大腸の構造と働きについて!よく行われる検査や病気についてまとめ

臓器
ぴぃすけ
ぴぃすけ

こんにちは!
臨床検査技師のぴぃすけだよ。

今回は大腸についてまとめていくよ。

  • 大腸の構造がどうなっているのか
  • どんな働きをしているのか、
  • 検査の種類
  • よくある病気

こういった大腸に関わることについて分かりやすく解説していくよ。

大腸の構造

最初は大腸の構造から解説していくよ。

大腸は、日本人だと長さがだいたい1.5メートルくらいあるんだ。

お腹の右下からスタートしてぐるっと輪っかみたいに広がっているんだよ。

大きく分けると

  • 盲腸(虫垂)
  • 上行結腸
  • 横行結腸
  • 下行結腸
  • S状結腸
  • 直腸

っていう6つのエリアがあるんだよ。

小腸から流れてきた食べ物のカスみたいなものを受け取って、だんだん水分を吸収して固めていく仕上げ担当が大腸になるんだ。

特にS状結腸と直腸は、便をいったんためておく場所だから、排便トラブルが起きやすいところでもあるんだよ。

盲腸ってとっても平気なの?

お姉さん
お姉さん

そういえばよく「盲腸を取った」って人がいるけど、あれって平気なの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうれは盲腸というよりも、虫垂の部分だね。

実は、盲腸そのものは普段ほとんど問題を起こさないんだよ。

痛くなるのは盲腸の先に出ている、虫垂のほうなんだ。

いわゆる「盲腸が痛い」って言うのは、虫垂炎になるんだよ。

一応この虫垂は、取っても体に大きな悪影響はほとんどないと言われているよ。

ただ研究で「もしかしたら免疫に関係あるかもしれない」とも言われているね。

ここら辺は医療は日々進歩しているから難しい部分なんだよね…。

お姉さん
お姉さん

なるほどね。現状は取った方がリスクが低いってことね。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうそう。虫垂炎は放っておくと腹膜炎になるリスクもあるからね…。

大腸の働きについて

次は大腸の働きについてだね。

大腸の一番大きな仕事は、

これが大腸の働きだね。

小腸を通ってきたときは、まだドロドロの状態なんだ。

お姉さん
お姉さん

あれ?小腸でも吸収するんじゃないの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

イメージとしては、小腸は栄養素の吸収、大腸は水分や残りの電解質を吸収って感じだね。

大腸の中をゆっくり進むうちに水分が抜けて、だんだん便らしく固まっていくんだよ。

だから大腸に異常があると水分が抜けきらなかったり、上手く便を運べなくて

  • 下痢
  • 便秘

と言った症状が出るってことだね。

あと、大腸には腸内細菌がたくさん住んでいるんだ。

これはビタミンを作ったり、悪い菌を追い払ったり、体を守る手伝いもしてくれているんだよ。

ちなみにお腹で「ゴロゴロ〜」って感じる時があるよね。

あれは腸内細菌がつくるガスや、食物繊維を分解するときの動きによるものだよ。

他にも、大腸の構造の最後の部分の

  • S状結腸
  • 直腸

この部分では、できあがった便をいったんためておいて、タイミングが来たら外に出す最終チェックの役割もあるんだよ。

お姉さん
お姉さん

大腸って体の調子を整えるために色々な働きをしてくれているんだね!

大腸を調べる検査

次は、こうやっていろいろ体のために働いてくれている大腸を検査する方法についてまとめていくよ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

大腸の検査って言うと何があると思う?

お姉さん
お姉さん

大腸カメラ!

大腸をしっかり調べるときに、一番よく使われるのがやっぱり大腸カメラなんだ。

細いカメラをお尻から入れて、大腸の中を直接見ていく検査なんだよ。

これはポリープがあったら、その場で取ることもできるし、小さい病変も見つけやすいんだ。

だから「何か大腸に異常がありそう」となったときに、良く行われる検査だね。


あと手軽にできる検査としては便潜血検査があるよ。

便の中に目では見えない血が混じっていないかを調べる検査になるよ。

これは大腸がんの早期発見に役立つこともあるんだ。

だから健康診断で行われていたりもするね。


ほかにもCTコロノグラフィーっていって、空気を入れてCTで大腸を撮影する方法もあるんだよ。

お姉さん
お姉さん

そんな検査があるんだ。

ぴぃすけ
ぴぃすけ

結構新しい検査で、カメラが苦手な人に行われたりもするんだ。

ただこれで異常が見つかった場合には、精査としてカメラが必要になったりもするよ。

主な大腸の異常と病気

最後は大腸の主な病気についてまとめていくよ。

まず多いのが大腸ポリープだね。

大腸の内側にできる小さなできもので、中には時間とともに大腸がんにつながるタイプもあるんだ。

  • がん化するもの:腫瘍性ポリープ
  • がん化しないもの:非腫瘍性ポリープ

こう分けられているよ。

お姉さん
お姉さん

これって見た目で分かるの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

肉眼では難しいね。しっかり確認するためにはポリープを切除して顕微鏡で見る必要があるよ。

それから大腸がんもよく聞くね。

これは初期のうちは症状がほとんど出ないから、検診で早く見つけるのがすごく大切なんだ。

ほかにも、若い人でも起きる潰瘍性大腸炎やクローン病みたいに、免疫が関係して腸に炎症が続く病気もあるよ。

それと、ストレスや生活リズムの乱れで起きる過敏性腸症候群(IBS)も多いんだよ。

お腹が痛くなったり、下痢や便秘が繰り返したりするんだよ。

お姉さん
お姉さん

これよく聞くよね。何か対策ってあるの?

ぴぃすけ
ぴぃすけ

そうだね。「これが原因」って言うのがなかなかないから、やっぱり生活習慣とかを整えるのが大切だね。

他にも腸ではないけど、痔も大腸の検査で見つかることが多いね。

実は痔って腸内の環境と密接に関係しているんだ。

だから食物繊維をしっかり摂ったりして、腸内環境を整えることが大切なんだよ。

まとめ

今回は大腸についてまとめてきたよ。

・大腸は盲腸から直腸まで続く長い管で、水分を吸収して便を仕上げる場所

・盲腸そのものはあまり問題を起こさないけど、虫垂が炎症を起こすと虫垂炎になる

・大腸では水分の吸収以外にも腸内細菌によって、ビタミンを作ったり体を守ったりしている

・大腸の検査には大腸カメラ、便潜血検査、CTコロノグラフィーなどがある

大腸で異常があると便秘をしたり下痢をしたりしてしまう。

でもそれだけじゃなくて、免疫なんかに関係しているから体全体に影響が出ることもあるんだ。

ただの便秘や下痢と考えないで、もしそういった異常が続くようなら、病院で検査を受けてね。

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