
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は静脈瘤かもと思う人に聞いてもらいたい話になるよ。
病院に行って、静脈瘤の診断を受けたりすると医療用のきついソックスを処方されることがあるんだ。
実はそれと同じようにちょっときついストッキングの『メディキュット』というものが市販で売っているよね。
今日はそんなメディキュットについて解説していくよ。
メディキュットと医療用のソックスとの違いなんかを話していくね。
静脈瘤の話だけじゃなくて、足のむくみなんかについても話していくから、むくみが気になる人にも読んでもらえると嬉しいな。
足の静脈は血液をどうやって流すの?

本題に入る前にちょっとだけ『静脈』ってどういうものなのかを話していくね。
人間の体には動脈と静脈の2つの血管があることは知ってる?

それは大丈夫!
動脈は全身に血液を送る血管で、静脈は逆に全身から血液を戻す血管のことを言うよね。
詳しく言ってしまうと違う部分もあるんだけど、今日はこんな感じで覚えておいてね^^
今日の本題としては足になるから、足の血管について考えてみるよ。
人間って立っていたり、椅子に座っていたりする時間が長いから基本的に足は心臓よりも下にあるよね。
動脈を通って全身に血液を送る時は
- 心臓の「ぎゅっ」という圧力
- 重力の関係
これでしっかり流れそうなのは想像できるよね。

でも足の静脈の場合、それよりも上にある心臓に戻すって想像できる?

確かに考えたことなかったけど、不思議だね。
水が下に落ちるように普通は重力に負けて、下に落ちてしまうよね。
だけど静脈の中の血液は上に登っている。
考えてみると、不思議だと思うんだ。
実はこれには3つの力と1つの支えという、いろいろな力が合わさることで可能になっているんだ。
まとめるとこんな感じだよ。
上3つが押し上げる力で、最後の1つの弁の支えというのが支える力だね。
ちなみに静脈瘤はこの支える力である弁が壊れてしまうことが原因なんだ。
壊れてしまうと、血液が逆流して下に溜まってしまう。
これによって静脈瘤という状態になってしまうんだ。
もし気になる人は別でしっかり話しているから読んでみてね^^


こうやっていろいろな力が働いているんだけど、血液が下にたまりがちになってしまいそうなのは想像できる?

うん。ずっと立ち仕事とかしているとやっぱり厳しそう。
お姉さんと同じようにこう考えた人も多いよね。
やっぱり立ち仕事とかを長い時間していると、血液は下に溜まっていってしまうんだ。
そしてそれがむくみの原因になってしまっているんだ…。
むくみはどうして起きるの?
むくみって女性だと結構気になる人が多いんじゃないかな。

お姉さんはどう?

私もデスクワークが中心だから、昼間はいいんだけど夕方くらいになると結構足がぱんぱんになっちゃうんだよね。

デスクワークだと起こりやすいね。
そのむくみってどうして起こるのかわかる?

えっと、さっきまでの話だと血液が下に溜まっちゃうから?
さっきも言ったように、大きな原因はそうだね。
『血液が足にたまる』
そうすると血管外に血液の液体の成分が漏れ出ていってしまうんだ。
これがむくみに繋がってしまうというわけだね。
これがわかるとおそらく対処法も考えられると思うんだ。
なぜ血液が戻せないのか理由があれば、その理由を取り除いてあげることが重要ということだよね。
例えば静脈瘤の場合も、むくむんだけど理由は分かるかな?
これは弁という支えがなくなってしまうから、血液が逆流してしまってどんどん足にたまっちゃう。
だからむくんでしまうね。
この場合は軽度の場合だったら、しっかり血液を戻してあげるようにすればいいんだけど、重度の場合なんかは治療をする必要があるよね。
その他にも血液を送っている心臓の動き、水分に関係がある腎臓の動きなんかも関係があるというのもわかるね。
こういう場合には大元の原因をしっかり直す必要があるからね。

私の場合はデスクワークが中心だから、血液が下にたまりやすいということだよね。この場合は?

足を定期的に動かしたり、外側からしっかり押し上げれば良かったりするんだ。
この外側から押し上げるがメディキュットや医療用ソックスがやっていることだね。
原因を知ることが大切だから、ちょっと長くなっちゃったね。
ここからメディキュットや医療用ソックスについて話をしていくよ。
メディキュットと医療用ソックスの違いは?

最初に結論なんだけど…
メディキュットと医療用ソックスって、やっていること自体は同じことなんだ。

医療用と一般に売っているのに一緒なの?
こんな疑問が出てくると思うんだ。
厳密には同じものというわけじゃないんだけどやっていることは同じなんだ。
さっきも言ったように、むくみは血液が溜まってしまうことによって起こっていたよね。
血液を戻す力の1つに筋肉による圧力というのがあったのを覚えてる?
メディキュットとか医療用ソックスは、それと同じように外側からぎゅっと圧力をかけて血液を戻す役目をしているんだ。
この2つの違いはやっていることじゃなくて、
どのくらいの強さで圧力をかけているかということなんだ。
あまりにも強い圧力をかけてしまうと、逆効果になってしまうこともあるんだ。
だから一般向けに売られているメディキュットなんかだと、そこまで強い圧力じゃなかったりするよ。
とは言っても、初めての人には結構きつく感じることもあるから注意してね。
例えばデスクワークとかの人はむくみを防止するのに足の筋肉に適度に力を入れるのも良かったりする。
だから、それとプラスで圧をかけてあげると楽になる人は多いんだよね。

僕の知り合いにも「今日は1日動くことができない」とかいう日だけは、メディキュット履くっていう人もいたね。

毎日は履かないの?

あんまり締め付けられるのが好きじゃないんだって(笑

じゃあ毎日使っても問題ないってこと?
ストッキングを履くこと自体は、特に問題はないよ。
だけどストッキングとかはやっぱり伸びてしまうものだから、毎日使うとそれだけ早く伸びてしまうよね。
だから毎日使うなら適度に買い換える必要があるね。
本来は足の機能だけでどうにかなればいいんだけどね。
今回の話を聞いてちょっと意識して足を動かすようにしてみてくれれば嬉しいな。
静脈瘤とメディキュット
じゃあ最後に静脈瘤とメディキュットの関係について話をしていくね。

この部分についてはどう思う?

うーん、医療用ソックスがあって、それとの違いが圧の違いだっていうくらいだから静脈瘤の場合はメディキュットじゃあまり効果ない?
効果ないまでは言えないけど、その程度にもよるかな。
やっぱりきついと言っても医療用に比べるとメディキュットは、そこまで圧の強いものじゃないんだ。
だから静脈瘤のように弁が壊れてしまっている人には、その原因を取り除く必要があるんだ。
ただ程度によっては、足がすっきりするという人もいるね。
やっていることは一緒だからある程度は血液を押し上げてくれるからね。
こんなやつになるね。
ただこれはあくまでも足のむくみを改善するためのものだから、静脈瘤の場合にはしっかり病院で診てもらってね。
早めに受診することで、治療の幅も広がることもあるしね^^
まとめ
今日はメディキュットと医療用ソックスについての話をしたよ。
・足から血液を戻すためには3つの押し上げる力と1つの支える力が働いている
・支える力の弁が壊れると静脈瘤になる
・むくみは血液がたまることで起きる
・メディキュットや医療用ソックスは溜まった血液を外から圧力をかけて押し上げてくれる役割
・メディキュットと医療用ソックスの違いは圧力
こんな感じだったね。
圧力の違いだから効果がないともあるとも言い切れない部分だったけど、違いについてはわかってくれたかな。
むくみについてもこうやって理由がわかってくると、対処の仕方なんかも思いつくよね。
足がだるくなったりしてつらい場合には今日の話を思い出してみてね^^

そういえば、静脈瘤って何科に行けばいいか知ってる?

確かに考えたことなかった。

血管科とかいう場所や静脈瘤専門のクリニックなんかもあるから、そこに行くのがいいんだ。
静脈瘤でたまに皮膚科に行っちゃう人がいるんだけど、皮膚科では治療は出来ないから注意してね。
もし「えっ?どうして皮膚科?」と思った人は静脈瘤で、どんな症状があるのかを知ると納得できるよ^^


















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