自然の中でストレスは変わる?森林や公園とコルチゾールとの関係研究を紹介

論文解説
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

公園の木を眺めたり、森をゆっくり歩いたりすると、少しほっとすることはないかな。

実は自然のある場所で過ごすことと、気分や体のストレス反応との関係って研究されていたりするんだよ。

今回はいくつかの研究を取り上げて

  • どんな方法で調べて
  • 自然と体の関係がどこまで分かったのか

こういったことを見ていくよ。

自然でほっとするとき、体にも変化はあるの?

ストレスを感じると、心拍や血圧が上がるなど、体が負担に対応しようとする反応が起こることがあるよ。

これは気持ちの問題だけではないんだ。

研究では、本人に気分を尋ねる質問票と、心拍数やホルモンなどの指標が使われているよ。

どちらも違う面から反応を捉える手がかりなんだ。

お姉さん
お姉さん

これってホルモンを測れば、ストレスが全部分かるってこと?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

難しいね部分だね。ストレスの指標として、よく使われるコルチゾールも、測る時刻などで変わるんだ。

ちなみにコルチゾールは副腎で作られ、ストレスへの対応やエネルギーの使い方などに関わるホルモンだよ。

普段は朝に高く、その後に低くなるリズムがあるんだ。

コルチゾールが低いほどよい、とは限らないよ。気分が落ち着いたという感覚と、体の指標の変化も、いつも一致するわけではないんだ。

森や公園で過ごす研究は、どんな結果だった?

2024年のレビューでは、自然環境を利用した8件のランダム化臨床試験がまとめられたよ。

森林や公園などで歩く、眺める、休むといった活動が調べられているんだ。

よい方向の変化はあるけれど、結果はそろわない

確かに結果として気分やストレスの質問票でよい方向の変化を示す研究があったんだ。

でも使う尺度や結果にはばらつきがあったよ。

だから「自然に触れた全員のストレスが減った」とひとまとめにはできないんだ。

コルチゾールを調べた2研究では、自然環境で過ごすグループの介入前後に差が見られたと報告されているよ。

ただ、同じグループの前後比較は、都市などの比較対象に対する効果の証明と同じではないんだ。

お姉さん
お姉さん

さっき言っていた、時間によって違うも関係ありそうだしね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうそう。コルチゾールは何もしなくても時間とともに値が変わる可能性があるから、どの条件同士を比べたかが大切なんだね。

ちなみに、このレビューの対象は健康な成人で、病気がある人や写真・仮想映像だけの介入は除外されていたよ。

都市と森林を比べた実験

この他にも日本の24か所の森林を使った研究もあるよ。

これは合計280人が森林と都市の両方で、歩いたり景色を眺めたりして、どう変わったかだね。

場所を翌日に入れ替えて比較する方法だったんだ。

結果では、森林では都市より、

  • 唾液のコルチゾール
  • 脈拍
  • 血圧が低い

こういった結果が報告されているよ。

お姉さん
お姉さん

都市部に比べると自然豊かな場所が、良い感じだね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

今回の研究だと、そんな感じだね。自然の研究は、場所・過ごす時間・活動内容・対象者がさまざまだよ。期待できる可能性はあるけれど、エビデンスはまだ限定的なんだ。

歩かなくてもいい?自然との付き合い方

自然を眺めることと、自然の中を歩くことは、同じ条件ではないよ。

歩く場合は体を動かす効果も重なるから、「緑を見たことだけ」の影響を取り出すのは簡単ではないんだ。

ただ今回の研究から、眺めるより歩く方が必ずいいとか、何分いれば十分だとかは決められないんだ。

だから体調や好みに合う過ごし方を選んでいいんだ。

お姉さん
お姉さん

これって本当に周りが森になるような場所まで行かないと意味がないのかな?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

日常では、近くの公園で木を眺めて休むことも選択肢になるよ。移動を頑張りすぎず、気持ちよく過ごせる範囲で考えてみよう。

これって仕組みとしては、

  • 自然の景色や音で注意の向き方が変わること
  • 落ち着く感情が生まれること

こういったことが考えられているよ。

ただし、脳やホルモンのどの経路がどれだけ関わるのかは、今回の結果だけでは分からないんだ。

活動量だけでなく、騒音や暑さ、人との交流、期待なども場所によって違うから、自然そのものだけに、すべての変化を結びつけないことが大切なんだ。

だからちょっと自然に行ってみようと思う場合には、

  • 行きやすく、安全に過ごせる場所を選ぶ
  • 歩くのが負担なら、座って眺める過ごし方も考える
  • 暑さや天候、足元、体調に合わせて無理をしない

こういった感じで選んで行ってみてね。

まとめ

自然とストレスの研究について、最後に振り返るね。

・自然の環境で気分や体の指標が変わった研究がある

・前後の変化と、比較対象に対する効果は区別する

・眺める・歩くなどの条件が違い、結果も一様ではない

・無理のない休息の選択肢になる可能性はある

自然の中でほっとする時間は大切にしていいけれど、効果を感じない場合は無理にやる必要はないよ。

ただ人が多いところに住んでいて、ちょっと疲れた時に「自然に触れる」というのは、良い指標もあるから、一度やってみてもいいかも。

体調と生活に合う休み方を探してみてね。

参考文献

今回の内容を確認した主な資料を紹介するね。

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