尿検査のphの基準値はいくつ?高い・低いでわかることのまとめ!

検査
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

尿検査の項目の中に『ph』というものがあるのは見たことある。

phって言葉はテレビなんかでもかなり言われているからわかるよね。

こんな疑問が出てくると思うんだ。

でも実は尿が酸性かアルカリ性かって結構重要な部分だったりするんだよ。

今日はそんなphについて

  • そもそもphって何?
  • 尿のphについて
  • 尿のphが変わる原因
  • phの異常値で考えること

こういった内容を話していくね。

ちなみにphは「ペーハー」とかって僕たちは読んだりするんだ。

「ピーエイチ」でもいいんだけどね(笑

そんな前置きをしつつ本題に入っていくね!

phとは?

最初に少しphの話をしていくね。

phというのは水素イオン濃度のことだよ。

お姉さん
お姉さん

なんかより分からなくなったんだけど…

ぴぃすけ
ぴぃすけ

まぁ、一応ね。

簡単に言うと、それが酸性なのかアルカリ性なのかを判断するものになるよ。

よくボディソープなんかに弱酸性とか書いてあると思うんだけど、それを決めているのがこのphになるよ。

酸性とアルカリ性

じゃあどこを基準にして酸性とアルカリ性を決めているかというと…

として考えるんだよ。

これよりも数値が高い場合(ph7.1以上)にはアルカリ性。

逆にこれよりも数値が低い場合(ph6.9以下)には酸性となるんだ。

尿のphは?

phについて分かったところで、じゃあ実際尿のphについて解説していくよ。

尿のphの基準値はだいたいph6.0くらいになっているんだ。

だから尿は弱酸性ってことだね。

とは言っても、尿は食事にも影響されるからph5.0〜8.0くらいまでは異常なしと判断されていることが多いかな。

phが4.5以下になっている場合は酸性尿と判断して、ph8.5以上になっている場合にはアルカリ尿と判断されるよ。

体の状態を表しているものだから酸性になるようなものを摂取すればそれだけ酸性に傾くし、逆もそうだね。

●尿のph

ph5.0~8.0くらいまでは、異常なしと判断されることが多い

  • ph4.5以下:酸性尿
  • ph8.5以上:アルカリ尿

phが変わる原因

人間の尿っていうのはさっきも話したように、ph6.0位で一般的には弱酸性になるように維持されているんだ。

だけど意外と尿のphは変化が大きいものでもあるんだよ。

さっき話した食事もそうだね。

この他にも寝ている間は酸性に傾いていたりするんだ。

お姉さん
お姉さん

寝てるだけなのに変化するんだ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

これは呼吸の影響だね。

寝ている時って呼吸ってゆっくりになっている場合が多いよね。

さすがに寝ている時にすごく激しく呼吸をしているってことはないと思うんだ。

こうなると起きている時よりも、体の中の二酸化炭素が多くなるというのはなんとなくわかるよね。

この影響で酸性に傾いていくんだよ。

なぜ二酸化炭素で酸性に傾くの?

二酸化炭素(CO2)が水に溶けると、炭酸イオン(HCO3)となって、酸性を示す水素イオン(H+)を発生させるからだよ。

化学式:CO2+H2O→H++HCO3

あとは運動なんかをすると

なんてことをいうと思うけど、これも尿を酸性にするんだ。

逆にアルカリ性に傾く時は、野菜なんかのアルカリ性の食べ物をたくさん食べるときに起こるよ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんな感じでphはいろいろな影響を受けるんだ。

phで考えること

上で話しているのは、正常な時の変化だったね。

次はphの変化で考える病気なんかについて話をしていくね。

尿検査の中のphを検査する目的としてはだいたいこの2つになるよ。

病気の早期発見

病気の早期発見については、一般的な健康診断なんかで行われている理由になるね。

尿検査をすることで、病気があるかどうかを確認するものだね。

尿検査のphの検査でわかる病気をまとめておいたよ。

  • 腎臓の炎症
  • 糖尿病
  • 痛風

  • 尿路感染
  • 膀胱炎
  • 尿道炎

ちゃんと診断をするためには、他の検査も必要になるよ。

でもこうやってphだけでも推測することも出来るんだ。

治療のため?

これはどんな人で行うのかというと、例えば尿路結石になりやすい人とかだね。

お姉さん
お姉さん

なんて尿路結石だとphが重要なの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

これは結石の性質だね。

尿が酸性に傾いている人では、尿路結石になる可能性が高い。

だから尿のphを定期的に検査してコントロールすることで、尿路結石をなくすということをしているというだよ!

まとめ

今日は尿検査の項目の1つでは『ph』についての話をしたよ。

phというのは、尿がアルカリ性か酸性かを調べるものだったね。

今日の話をまとめておくね!

・基準値は6.0付近だが、5.0〜8.0くらいまで異常なしと判断されることが多い

・4.5以下で酸性尿、8.5以上でアルカリ性尿と判断

・食事や睡眠の影響で変わってくる

・phを測定するのは2つの理由がある
1.病気の早期発見
2.治療のためのphコントロール

こんな感じだったね。

食事でも値が変わってきてしまうことあるから、これだけの検査で病気が決まるわけじゃない。

だからもしphが異常値になった場合には、再検査や精密検査をする。

そうやって病気を特定していくんだよ。


尿検査で一般的にやられている、試験紙法についてまとめてあるよ。

【まとめ】尿検査の試験紙でできる項目種類は?尿量や検査法は?
ここでは尿検査で一般的に行われている試験紙法について解説したよ。試験紙法で検査できる項目一覧と詳しい解説を見ることが出来るようにまとめてあるよ。

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