
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
「殺菌・除菌・滅菌」って聞いたことあると思うんだ。
でも、実はこの3つの言葉って似てるようで全然意味が違うんだ。
CMとか商品ラベルに当たり前みたいに書いてあるけど、意外とこれって知らないよね。
例えば「殺菌!」っていうと、完璧に菌を倒すイメージがあるよね。
でも実はそういうわけじゃないんだ。
だから今回は、
- 殺菌・除菌・滅菌の基本的な違い
- 日常生活でよくある誤解
- 家庭と病院で必要なレベルの違い
を分かりやすく紹介していくよ。
読んだあとには「なるほど、こういう意味だったのか!」ってスッキリするはずだよ。
基本の違いをわかりやすく解説
最初に、
- 殺菌
- 除菌
- 滅菌
この違いを解説していくね。
ちなみにどういった順番で、より菌を失くしていると思う?

お姉さんは分かる?

除菌は弱そうで、殺菌が一番強そう。
言葉だと殺菌が強そうだよね。
でも実は一番は滅菌なんだ。
そういった部分も含めて「どのくらい菌を減らすのか」とか「全部なくすのか」っていう部分を、解説していくよ。
殺菌とは?菌を『ある程度』減らす仕組み
殺菌っていうのはね、菌を「ある程度減らす」ことなんだよ。
全部をやっつけるんじゃなくて、一部だけでも殺すことができれば「殺菌」って言えちゃうんだ
だから「殺菌=完全に菌がいない」ってわけじゃないんだ。
一部の菌がいなくなればいいというのが殺菌という言葉なんだ。

全部いないのかと思ってた。

確かにそう思うよね。
除菌とは?日常生活でよく見る「菌を減らす」表示
じゃあ次は除菌だね。
除菌っていうのは、菌の数を減らして少なくすることなんだよ。
台所用洗剤とかお掃除スプレーに「除菌」って書いてあることあるでしょ?
あれは「菌をゼロにする」って意味じゃなくて、「前より少なくするよ」ってことなんだ。
だから普通の生活で清潔を保つには十分だけど、病院みたいに絶対に菌をなくさなきゃダメっていう場面には向いてないんだよ。
滅菌とは?病院で使う“完全に菌をなくす”方法
最後に滅菌だよ。
滅菌っていうのはね、もう別格なんだ。
菌を「完全にゼロ」にしちゃう方法のことなんだよ。
例えば病院の手術室とか、注射器や手術器具なんかは「滅菌」されてるんだ。
特に手術器具や注射器は体の中に触れるよね。
人間は皮膚なんかで菌から自分を守っている。
でも直接体の中に触れる場合には、一切守るものがないよね。
だからこそ菌が1個でも残ってたら危ないんだ。
これは家庭でやる除菌スプレーとは全然レベルが違うんだ。
これには専用の機械や高い温度、薬剤なんかが必要になってくるんだ。
まとめるとこんな感じだね。

日常でも滅菌が出来たら安心なのにね。

簡単に出来たらありかもね。でも人間は自分を守る働きもあるから、日常ではそこまでいらないんだよ。
身近な事例で理解する
さっき話した「殺菌・除菌・滅菌」の違いって、文字だけだとちょっとイメージしづらいよね。
だから今度は、みんながよく使ってるアイテムとか、普段の生活の中でどう違うのかを考えていくね。
台所用洗剤やお掃除スプレーの「除菌」とはどう違う?
台所用洗剤やお掃除スプレーに「除菌」ってよく書いてあるよね?
あれは、使った後に菌の数を減らして清潔な状態に近づけるってことなんだ。
例えばまな板とかスポンジって、放っておくと菌が増えちゃうんだ。
でも除菌タイプの洗剤を使うと、菌を減らして清潔を保ちやすくなるんだ。
増えてしまうと大変。
だから除菌して数を減らすってことだね。
ちなみに殺菌だと台所なんかは体の中に入るものを使っているから、ちょっと危険。
消毒は「殺菌」?「除菌」?
あとはよく聞く言葉だと『アルコール消毒』って言葉があるね。
実はアルコール消毒は「殺菌」や「除菌」の両方の意味で使われていたりするね。
手に付いた菌をアルコールで減らしたり、ある程度殺したりするんだ。
害のない状態にするって感じだよ。
まとめ
今回は「殺菌・除菌・滅菌」の違いを解説したよ。
あとは消毒についても話をしたね。
・殺菌は「菌をある程度減らす」こと
・除菌は「菌の数を少なくする」こと。
・滅菌は「菌を完全にゼロにする」こと
・消毒は「菌を体に害のないようにする」こと
こうやって並べると違いがハッキリするね。
普段の生活では、洗剤やスプレーでの「除菌」。
家庭でしっかり菌をいなくしたいなら「殺菌効果のある消毒」を使う。
そして病院や手術みたいな特別な場面では「滅菌」が必要になる。
こうやって使い分けがされるってことだね。
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