視床下部の働きを簡単にまとめたよ!検査や病気まで分かりやすく解説!

臓器
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

今日は『視床下部』という部分について話をしていくよ。

聞いたことがない人も多いと思うんだ。

でも実はこの視床下部って僕たちが生きていくうえで本当に重要な働きをしてくれているんだ。

一言でいうなら

みたいな部分になるんだよ。

そんな視床下部について

  • 視床下部はどこにあるのか、構造は?
  • 視床下部の働き
  • 調べる検査
  • 視床下部が関わる病気

こういった内容を解説していくね。

視床下部の場所と構造

最初は視床下部の場所と構造の話をしていくよ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

どこにあるか分かるかな?

お姉さん
お姉さん

名前も聞いたことないんだよね…。

視床下部は、脳のど真ん中あたりにあるすごく小さな場所なんだ。

視床という大きめの神経の塊のすぐ下にあって、さらにその下には下垂体っていうホルモンの司令塔がぶら下がっているんだよ。

重さはたった数グラムしかないんだけど、視床下部は下垂体の近くにあるから

  • 自律神経
  • ホルモン

の両方を管理できる位置にあるんだ。

さらに視床下部は細かく見ると、

  • 摂食中枢
  • 満腹中枢
  • 体温を調整するところ
  • 睡眠リズムを決める体内時計の部分

などなど、いろんな働きを持つ小さな核の集まりでできているんだ。

それぞれが役割分担しながら、体を24時間休みなく守ってくれているんだよ。

お姉さん
お姉さん

なんか小さいのに凄いところなんだね…。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうだね。人間の体を維持するために、ものすごく重要な部分なんだよ。

視床下部の働き

次は視床下部の働きについてだね。

視床下部の仕事ってほんとにたくさんあるんだ。

それこそ生きていくために必要な『自動調整』のほとんどをここが担当しているんだよ。

大きく分けると

  • ホルモン管理
  • 自律神経の管理
  • 行動と感情の調整

という感じだね。

視床下部がしっかり働いているからこそ、暑いときに汗をかいたり、お腹が空いたり、眠くなったりといった自然な反応が起きるんだよ。

ホルモン管理

視床下部と言ったら、これだね。

すぐ下にある下垂体っていう部分があるんだけど、実はここってホルモンの指令塔になるんだ。

どのホルモンをどれだけ出すかを細かく命令しているんだよ。

お姉さん
お姉さん

それだと調整しているのは下垂体じゃないの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

視床下部は、その下垂体をさらに調整する場所だね。

下垂体に「もっとホルモンを出すように指示しろー」とか、逆に「出すなー」っていう指示をやっているんだ。

それこそストレスに対応するホルモンや、成長を助けるホルモン、体温や代謝を調整する甲状腺ホルモン。

こういったホルモンも、もとをたどると視床下部の指示で動いているんだよ。

自律神経の管理

視床下部は自律神経のスイッチ役でもあるんだ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

自律神経は分かるかな?

お姉さん
お姉さん

確か緊張している状態とリラックスしている状態で働く神経だよね。

そうだね。

  • 緊張状態:交感神経が優位
  • リラックス状態:副交感神経が優位

この交感神経と副交感神経を切り替えて体の状態を整えてくれているんだ。

心拍や血圧、呼吸、汗のかき方、胃腸の動きなんかも視床下部の判断で変わるんだ。

たとえば緊張して心臓がドキドキしたり、リラックスすると眠くなるのも、視床下部がうまくバランスを取ってくれているからなんだ。

行動と感情の調整

あと実は視床下部って気持ちにも関係していると言われているよ。

怒りや不安、快感といった基本的な感情のスイッチを持っているんだ。

他にも食欲や性欲、睡眠欲なんかの行動にも深く関わっているんだ。

だから視床下部は、体の調整だけじゃなくて「どう感じて、どう行動するか」っていう部分も支えてくれる、とても大事な場所なんだよ。

視床下部を調べる検査

じゃあこの視床下部をどうやって検査するのかをまとめていくよ。

視床下部って場所で話したように、脳の奥のほうにあって小さい場所だから、直接見るのはちょっと難しいんだよ。

でもMRIを使うと、腫れや腫瘍がないか、形がどうなっているかを確認することができるんだ。

そうやって画像を見ることも大切だけど、視床下部はホルモンの司令を出している部分だよね。

お姉さん
お姉さん

血液検査でそれを見れば分かりそう!!

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうだね。ホルモンの値を調べるのもとても有効だよ。

血液検査でホルモンの値を調べると、視床下部がちゃんと働いているかどうかがある程度わかるんだよ。

甲状腺や副腎、性ホルモンなんかの数値を見て判断することが多いんだ。

主な視床下部の異常と病気

最後は視床下部の異常だね。

ここまでの話で視床下部に異常が起きると、体のいろんなところに影響が出るのはイメージできるよね。

ホルモンも自律神経も感情もここがまとめて管理しているから、小さなトラブルでも全身に広がりやすいんだ。

たとえば「視床下部性下垂体機能低下症」っていう病気。

これは視床下部からの命令が弱くなって下垂体がホルモンを十分に出せなくなるんだ。

その結果、疲れやすさ、低血圧、無月経、低血糖なんかの症状が出やすくなるんだ。

お姉さん
お姉さん

ホルモンバランスが崩れるとしんどいっていうもんね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうだね。調整をしてくれているところの異常だからね。

それから、視床下部にできる腫瘍(頭蓋咽頭腫など)もあるんだ。

この腫瘍によって圧迫されることで食欲の異常やホルモンの乱れ、視野の欠けなどが起こることがあるんだ。

小さくても重要な場所だから、ちょっとした圧迫でも影響が大きく出るんだよ。

ほかにも、体温調節がうまくできなくなって高体温や低体温になったり、睡眠リズムが崩れて昼夜逆転や不眠になることもあるんだ。

視床下部は体のリズムを作る中心だから、ここが乱れると毎日の生活にもかなり影響が出てしまうんだ。

まとめ

今回は視床下部についてまとめてきたよ。

・視床下部は脳の中心にある

・ホルモンや自律神経、体温や感情まで幅広く調整している

・MRIやホルモン検査で働きを調べることができる

・異常があると食欲や睡眠、体温やホルモンバランスに影響が出やすい

視床下部って名前は、あまり聞かないかもしれないけど体にとって本当に重要な働きをしている部分だったね。

そんな使用下部について、今回の内容を覚えておいてくれると嬉しいな!

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