足がだるいとかむくむとかって、血液をちゃんと返せてない事が原因として多いんだ。
だから途中でも紹介した足にかける圧がちょっと強いストッキングを履くだけでも楽に事があるよ。
これだね。
静脈瘤はあるけど、治療するほどではないという人には、ストッキングを処方することもあるよ。
むくみが強い人は圧が強い方がいいから、病院で検査をしてみてね。
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