
こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。
今日は出っ歯についての話になるよ。
「なんで出っ歯になってしまうんだろう?」
「そもそも出っ歯って何?」
と思ったことはない?
今回はそんな「出っ歯」について、原因や対処法をわかりやすく説明していくね!
出っ歯とは?
「出っ歯」とは、上の前歯が前に突き出している状態のことだよ。
具体的には次のような2つのタイプがあるよ。
- 上あごの前歯の先端部分だけが出ているタイプ
- 上あごの前歯全体が前方に出ているタイプ
見た目ではっきりわからないケースもあるから、自分で判断するのは意外と難しいんだ。
正式な医学用語では「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれるよ。

そんな難しい名前がついてるんだ。
歯の位置だけでなく、あごの骨格(顎骨)の形や成長バランスにも関係しているんだ。
出っ歯になってしまう理由
次は出っ歯になってしまう理由だね。
出っ歯には大きく分けて
- 先天的(生まれつき)
- 後天的(生活習慣による)
この2つの原因があるよ。
先天的なものとは?
最初に先天的というものから話をしていくね。
生まれ持った骨格や遺伝によって出っ歯になるケースを先天的というよ。
「お父さんやお母さんも出っ歯だから自分もそうかも?」と思う人もいるけど、実際には遺伝が原因の出っ歯は全体の一部なんだ。

ほとんどが遺伝かと思ってた。

実は僕もそう思ってた。
ただし、骨格のバランスに遺伝が関係していることもあるよ。
たとえば次のような場合だね。
- 上あご(上顎骨)が大きすぎる → 前に出て見える
- 下あご(下顎骨)が小さすぎる → 相対的に上あごが前に出て見える
- 上の前歯だけが前に傾いて生えている
こんな感じで同じ出っ歯でも原因はさまざまなんだ。
でも「先天的=治らない」わけではないから安心してね。
骨格のタイプによっては矯正治療や顎の成長コントロールで改善できることもあるんだ。
後天的なものとは?
生まれつきで出っ歯になってしまうことが先天的なものだったね。
じゃあ次は後天的なものを解説していくよ。
もともと出っ歯ではなかったのに、成長の過程や日常の癖で出っ歯になってしまう場合があるよ。
これを後天的な出っ歯になるよ。
歯は実は動くものなんだ。
だから弱い力でも長期間かかると徐々に移動してしまう。
ただこれは悪いことだけじゃなくて、歯列矯正ができる理由でもあるんだ。

出っ歯になるなら、逆に治すことも出来るってことか。

そういうことだね。
後天的に出っ歯を引き起こす主な行動は次の通りだよ。
- 指しゃぶりを続けていた
- 爪を噛む癖がある
- 舌で前歯の裏側を押す
- 唇や舌を噛む
- 頬杖をつく癖がある
特に舌で前歯を押す癖(舌癖)はよくある原因のひとつで、無意識のうちに歯を前方に押し出してしまうんだ。
また、鼻づまりやアレルギー性鼻炎などで口呼吸が多い人も、舌の位置が下がりやすく、結果的に出っ歯を助長してしまうことがあるよ。
対処法はある?
出っ歯を防ぎたい、または今より良くしたい場合は、まず生活習慣の見直しから始めよう。
頬杖をついたり、前歯を舌で押したりといった癖は、気づかないうちに歯に力をかけてしまうんだ。
こうした無意識の癖(悪習癖)を減らすことが、予防の第一歩だよ。
たまに「前歯を押し戻せば治る?」という話を聞くけど、これはおすすめできないよ。
歯はたしかに動くけれど、間違った力を加えると歯根が傷ついたり、歯が折れることもあるんだ。
だから必ず歯医者さんに相談してね。
出っ歯の治し方
基本的な治療法は歯列矯正だよ。
ワイヤーやマウスピース型の装置を使って、少しずつ歯の位置を整えていくんだ。
矯正には個人差があるけど、治療期間はおおよそ半年〜2年程度。
成長期の子どもなら骨格の成長を利用して改善できることも多いよ。
大人でも矯正やセラミック治療などで目立たずに治せるケースもあるんだ。
ただし、出っ歯の原因が骨格にあるか、歯の傾きにあるかによって治療法は異なるから、まずは歯医者で精密な診断(レントゲンや模型分析など)を受けることが大切だよ。
まとめ
今回は出っ歯について解説したよ。
・出っ歯は正式には「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれる
・原因は「先天的(骨格など)」と「後天的(生活習慣)」の2種類がある
・先天的な原因には上あごが大きい・下あごが小さいなど骨格のバランスが関係
・後天的な原因には指しゃぶり・舌で前歯を押す・頬杖などの癖が影響する
・出っ歯を防ぐにはまず生活習慣や癖を見直すことが大切
・治療法の基本は歯列矯正で、原因に合わせた治療を歯科医と相談する
・放置すると噛み合わせや発音、虫歯リスクにも影響するため早めの対処が重要
出っ歯は見た目だけでなく、健康にも関係する大事なサインだよ。
気になる人は癖を意識して改善しつつ、歯医者さんに相談して自分に合った方法でケアしていこうね。
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