こんにちは！
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は予防の話をしていくよ。
この予防ってどういう意味かっていうと…
前もって悪い事態にならないようにすることを「予防」っていうんだ。
病気を治すことを「治療」っていうよね。
ちなみに医学の中には「予防医学」といわれる分野があるよ。
それには
- 一次予防
- 二次予防
- 三次予防
の3つがあるんだ。
ここではそれぞれの予防の意味や具体的な内容について紹介するね。
一次予防とは
まずは一次予防だね。
一次予防は、まだ健康な人や、病気になる前の人を対象にした予防のことになるよ。
「予防」と聞くと、多くの人がまずこの一次予防を思い浮かべると思うんだ。
たとえば、
- 適切な食事
- 適度な運動
- ストレスの軽減（休養）
- 環境の改善
こういったことを行って、健康を保って、病気の発生や事故を防ぐことが目的なんだ。
具体的には、特定健診や健康指導、健康教室、生活習慣の改善、予防接種、感染症対策などがあるね。
もう少し具体的に見ていくね。
たとえば生活習慣の改善では、
高血圧を防ぐために薄味の食事を心がけたり、肥満を改善するために減量に取り組んだりしている人もいると思うんだ。
また、インフルエンザの季節には、予防接種を受けたり、マスクを着けたり、手洗いうがいをしたりするよね。
こういったものも全部、一次予防なんだよ。
そういえば、知り合いの肩こりがひどかったお姉さんが、こんなことを言っていたよ。
私はデスクワークが多いから、毎日散歩とストレッチをしているよ。
運動不足の解消や肩こり防止などの健康増進が目的だからそれは一次予防だね。
一次予防というのは、みんなが日常的にやっているんだね。
こんな感じで、一次予防は普段の生活と深い関係があるよ。
二次予防とは
それに対して、二次予防は「すでに病気になった人」が対象なんだ。
それって予防じゃなくて、治療じゃないの？
確かにそういった観点もあるね。
二次予防というのは、病気をできるだけ早く発見して、早いうちに治療を行うこと。
つまり、病気の重症化を防ぐことが目的ってことだよ。
この中には、生活習慣の改善や環境の改善も含まれているよ。
具体的には、
- がん検診
- 歯科検診
- 結核検診
- 新生児マススクリーニング（赤ちゃんの先天性の病気を早く見つけて治療するための検査）
- 病気を改善するための保健指導
- 早期の手術
- 応急処置
こういったものが二次予防にあたるんだ。
たとえば、人間ドックでがん検診を受けている人も多いけど、あれも二次予防の1つだね。
こう考えると二次予防は、治療と深く関わっていることがわかるね。
三次予防とは
上の二つに対して、三次予防は「すでに病気が進行してしまった人」が対象なんだ。
「もう病気になってるのに、どこに予防があるの？」と思うかもしれないね。
三次予防の目的は、
病気の悪化や再発を防ぎ、社会復帰を目指すこと
残っている機能をできるだけ回復・維持して、より快適な生活を送る。
再び社会で活躍できるようにすることを目的としているってことだね。
具体的には、
- 骨折や脳卒中、心筋梗塞のあとのリハビリテーション
- がん再発防止のための生活習慣改善
- 腎不全患者への透析
こういったものが三次予防にあたるんだ。
まとめ
三つの違いが分かったかな？
最後にまとめておくね。
・一次予防は、病気になる前の健康な人を対象にした予防
目的は、病気の発生や事故を防ぎ、健康を維持・増進すること
・二次予防は、すでに病気になった人を対象に、早期発見・早期治療を行うもの
目的は、病気の重症化を防ぐこと
・三次予防は、病気が進行した人を対象に、悪化や再発を防ぎ社会復帰を目指すもの
目的は、機能の回復・維持や快適な生活の支援
「予防」っていうと、病気にならないためのものってイメージがあるよね。
でもただ病気にならないようにするだけのものじゃないんだ。
病気にならないことも、病気になった時も、病気の後も予防は必要なこと。
自分の健康は自分で守ることが大切だよ。
予防ってすごく大切だね。
そうだね。
生活習慣病の患者さんも今は数千万人って言われているしね。
そんなにいるんだ。
うん。
生活習慣病って本当に怖いからお姉さんも気をつけてね。
ちなみに生活習慣病ってどんな病気のことを言っているかみんな知ってる？
そんな生活習慣病については、ここでまとめておいたよ。
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